最強の女神様が行く!無敵のTS異世界スローライフ!!?

二次元を夢見る学生

3話  初戦闘と神器解放  そして王女との取引

「大丈夫かしら?王女様?」

危ない!!普通に危なかったよ!!
いやどのタイミングで行こうか悩んでたら普通にあのでかい鬼みたいのが棍棒を振り回して馬車の上半分を吹っ飛ばしたから急いで飛び出したよ...
でも神器解放ってタメが必要なのを書いてなかったせいで知らなかったから遅れちゃったんだ...
うんこれは知らなかった俺が悪いですね。すみません。
ん?ところでなんで喋り方が女になってるかって?いや...一応女性だし...ね?

「あ...あなたは...?」

おっと王女様が驚きからか少し落ち着いてるぞ?いやあ...大物かな?
まあただ驚きすぎて逆に落ち着くのもあるんだろうね。えっ?ない?アッハイ。
とりあえず安全だと言うこととちょっと取引の話をしようと思う。ちょっとばかりこっちの事も知りたいし。...まあそういうスキルを創造すれば済む話だけどね。それでもテンプレはやっときたいじゃん?あっちなみに王様の方は気絶しちゃってるよ。まあ王女を庇って代わりに衝撃を受けたみたいだから仕方ないけど。

「とりあえず少しは落ち着いてるかしら?落ち着いてるわね?」
「えっ?いやあの...」
「簡単に今の状況を話すわよ?今はここの馬車の回りに結界を張ったわ。とりあえずは安全だから安心してね?出来ないだろうけど。」
「えっ...あの...」
「それとそこら辺に倒れた騎士を集めといたわ。さてと今はこんな感じね。ところで王女様?」
「はっはい!?」

めっちゃ早口で今の状況を説明したがなんかめっさ慌ててる。このままじゃ話にならないかもだからとりあえず即興で創った魔法をかけるために近づき頭に手を乗せる。

「ふえっ...?」
<気分沈静化>リラックス

簡単に言えば落ち着かせる魔法だね。どんな状況でも落ち着かせるのがかなり使い勝手いいと思う...多分。

「落ち着いたかしら?」
「はい...でもいったい誰なのですか...?」
「んーそれは後で良いかしら?とりあえず取引をしたいのよ」
「取引...?」
「ええ、取引よ」

とりあえず考えていた事を言う。まあ条件は後で言う設定だが。

「とりあえず時間が無いから取引内容は後で話すけど、私は今この状況を確実に打破出来るわ。倒れてる騎士を全員完治させることも出来る。でもそれは貴女が応じてくれた場合...どうする?」
「...本当に出来るんですか?」
「ええ。出来るわ。そもそもこの状況で嘘を言う必要が無いからね。決めるなら早くした方が良いわよ。」

結界が余裕で持つと言うことは言わないでおく。

「...分かりました。お願いします。」
「了解♪」

若干上手く行ったことに安堵しながら鬼の方に振り向く。そして腰に下げているもうひとつの剣。<神聖剣エクスカリバー>を抜く。その輝きはデュランダルに劣らず輝いている。

「さて...一撃で仕留めてあげる...!」

そして俺はエクスカリバーを両手で持ち上に掲げる形で構えた。
一撃で全てを仕留めるために。

「この一撃は勝利への一撃...この一撃で打ち倒せぬ者は無し...!」

そして神器解放の言霊を言ってゆく。それと同時に自身の回りに本来なら見えない魔力が金色に色を変化させて顕現し、渦巻いていく。

「この一撃...止めれるなら止めて見せよ...!」

言葉を紡ぐ度に魔力の放流が大きくなっていく。そして何度も結界を壊そうと棍棒を振っていた巨大な鬼がその魔力に怖じ気づきながら後退りしている。
そして俺はその言葉を言い放ちながら降り下ろす。

「神器解放...<約束されし勝利の剣>エクスカリバー!!!!」


そして剣から放たれた光の放流はここにいる魔物を飲み込み...光が晴れた後には大量にいた魔物が嘘みたいにほぼいなくなっていた。僅かに残っていた魔物も今の状況を把握できたのか我先にと逃げていった。

「ふぅ...じゃあ取引の続きとして治療をしましょうか」

そう言い俺はエクスカリバーをしまいながらデュランダルを回収してから王女の方に振り返り、治療をするべく歩きだした。





ただ思う...ここまで威力が高いとは思わなかった。念のために0.00000001%の魔力で放ったんだけど咄嗟に周りの地表を魔力で強化しとかなかったら多分普通に抉れてたよ...





Side ミラ

私は今目の前の事が信じられませんでした。災厄級の魔物であるオーガキングとその回りに大量にいた魔物をたった一撃で仕留めた事もそうですが、オーガキングの攻撃をずっと受け続けてなお壊れる様子が無かった結界、そして今、目の前で行われている事もそうです。騎士達を治してくれているのですが無詠唱で行っているのです。しかも回復範囲が広く一瞬で全員を治しているのです。この傷を治すのには上位の神官さんの人達でも一人を治すのにも時間がかかると聞いてるのですがそれをこの人は一瞬で、しかも複数人を同時に癒しているのです。そして治療が終わったのかその人は立ち上がり近付いてきました。


「さて、治療が終わったからこちらの条件を言うわね。」

そうでした。確かあの状況を打破し治療をした後に取引の内容を言う約束でした。いくらあの状況をどうにかしたいとはいえ、なんであの条件を飲んでしまったのでしょうか...どんな条件を言われるのか緊張しながら待ってました。

「貴女...王女よね?じゃあ貴女の住んでいる国まで連れてってくれないかしら?」
「...えっ?」

つい耳を疑いました。そんな条件で良いのかと。そう思っていたらその女性が口を開きました。

「そんなんで良いのかって言う顔してるわね...」
「!?」

心を読まれた!?そんなに顔に出ていたのでしょうか...

「まあそれでいいのよ...そういえば顔を見せてなかったわね。...まだ他の人は起きてないから貴女だけに見せてあげる」

そう言いながら女性がフードに手をかけて脱ぎました。そして見えたその顔は...とても美しいものでした。それこそ世界中を探してもこの人以上に美しい人はいないだろうと断言出来る位に。黒く長い髪は一切乱れてなく整っており目も黒く一点の曇りもない綺麗な目でした。顔もとても整っており神が創ったのではと疑うほどに。その美貌に顔を赤くなるのを自覚しながらつい見とれているとその女性が口を開きました。

「私はリュウ。国に着くまでの間よろしくね」


とりあえず私は絶世の美女でも足りないような女性 リュウと名乗る方と父上と騎士団の皆さんが起きるまで一緒に待つことになりました。

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