『元SSSランクの最強暗殺者は再び無双する』
大聖堂の戦い
町の所々から火が上がっている。
盾の魔族は、囮のために派手に上空から出現して、注目を浴びた。
それが陽動。 手下を周囲に隠せさせていたいたのだ。
駆け出したメイルは、迷いが起きる。
(守るべきは大聖堂……それはわかっていますが……それでも誰かが泣いているのであれば!)
そのタイミング。 近場で爆発。 おもわずメイルは足を止める。
(誰かの泣き声が聞こえてくる。――――なら、私は!)
けれども、それを止める者がいた。
「貴方は――――」
「ここは、我らに任せて、メイルさまは先へ」
それは聖騎士団のアルクだった。 いや、彼だけではない。
「みなさん、どうしてここへ? ベルト義兄さんは?」
「ベルトさんは、こう言いました。メイルさまは、誰かを助けようとする。だから、お前等は、彼女の元で全てを助けると誓えと」
「義兄さん!?」
「だから、我ら聖騎士団は誓います。全ての民を助けると、だから貴方は――――」
「はい!」と力強く返事をして先を急ぐ。
彼女は慌てているから気づかない。 本来ならば大聖堂を守るのは聖騎士団の役割。
それより、どうしてメイルが大聖堂へ向かう事を最優先とするのか?
それは彼等とてわからない。 聖騎士団もベルトだって……
だが、彼等は本能的にわかる。 彼女こそが……
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
大聖堂。
やはり、そこは魔物の軍勢が集中的にしていた。
だが、「この!」と戦っているのは、メイルと同僚だった修道士だった女の子たちだった。
彼女たちも、もしもの時は僧兵として戦う訓練をしている。
≪不可侵なる壁≫
メイルも使う防御魔法を駆使しながらも杖を鈍器代りにして振り回している。
「皆さん! だったら、私も――――≪真実の弾丸≫」
メイルの魔法は、複数の弾丸に変わり、一瞬で複数の魔物を消滅させた。
「す、すごい! あんな数の魔法を!」と称賛の声。
それから、メイルを見ると――――
「貴方は―――― 先に行ってください。ここは私たちが死守します」
彼女たちはメイルとは知り合いだった。 同じ年齢、同じ場所で修業した仲間たち。 しかし、彼女たちはそれで充分と、それだけでわかり合えたと少しの笑えを浮かべ、メイルに先へと促す。
「はい、皆さん! ご武運を!」
駆け出すメイルを見届けて彼女たちは――――
「相変わらず、誰よりも優しい子」
「あぁさ。だから、今度会う時を楽しみにしようジャンよ!」
「そうね。生きて帰れたらね――――≪真実の弾丸≫ ほら、防御壁か緩んでいる!」
「はいはい! 委員長もいつもの委員長に戻ったね」
「私は、もう……彼女が泣いてる姿を見たくないだけよ!」
「「「はいはい! ツンデレ!」」」
そんな声もしっかり、メイルには聞こえていて――――
「みなさん、私は必ず助けに帰ってきます!」
さらに足を速めた。
盾の魔族は、囮のために派手に上空から出現して、注目を浴びた。
それが陽動。 手下を周囲に隠せさせていたいたのだ。
駆け出したメイルは、迷いが起きる。
(守るべきは大聖堂……それはわかっていますが……それでも誰かが泣いているのであれば!)
そのタイミング。 近場で爆発。 おもわずメイルは足を止める。
(誰かの泣き声が聞こえてくる。――――なら、私は!)
けれども、それを止める者がいた。
「貴方は――――」
「ここは、我らに任せて、メイルさまは先へ」
それは聖騎士団のアルクだった。 いや、彼だけではない。
「みなさん、どうしてここへ? ベルト義兄さんは?」
「ベルトさんは、こう言いました。メイルさまは、誰かを助けようとする。だから、お前等は、彼女の元で全てを助けると誓えと」
「義兄さん!?」
「だから、我ら聖騎士団は誓います。全ての民を助けると、だから貴方は――――」
「はい!」と力強く返事をして先を急ぐ。
彼女は慌てているから気づかない。 本来ならば大聖堂を守るのは聖騎士団の役割。
それより、どうしてメイルが大聖堂へ向かう事を最優先とするのか?
それは彼等とてわからない。 聖騎士団もベルトだって……
だが、彼等は本能的にわかる。 彼女こそが……
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
大聖堂。
やはり、そこは魔物の軍勢が集中的にしていた。
だが、「この!」と戦っているのは、メイルと同僚だった修道士だった女の子たちだった。
彼女たちも、もしもの時は僧兵として戦う訓練をしている。
≪不可侵なる壁≫
メイルも使う防御魔法を駆使しながらも杖を鈍器代りにして振り回している。
「皆さん! だったら、私も――――≪真実の弾丸≫」
メイルの魔法は、複数の弾丸に変わり、一瞬で複数の魔物を消滅させた。
「す、すごい! あんな数の魔法を!」と称賛の声。
それから、メイルを見ると――――
「貴方は―――― 先に行ってください。ここは私たちが死守します」
彼女たちはメイルとは知り合いだった。 同じ年齢、同じ場所で修業した仲間たち。 しかし、彼女たちはそれで充分と、それだけでわかり合えたと少しの笑えを浮かべ、メイルに先へと促す。
「はい、皆さん! ご武運を!」
駆け出すメイルを見届けて彼女たちは――――
「相変わらず、誰よりも優しい子」
「あぁさ。だから、今度会う時を楽しみにしようジャンよ!」
「そうね。生きて帰れたらね――――≪真実の弾丸≫ ほら、防御壁か緩んでいる!」
「はいはい! 委員長もいつもの委員長に戻ったね」
「私は、もう……彼女が泣いてる姿を見たくないだけよ!」
「「「はいはい! ツンデレ!」」」
そんな声もしっかり、メイルには聞こえていて――――
「みなさん、私は必ず助けに帰ってきます!」
さらに足を速めた。
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