絶対神の異世界チートハーレム無双!?

guju

旅立ち③

若い男に連れられて、ある一室へ案内された。

「こちらになります」
「ありがとう 」
「皆様も大変ですね……」
「ん、どないしたんや? 」
「ご存知ないですか? 紫電というパーティー 」
「あぁ、聞いたことありますわ。登録後僅か1ヶ月でCランクになった期待の新人でしたかな? 」

ルーシェと若い男との会話に、ゼロは疑問を抱いた。

「ルーシェ、その期待の星が何か問題あるのか? 」
「あぁ、ゼロさんは知りませんでしたね。そいつら、天狗になってるとかで……えらい態度がでかいらしいですわ」
「ほぅ……」

ゼロは眉間に少しの皺を寄せた。

「では、お気をつけて……。頑張ってください」

若い男が立ち去った後、ゼラ達は扉を開けて部屋に入った。

5人組で構成されている冒険者Cランクパーティ紫電は、どうやら仲間内で盛り上がっていたらしい。
ゼロ達が入ってくることも気に留めず、会話を続けていた。

「ゼロさん、気づいてないようですが……如何しましょうかい? 」
「放っておけ」
「そうもいかんですよ。護衛の配置とか、顔合わせとか色々せんといかんですからね」
「そうか。ならば好きにしろ」
「了解です」

ルーシェは、紫電の元へと向かう。
そして、声をかけた。

「君達が同じ依頼を受けるパーティですかい? 」
「あぁ? なんだお前」

背中に剣を背負った赤髪の少年は、不機嫌そうにルーシェの方へ振り返る。

「君たちと依頼を受けるもんや」
「ふーん……足引っ張るなよ」

赤髪の少年は素っ気なく返事を返すと、また仲間たちと話を始めた。

「なぁ、依頼について打ち合わせをしないかんのだが……」
「知るか、勝手にやってろ」

今度は振り向きさえしなかったその少年と、それを普通とするパーティメンバーを横目に、ルーシェは首を横に降った。

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