チートじみた転生ボーナスを全て相棒に捧げた召喚士の俺は、この異世界を全力で無双する。
第7話、あれチャウチャウちゃう?いや、チャウチャウちゃう。チャウチャウちゃうんか?チャウチャウちゃうって、チャウチャウちゃうわ。チャウチャウ…ちゃうわ。よー見たらチャウチャウちゃうわ。パグだわ。
リリーさんとの話を終えて、リサさんの方へと歩いて向かう。
有力な情報が聞けて良かった。とか思ってたら、リサさんが剣を持って訓練兵を指導していた。
「貴様等、素振りを舐めるな!真面目にやれ!」
「「「はい、隊長!」」」
あの模擬刀重そうだなぁ。と言うより、模擬剣?まぁいいや。気合い入ってるね。少し眺めてようかな。
「……全員、一時素振り止め!おい貴様、テック!」
たぶん訓練兵の名前だろうね。リサさん、しっかり皆の名前覚えてるんだ…。
「は、はい!」
金髪の少年、テック君はちょっと怯えてる。怒られるのかな。
「肩に力を入れ過ぎだ、上段に構えろ」
「はい!」
そう言って、リサさんは背後から覆う様に、剣を持つテック君の手の甲に掌を重ねた。
「ハァ↑イ!?」
テック君の高めの声が裏返って、更に高くなってて少し面白い。
「もう少し肩の力を抜け…おい、どうした…早くしろ」
教えるのに集中してるのか、リサさんはテック君の耳元で話している。年頃の男の子には酷な事してるなぁ。
テック君の顔が凄い赤くなってて、目もぐるぐるしてる。勘弁してあげた方が良いと思う、彼、あのままじゃ気絶しちゃうよ。
「…すみ、す、すみません隊長!すこ、少し離れてくれませんか!!」
おぉ言った。
「なっ…テック……私じゃ、嫌か…?」
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ズサーッ!
「「「テックーーー!!」」」
「はぁ……」
リサさんさぁ……まぁいいや。
テック君は前に勢い良く吹っ飛んでって倒れた。いや何で吹っ飛んだの?
「っ……」
「リサさん、何してるのさ」
残念そうな表情のリサさんに近付き、話し掛ける。テック君の件は全部リサさんのせいだと思うけど、今は言わない。
「優…リリーとの話は、終わったのか」
「うん、終わったよ。次は男性からの評判を聞きたいから…あ、丁度良いね。ここに居る人達から…」
「っ……」
!…リサさん、嫌そうだね。さっきのこともあるし、ここの人に聞くのはやめておくのが無難かな。
まぁ、1連のやり取りのおかげで、男性の訓練兵からの評価も大体分かったし。
「…と思ったけど、訓練兵の人達より、指揮官の人と話がしたいな、出来る?」
「…!あ、あぁ、大丈夫だ。行くぞ、優!」
本当に分かりやすい…この人、結構なポンコツかも知れないね。
ちなみにテック君は他の訓練兵に運ばれて木陰に寝かされていた。別に怪我は無さそうだった。
「リサさん、どうしたのさ」
恐らく指揮官が居るであろう、中央の大きな建物に向かう途中、僕の手をぎゅっと握って来た。リサさんから。
「少し、不安になってな…優、私は嫌か…?」
ついさっきのこと、まだ気にしてたんだ……本当に人の心を察せないんだね、リサさんは。
「あはは、嫌じゃないよ。大丈夫だってば…そんなに不安なら、恋人繋ぎでもする?」
しないけど。
「な、なら、頼む…」
んぇ!?リサさんが指を絡めようとして来た!
「ちょっと、リサさん!流石に、周囲の目が付く所では…もう!駄目だよー」
…何だか僕に依存して来てない?でも、もしもリサさんにとっての初めての友だち……いや、頼れる相手が僕だとしたら…この反応も…無理は、ないか。
「ハッ!?あ、優…すまない…今離れ」
リサさんが手を離そうと腕を引く…あーもう!
僕はすかさず、リサさんの手を掴んだ。
「……冗談だよ、ばか」
リサさんの手に合わせて、手を開く。少し恥ずかしいけど、これぐらいは…ね。
「!…ありがとう、優」ギュッ
僕の手をしっかりと握って来たリサさんの手は、暖かかった。
有力な情報が聞けて良かった。とか思ってたら、リサさんが剣を持って訓練兵を指導していた。
「貴様等、素振りを舐めるな!真面目にやれ!」
「「「はい、隊長!」」」
あの模擬刀重そうだなぁ。と言うより、模擬剣?まぁいいや。気合い入ってるね。少し眺めてようかな。
「……全員、一時素振り止め!おい貴様、テック!」
たぶん訓練兵の名前だろうね。リサさん、しっかり皆の名前覚えてるんだ…。
「は、はい!」
金髪の少年、テック君はちょっと怯えてる。怒られるのかな。
「肩に力を入れ過ぎだ、上段に構えろ」
「はい!」
そう言って、リサさんは背後から覆う様に、剣を持つテック君の手の甲に掌を重ねた。
「ハァ↑イ!?」
テック君の高めの声が裏返って、更に高くなってて少し面白い。
「もう少し肩の力を抜け…おい、どうした…早くしろ」
教えるのに集中してるのか、リサさんはテック君の耳元で話している。年頃の男の子には酷な事してるなぁ。
テック君の顔が凄い赤くなってて、目もぐるぐるしてる。勘弁してあげた方が良いと思う、彼、あのままじゃ気絶しちゃうよ。
「…すみ、す、すみません隊長!すこ、少し離れてくれませんか!!」
おぉ言った。
「なっ…テック……私じゃ、嫌か…?」
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ズサーッ!
「「「テックーーー!!」」」
「はぁ……」
リサさんさぁ……まぁいいや。
テック君は前に勢い良く吹っ飛んでって倒れた。いや何で吹っ飛んだの?
「っ……」
「リサさん、何してるのさ」
残念そうな表情のリサさんに近付き、話し掛ける。テック君の件は全部リサさんのせいだと思うけど、今は言わない。
「優…リリーとの話は、終わったのか」
「うん、終わったよ。次は男性からの評判を聞きたいから…あ、丁度良いね。ここに居る人達から…」
「っ……」
!…リサさん、嫌そうだね。さっきのこともあるし、ここの人に聞くのはやめておくのが無難かな。
まぁ、1連のやり取りのおかげで、男性の訓練兵からの評価も大体分かったし。
「…と思ったけど、訓練兵の人達より、指揮官の人と話がしたいな、出来る?」
「…!あ、あぁ、大丈夫だ。行くぞ、優!」
本当に分かりやすい…この人、結構なポンコツかも知れないね。
ちなみにテック君は他の訓練兵に運ばれて木陰に寝かされていた。別に怪我は無さそうだった。
「リサさん、どうしたのさ」
恐らく指揮官が居るであろう、中央の大きな建物に向かう途中、僕の手をぎゅっと握って来た。リサさんから。
「少し、不安になってな…優、私は嫌か…?」
ついさっきのこと、まだ気にしてたんだ……本当に人の心を察せないんだね、リサさんは。
「あはは、嫌じゃないよ。大丈夫だってば…そんなに不安なら、恋人繋ぎでもする?」
しないけど。
「な、なら、頼む…」
んぇ!?リサさんが指を絡めようとして来た!
「ちょっと、リサさん!流石に、周囲の目が付く所では…もう!駄目だよー」
…何だか僕に依存して来てない?でも、もしもリサさんにとっての初めての友だち……いや、頼れる相手が僕だとしたら…この反応も…無理は、ないか。
「ハッ!?あ、優…すまない…今離れ」
リサさんが手を離そうと腕を引く…あーもう!
僕はすかさず、リサさんの手を掴んだ。
「……冗談だよ、ばか」
リサさんの手に合わせて、手を開く。少し恥ずかしいけど、これぐらいは…ね。
「!…ありがとう、優」ギュッ
僕の手をしっかりと握って来たリサさんの手は、暖かかった。
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