チートじみた転生ボーナスを全て相棒に捧げた召喚士の俺は、この異世界を全力で無双する。
第5話、目標
「私は……」
リサさんが何かを決意したように、顔を上げ、僕を真っ直ぐ見つめた。
「もう、逃げるのは嫌だ。優……君を信じても良いか?頼っても、良いか…?」
リサさんの小さな震えた声には、確かな勇気があった。
「うん、任せて。リサさんを変えられるだけの条件は整ってる」
リサさんならきっと、孤独から抜け出すなんて、問題無く達成出来るだろう。
楽しくなって来た。犬を躾てる気分に近い。
「ほ、本当か!」
「じゃあまずはね……」
取り敢えずは、僕の考えた作戦が上手く行くと良いんだけど。
「リサさん、現状気になってる人とか好きな人って、いる?」
「…は?」
その後、リサさんの周囲の人間関係を把握した。上司と部下に当たる立場の人達とは最低限の会話と業務連絡のみ、親離れしてるからって実家に戻る気は無し。連絡も長いこと取ってない。
友達は居なくて、恋愛事にも興味無し。過去に告白は異性にも同性にも(!?)されたこと有るみたいだけど、リサさんがあんまり話したく無さそうだったから深くは掘り下げない。
好きな食べ物はおにぎり。好きなおにぎりの具材は梅。料理は苦手で、基本外食か部下からの差し入れで毎日食い繋いで…る?
……あれ?
「待って」
リサさんの話を止め、質問する。
「む…何だ、聞くのはもう良いのか?」
「いや…そうじゃなくて。部下からの差し入れ……って、何それ?」
リサさんは孤独に苦しむコミュ症の可哀想な人じゃなかったの?
「あぁ、軍の関係者や騎士団の訓練生から、料理を貰える事があるんだ」
んー……もしかすると、これって…。
「へー…ちなみに、週何回位のペースで貰えるの?」
「週……7だな」
「毎日!!」
予想を越えてきた…!リサさん充分愛されてるよ!聞いてた話と違うんだけど!
「そんなに驚く程か?」
「驚くよ…良くそれで僕に孤独だって話せたね…」
リサさんの現状が全然僕の予想と違うから、1度現場に確認しに行こうかな……。
「……?」
リサさんはキョトンとしてる。それ僕がするべき反応じゃない?
「リサさん、君の現状を聞くのはここでやめにするね」
よし、実際にリサさんが訓練している場所まで行こう。そして周囲からの評判をリサさん以外から聞いてみよう。
「な…見捨てないでくれ…!」
「見捨てて無いよ。見捨てるにしても早すぎるよ。…たぶん近くにリサさんが通ってる訓練場あるよね?ソコまで行きたいんだけど…」
「あぁ、そういう事か…分かった、案内しよう」
僕の最初していた心配事は全部杞憂で終わるだろうなぁと思いつつ、僕はリサさんと手を繋いだ。
リサさんが何かを決意したように、顔を上げ、僕を真っ直ぐ見つめた。
「もう、逃げるのは嫌だ。優……君を信じても良いか?頼っても、良いか…?」
リサさんの小さな震えた声には、確かな勇気があった。
「うん、任せて。リサさんを変えられるだけの条件は整ってる」
リサさんならきっと、孤独から抜け出すなんて、問題無く達成出来るだろう。
楽しくなって来た。犬を躾てる気分に近い。
「ほ、本当か!」
「じゃあまずはね……」
取り敢えずは、僕の考えた作戦が上手く行くと良いんだけど。
「リサさん、現状気になってる人とか好きな人って、いる?」
「…は?」
その後、リサさんの周囲の人間関係を把握した。上司と部下に当たる立場の人達とは最低限の会話と業務連絡のみ、親離れしてるからって実家に戻る気は無し。連絡も長いこと取ってない。
友達は居なくて、恋愛事にも興味無し。過去に告白は異性にも同性にも(!?)されたこと有るみたいだけど、リサさんがあんまり話したく無さそうだったから深くは掘り下げない。
好きな食べ物はおにぎり。好きなおにぎりの具材は梅。料理は苦手で、基本外食か部下からの差し入れで毎日食い繋いで…る?
……あれ?
「待って」
リサさんの話を止め、質問する。
「む…何だ、聞くのはもう良いのか?」
「いや…そうじゃなくて。部下からの差し入れ……って、何それ?」
リサさんは孤独に苦しむコミュ症の可哀想な人じゃなかったの?
「あぁ、軍の関係者や騎士団の訓練生から、料理を貰える事があるんだ」
んー……もしかすると、これって…。
「へー…ちなみに、週何回位のペースで貰えるの?」
「週……7だな」
「毎日!!」
予想を越えてきた…!リサさん充分愛されてるよ!聞いてた話と違うんだけど!
「そんなに驚く程か?」
「驚くよ…良くそれで僕に孤独だって話せたね…」
リサさんの現状が全然僕の予想と違うから、1度現場に確認しに行こうかな……。
「……?」
リサさんはキョトンとしてる。それ僕がするべき反応じゃない?
「リサさん、君の現状を聞くのはここでやめにするね」
よし、実際にリサさんが訓練している場所まで行こう。そして周囲からの評判をリサさん以外から聞いてみよう。
「な…見捨てないでくれ…!」
「見捨てて無いよ。見捨てるにしても早すぎるよ。…たぶん近くにリサさんが通ってる訓練場あるよね?ソコまで行きたいんだけど…」
「あぁ、そういう事か…分かった、案内しよう」
僕の最初していた心配事は全部杞憂で終わるだろうなぁと思いつつ、僕はリサさんと手を繋いだ。
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