魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第28話 シルバ
  俺がやりたいこと、それは魔族の血を吸ってもスキルが手に入るかどうかだ。人間相手だと流石に躊躇うので、敵対してきた魔族がうってつけなのだ。全くもって血の味を知りたい訳では無い。
 「さて、この魔法は使うと一定時間対象は気絶するけど、その分時間が短いからな、早くしないと」
  強力な分、欠点は時間だけではない。戦闘中に行うと不意をついた時くらいしかまともに使えなく、失敗したら自分に返って来てしまうこともあるのだ。
 「いただきま~す」
  俺は日本人なのでしっかりと礼儀を尽くしてイリアスの首を噛む。
 (ふむふむ、味は上々というか、かなり・・・・・・)
  そんなことを考えながらも血を吸い続ける。っと、そろそろやめないと血液不足で死ぬかもしれないな。
 「ご馳走様でした」
  実に病みつきな味わいだった。気のせいだろうか?なんか力が漲ってきたんだが・・・・・・ステータスが変化してる?
  レベルは上がってない。でも、全ステータスが大幅に上がっている。魔物の血を吸うことと魔族の血を吸うことではこんなにも差があるのか?
 「考えてもわからん。ま、なるようになるさ」
 「よし、あとは適当なところにイリアスを飛ばしてと」
  そう言いながら俺はイリアスを適当な場所に転移させる。本当に適当なところだ。目的地をイメージしていないので森の奥かもしれないし、海の中かもしれない。だが、そんなことは俺の知ったことではない。
  それよりも、早く戻らなければ。心配しているかもしれないからな。
 《きさ・・・貴方様は何者なんだ・・・ですか?》
  不意に俺にかかる声。・・・・・・・・・・・・あ。失念していた。そう言えば、神竜まだいるじゃねえか。ていうか、
 「なんで敬語なんだ?」
 《流石の我・・・私でも帝王級魔法をくらってピンピンしてる様子なんて見たらこうなる・・・ますよ》
 「いや、流石に痛かったぞ?あ、それと、ほら」
  帝王級の魔法なんて初めてくらったが、あれよりも強い攻撃なら魔物にやられたこともある。まぁ、流石に痛かった。慣れてるとはいえ腕が切断されたんだ。痛いに決まってる。
  そんなことを考えつつも俺はアイテムボックスから例のものを神竜の目の前に取り出す。
 《痛かったで済ませるのが問題というか・・・・・・・・・なっっ!?》
  神竜はやれやれと言った感じで俺に話し始めたが、俺の方を向いた時に発見した例のものを見て瞳を驚愕の色に染める。
  それもそのはず、コイツは俺への怒りにより、視野が狭くなっていて例のものなんて頭になかったのだから。
 《すまないっ!貴殿に守られてなかったら今頃、我の子はっ!!》
  そう、例のものとは神竜の子である。といってもまだ卵の段階ではあるが。
 「さて、俺は戻るとす・・・・・・ん?」
  ピシッ。微かな音がして卵を見ると僅かに亀裂が入っている。さっきまで無かったので今入ったのだろう。
  ピシッ、ピシッピシッ!
  急激に亀裂が広がり、卵全体を覆う。
 「ガゥッ!」
  ーーー生まれた。背丈は俺の腰くらい、流石に幼さは残るものの生まれた瞬間から王者の風格をちらつかせるようにこちらを見すえる。ほかの魔物とは、何と言うか、オーラが違う。綺麗な銀色のその身体も大きくなったらこの神竜のように純白になるのだろうか。個人的な感想では銀色の方がカッコイイから好きなのだが。
 《おお!!我の娘よ!!なんと可愛らしいのだ!!》
  性別は女らしい。あと、竜と人とでは感性も違うのか。どう見てもカッコイイだろう。
 「きゅう?」
  神竜の子は可愛らしく首を傾げると、そのまま神竜の元へ向かうのかと思いきや、
 《ぬはは!!愛いやつめ!ほーら、我が父だ・・・・・・ぞ・・・・・・》
 「ガウッ!」
 「ん?どうしたんだ?」
  何故かこちらに来た。
 《も、もしや、この子が生まれたのは貴殿の魔力を吸ったからか!?》
  神竜がそう言っているのでステータスを見ると、俺が先程の戦いで使った魔力を差し引いても魔力が三万ほど減っていた。
 「あー、確かに魔力は減ってるな」
 《人間がそれ程の魔力を持っているとは・・・・・・》
 「それより、なんでお前の子供は俺に寄ってきたんだ?」
 《恐らく、我が注いでいた魔力よりも多く貴殿から吸い取ったせいでお主を父親だと思っているのだろう》
 「は?何言ってるんだ?見た目とか全然違うだろ」
 《我ら竜とはそういう種族なのだ。魔力で識別する能力に長けてるが故に、な》
 「つまり、頭良すぎてバカってことか。・・・なんか、可哀想だな」
 《・・・・・・竜にそんな事を言うのは貴殿だけじゃろうな》
 「そんな事より、もうそろそろ帰りたいんだが、お前の娘どうすれば良いんだ?離れそうにないけど」
  今も膝に頬をスリスリして嬉しそうな鳴き声出してるし。
 《むう。本当は我がしっかり教育するのだが・・・・・・よし、貴殿に任せた!!》
 「断る」
 「ガウッ!?」
  言葉を理解しているのか、神竜の子供は悲しそうに鳴き、目を潤ませる。
 「いや、お前が嫌なんじゃなくてな?お前の世話の仕方が分からないんだ。第一、ドラゴンを連れてたら騒ぎになるし」
 「・・・キュウ」
 《従魔として登録すれば良いのではないか?》
 「・・・・・・出来るのか?」
 《人間の街だから確実とは言えないが、そういう制度はあると聞いておるぞ》
  ふむ。王都に行ったばかりだから聞いたことがなかったのか。そういう制度があるのなら連れてっても大丈夫か。
 「分かった。連れていく」
 《ならば名前はキャサリーノと・・・》
 「それだけは駄目だ!!」
  その名前は絶対やめた方がいい。それとも神竜、お前は自分の子供を筋骨隆々でオカマの化け物にしたいのか!?
 「やっぱり名前はシルバにしよう。銀色だし」
  安直なのは仕方ないよな?名前つけるの苦手だし。
 「じゃあ、俺は帰るからな」
 《う、うむ。もう来なくて良いからな?》
  これがツンデレというやつか。そう思いながら俺は転移した。
 「さて、この魔法は使うと一定時間対象は気絶するけど、その分時間が短いからな、早くしないと」
  強力な分、欠点は時間だけではない。戦闘中に行うと不意をついた時くらいしかまともに使えなく、失敗したら自分に返って来てしまうこともあるのだ。
 「いただきま~す」
  俺は日本人なのでしっかりと礼儀を尽くしてイリアスの首を噛む。
 (ふむふむ、味は上々というか、かなり・・・・・・)
  そんなことを考えながらも血を吸い続ける。っと、そろそろやめないと血液不足で死ぬかもしれないな。
 「ご馳走様でした」
  実に病みつきな味わいだった。気のせいだろうか?なんか力が漲ってきたんだが・・・・・・ステータスが変化してる?
  レベルは上がってない。でも、全ステータスが大幅に上がっている。魔物の血を吸うことと魔族の血を吸うことではこんなにも差があるのか?
 「考えてもわからん。ま、なるようになるさ」
 「よし、あとは適当なところにイリアスを飛ばしてと」
  そう言いながら俺はイリアスを適当な場所に転移させる。本当に適当なところだ。目的地をイメージしていないので森の奥かもしれないし、海の中かもしれない。だが、そんなことは俺の知ったことではない。
  それよりも、早く戻らなければ。心配しているかもしれないからな。
 《きさ・・・貴方様は何者なんだ・・・ですか?》
  不意に俺にかかる声。・・・・・・・・・・・・あ。失念していた。そう言えば、神竜まだいるじゃねえか。ていうか、
 「なんで敬語なんだ?」
 《流石の我・・・私でも帝王級魔法をくらってピンピンしてる様子なんて見たらこうなる・・・ますよ》
 「いや、流石に痛かったぞ?あ、それと、ほら」
  帝王級の魔法なんて初めてくらったが、あれよりも強い攻撃なら魔物にやられたこともある。まぁ、流石に痛かった。慣れてるとはいえ腕が切断されたんだ。痛いに決まってる。
  そんなことを考えつつも俺はアイテムボックスから例のものを神竜の目の前に取り出す。
 《痛かったで済ませるのが問題というか・・・・・・・・・なっっ!?》
  神竜はやれやれと言った感じで俺に話し始めたが、俺の方を向いた時に発見した例のものを見て瞳を驚愕の色に染める。
  それもそのはず、コイツは俺への怒りにより、視野が狭くなっていて例のものなんて頭になかったのだから。
 《すまないっ!貴殿に守られてなかったら今頃、我の子はっ!!》
  そう、例のものとは神竜の子である。といってもまだ卵の段階ではあるが。
 「さて、俺は戻るとす・・・・・・ん?」
  ピシッ。微かな音がして卵を見ると僅かに亀裂が入っている。さっきまで無かったので今入ったのだろう。
  ピシッ、ピシッピシッ!
  急激に亀裂が広がり、卵全体を覆う。
 「ガゥッ!」
  ーーー生まれた。背丈は俺の腰くらい、流石に幼さは残るものの生まれた瞬間から王者の風格をちらつかせるようにこちらを見すえる。ほかの魔物とは、何と言うか、オーラが違う。綺麗な銀色のその身体も大きくなったらこの神竜のように純白になるのだろうか。個人的な感想では銀色の方がカッコイイから好きなのだが。
 《おお!!我の娘よ!!なんと可愛らしいのだ!!》
  性別は女らしい。あと、竜と人とでは感性も違うのか。どう見てもカッコイイだろう。
 「きゅう?」
  神竜の子は可愛らしく首を傾げると、そのまま神竜の元へ向かうのかと思いきや、
 《ぬはは!!愛いやつめ!ほーら、我が父だ・・・・・・ぞ・・・・・・》
 「ガウッ!」
 「ん?どうしたんだ?」
  何故かこちらに来た。
 《も、もしや、この子が生まれたのは貴殿の魔力を吸ったからか!?》
  神竜がそう言っているのでステータスを見ると、俺が先程の戦いで使った魔力を差し引いても魔力が三万ほど減っていた。
 「あー、確かに魔力は減ってるな」
 《人間がそれ程の魔力を持っているとは・・・・・・》
 「それより、なんでお前の子供は俺に寄ってきたんだ?」
 《恐らく、我が注いでいた魔力よりも多く貴殿から吸い取ったせいでお主を父親だと思っているのだろう》
 「は?何言ってるんだ?見た目とか全然違うだろ」
 《我ら竜とはそういう種族なのだ。魔力で識別する能力に長けてるが故に、な》
 「つまり、頭良すぎてバカってことか。・・・なんか、可哀想だな」
 《・・・・・・竜にそんな事を言うのは貴殿だけじゃろうな》
 「そんな事より、もうそろそろ帰りたいんだが、お前の娘どうすれば良いんだ?離れそうにないけど」
  今も膝に頬をスリスリして嬉しそうな鳴き声出してるし。
 《むう。本当は我がしっかり教育するのだが・・・・・・よし、貴殿に任せた!!》
 「断る」
 「ガウッ!?」
  言葉を理解しているのか、神竜の子供は悲しそうに鳴き、目を潤ませる。
 「いや、お前が嫌なんじゃなくてな?お前の世話の仕方が分からないんだ。第一、ドラゴンを連れてたら騒ぎになるし」
 「・・・キュウ」
 《従魔として登録すれば良いのではないか?》
 「・・・・・・出来るのか?」
 《人間の街だから確実とは言えないが、そういう制度はあると聞いておるぞ》
  ふむ。王都に行ったばかりだから聞いたことがなかったのか。そういう制度があるのなら連れてっても大丈夫か。
 「分かった。連れていく」
 《ならば名前はキャサリーノと・・・》
 「それだけは駄目だ!!」
  その名前は絶対やめた方がいい。それとも神竜、お前は自分の子供を筋骨隆々でオカマの化け物にしたいのか!?
 「やっぱり名前はシルバにしよう。銀色だし」
  安直なのは仕方ないよな?名前つけるの苦手だし。
 「じゃあ、俺は帰るからな」
 《う、うむ。もう来なくて良いからな?》
  これがツンデレというやつか。そう思いながら俺は転移した。
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