魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第20話 大魔王
  キィィン!!カン、キン、ギギィィン!!
 「おいどうした?そんなものか?」
 「くっ!き、貴様、本当に、何者だ!?」
  俺は今、得体の知れない奴と打ち合っている。そいつは黒いローブを纏い、竜のような鱗の手に獅子を思わせる足、髪は赤で耳が尖っている。つまり、全部の部位が違う種族で出来ている。正直言って作り物としか思えない。しかし、剣の腕は本物だ。今までフルンティングの剣術を捌けるものなどいなかったのだが、コイツの場合かろうじてではあるにしても打ち合うことが出来ている。
 「ところでお前、なんでそんなにダサい格好してるんだ?」
  俺は戦っている最中にそんなことを聞いた。もし、ここで[我の肉体を馬鹿にするな!!]的なことを言ったら本当の姿ということが分かるし、怒って平静をかいてくれるかもしれない。
 「な!?貴様我の肉体を馬鹿にするな!!カッコイイだろうが!!変身するの難しかったんだぞ!?」
 「おい、お前今、変身って言わなかったか?」
 「・・・・・・・・・・・・言ってない」
  いや、言ってましたよ?思いっきり叫んでましたよ?ていうかカッコイイと思ってたんだ、それ。・・・・・・ん?へぇ、それよりも鑑定して面白いことが分かった。
 「・・・そうか。ならお前、女だろう?」
 「へ!?ななな、なわけないじゃろ!!」
 「焦りすぎだ」
 「にゅわっ!?」
  カーンっ!奴は俺に正体がバレて取り乱したので、その隙をつき俺は奴の剣を弾き飛ばした。
 「さて、とりあえずその変身とやらを解いてもらおうか?」
  俺はそのまま、フルンティングを奴の首元に添えそう言う。
 「うう、分かったのじゃ」
  シュゥゥゥ。
  すると、奴の身体から煙が出て俺の視界を包み込む。
  煙が止むとそこにいたのは―裸の幼女―だった。否、ただの裸の幼女では無い。魔族を思わせる角にウネウネと動く尻尾、鑑定した結果、コイツは―大魔王―だ。
 「・・・・・・おい、大魔王ともあろう者が何故、幼女で裸なんだ?」
 「だから変身しておったのじゃ!それに、裸なのは元の姿に戻ったから服が・・・・・・・・・って貴様!どこまで知っておる!!」
 「鑑定したからな。全部だ」
 「妾を鑑定したじゃと?バカな!?妾はしっかり偽装しておる。ということは鑑定【全】か。そんなスキルを持っておるなんて・・・・・・人間のくせに!!」
  いや、の〇太のくせに!!みたいに言われても・・・。それに、人間じゃないしな。言えんけど。
 「はぁ、そんな事言われてもな。それよりも何故、大魔王がこんな所に居る?」
 「それは、ここ近年で竜王と古代竜の反応が消えたと連絡が入ってな。ちと様子を見に来たのじゃが途中でイキナリ滅んだという国があったので寄ったのじゃ」
 「なるほど。もしかして仲間だったのか?」
  もしもドラゴン共が魔王軍の仲間でこれから人間が魔王軍と全面戦争なんてことになったら面倒だしな。
 「ふん!妾達をあんな下賎な輩と一緒にするでない。あんな喰うことしか頭にない阿呆共と一緒にされるなど不愉快じゃ!」
 「そうか。なら、俺がぶっ殺したのも文句は言わないんだな?」
 「おお!やはりお主がやったのじゃな?文句なんてとんでもない!!感謝するぞ!!」
  返答は意外なものだったが、喜んでもらえたみたいだから良しとするか。おっ!もう日が暮れてきたな。そろそろ夜ご飯の時間だな。腹も減ったし帰るか。
 「おい、大魔王。俺は帰るからな」
 「む?何故じゃ?どうしてなのじゃ?」
 「飯の時間だ。腹が減った」
 「な!?今、お主の前にいるのは大魔王じゃぞ?」
 「なんだ?構って欲しいのか?」
 「うむ!遊んで欲しいのじゃ!!」
  おい、・・・・・・それで良いのか?大魔王よ・・・。正直なのは悪いことじゃないが大魔王なのに威厳が・・・な。
 「・・・・・・えらく正直な奴だな・・・まぁ良い。いつでも来い、暇だったら遊んでやるから」
 「分かったのじゃ!!妾はネルセラ。ネルで構わんぞ!」
 「賢人だ。じゃあな、ネル。それと・・・」
 「ん?何じゃ?」
 「俺は魔法の方が得意だからな?」
  俺は最後にそう囁き転移した。今までは転移!と叫んでいたが実のところそんなことする必要は無いのだ。ただ、俺のポリシーというかプライドというか、そんなものだ。
 「嘘・・・・・・じゃろ・・・?」
  夕暮れの滅んだ国ディーリア。そこに1人の幼女が力なく呟いた。
  
 「おいどうした?そんなものか?」
 「くっ!き、貴様、本当に、何者だ!?」
  俺は今、得体の知れない奴と打ち合っている。そいつは黒いローブを纏い、竜のような鱗の手に獅子を思わせる足、髪は赤で耳が尖っている。つまり、全部の部位が違う種族で出来ている。正直言って作り物としか思えない。しかし、剣の腕は本物だ。今までフルンティングの剣術を捌けるものなどいなかったのだが、コイツの場合かろうじてではあるにしても打ち合うことが出来ている。
 「ところでお前、なんでそんなにダサい格好してるんだ?」
  俺は戦っている最中にそんなことを聞いた。もし、ここで[我の肉体を馬鹿にするな!!]的なことを言ったら本当の姿ということが分かるし、怒って平静をかいてくれるかもしれない。
 「な!?貴様我の肉体を馬鹿にするな!!カッコイイだろうが!!変身するの難しかったんだぞ!?」
 「おい、お前今、変身って言わなかったか?」
 「・・・・・・・・・・・・言ってない」
  いや、言ってましたよ?思いっきり叫んでましたよ?ていうかカッコイイと思ってたんだ、それ。・・・・・・ん?へぇ、それよりも鑑定して面白いことが分かった。
 「・・・そうか。ならお前、女だろう?」
 「へ!?ななな、なわけないじゃろ!!」
 「焦りすぎだ」
 「にゅわっ!?」
  カーンっ!奴は俺に正体がバレて取り乱したので、その隙をつき俺は奴の剣を弾き飛ばした。
 「さて、とりあえずその変身とやらを解いてもらおうか?」
  俺はそのまま、フルンティングを奴の首元に添えそう言う。
 「うう、分かったのじゃ」
  シュゥゥゥ。
  すると、奴の身体から煙が出て俺の視界を包み込む。
  煙が止むとそこにいたのは―裸の幼女―だった。否、ただの裸の幼女では無い。魔族を思わせる角にウネウネと動く尻尾、鑑定した結果、コイツは―大魔王―だ。
 「・・・・・・おい、大魔王ともあろう者が何故、幼女で裸なんだ?」
 「だから変身しておったのじゃ!それに、裸なのは元の姿に戻ったから服が・・・・・・・・・って貴様!どこまで知っておる!!」
 「鑑定したからな。全部だ」
 「妾を鑑定したじゃと?バカな!?妾はしっかり偽装しておる。ということは鑑定【全】か。そんなスキルを持っておるなんて・・・・・・人間のくせに!!」
  いや、の〇太のくせに!!みたいに言われても・・・。それに、人間じゃないしな。言えんけど。
 「はぁ、そんな事言われてもな。それよりも何故、大魔王がこんな所に居る?」
 「それは、ここ近年で竜王と古代竜の反応が消えたと連絡が入ってな。ちと様子を見に来たのじゃが途中でイキナリ滅んだという国があったので寄ったのじゃ」
 「なるほど。もしかして仲間だったのか?」
  もしもドラゴン共が魔王軍の仲間でこれから人間が魔王軍と全面戦争なんてことになったら面倒だしな。
 「ふん!妾達をあんな下賎な輩と一緒にするでない。あんな喰うことしか頭にない阿呆共と一緒にされるなど不愉快じゃ!」
 「そうか。なら、俺がぶっ殺したのも文句は言わないんだな?」
 「おお!やはりお主がやったのじゃな?文句なんてとんでもない!!感謝するぞ!!」
  返答は意外なものだったが、喜んでもらえたみたいだから良しとするか。おっ!もう日が暮れてきたな。そろそろ夜ご飯の時間だな。腹も減ったし帰るか。
 「おい、大魔王。俺は帰るからな」
 「む?何故じゃ?どうしてなのじゃ?」
 「飯の時間だ。腹が減った」
 「な!?今、お主の前にいるのは大魔王じゃぞ?」
 「なんだ?構って欲しいのか?」
 「うむ!遊んで欲しいのじゃ!!」
  おい、・・・・・・それで良いのか?大魔王よ・・・。正直なのは悪いことじゃないが大魔王なのに威厳が・・・な。
 「・・・・・・えらく正直な奴だな・・・まぁ良い。いつでも来い、暇だったら遊んでやるから」
 「分かったのじゃ!!妾はネルセラ。ネルで構わんぞ!」
 「賢人だ。じゃあな、ネル。それと・・・」
 「ん?何じゃ?」
 「俺は魔法の方が得意だからな?」
  俺は最後にそう囁き転移した。今までは転移!と叫んでいたが実のところそんなことする必要は無いのだ。ただ、俺のポリシーというかプライドというか、そんなものだ。
 「嘘・・・・・・じゃろ・・・?」
  夕暮れの滅んだ国ディーリア。そこに1人の幼女が力なく呟いた。
  
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コメント
ノベルバユーザー294208
これからも頑張ってください‼応援してますぞ
ノベルバユーザー238919
面白い!大好きだこれ
おうる
面白くて一気に読んでしまいました!更新楽しみに待ってます!