魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第18話 氷の女王
 「賢人ちゃん、キャサリーノでしょ?」
 「ああ、そうだな。昨日ぶりだなキャサリーノ」
  俺が振り返るとそこには化け物がいた。
 「英雄だ!!英雄が誕生したぞ!!」
 「怪物相手に本名で呼ぶなんて!!」
 「黒髪で銀の剣の英雄か!!」
 「よし!じゃああんたは今日から黒銀の英雄だな!!」
  外野がうるせぇよ!!・・・・・・英雄にされる理由は何となく分かるが、黒銀の英雄?何それ、痛いし俺の厨二心をくすぶるというか・・・・・・まぁ悪くないな。
 「あら?賢人ちゃん。もう皆に知れ渡ってるのね」
 「あ?なんの事だ?」
 「え?黒銀の英雄って、昨日のドラゴンとオークの群れを倒したからじゃないの?」
 「「「「……「ドラゴン!?」……」」」」
 「賢人、どういうこと!?」
 「教えなさい」
  おいっ!何バラしてんねん!いや別に隠せとは言ってないけどさ。この状況でそんなこと言ったら面倒臭いことになるだろうが!!
 「いや、それはだ「賢人君!!」・・・ん?ごふっ!」
  俺が上手く誤魔化そうとしていると後ろから大きな声で俺を呼ぶ声が聞こえた。なので、振り返ると。何かが俺に飛びかかってきた。
 「・・・白咲・・・さん?」
 「うぇぇん・・・賢人君、良がった・・・良がっだよぉ」
  その何かは俺のクラスメイトであり、虐められてた俺を唯一虐めなかった人である白咲さんだ。しかし、彼女は泣いていた。俺が死んだとでも思っていたのだろうか。それにしても賢人君・・・か。白咲さんが名前で呼ぶなんてことあるんだな。相当心配かけたみたいだから一応謝っておくか。
 「えっと、大丈夫か?」
「・・・・・・うん。あっ、ご、ごめんね、賢人君。いきなり抱きついて」
 「いや、俺は大丈夫なんだけどさ。・・・えっと、ごめん。心配かけて」
 「ううん。今、私の目の前に目の前にいるから良いの」
  くそぅ。可愛いじゃねぇか。さっきまで泣いてたから余計に目が潤んで可愛く見えてしまう。
 「あー、ゴホンっ!」
  すると、何か咳払いする声が聞こえたのでそちらを向くと何故か受付嬢さんが不機嫌な顔をして立っていた。
 「賢人さん。そのかたとはどういう関係ですか?」
 「そのかた?」
 「知らないんですか?今あなたに抱きついた女性は使う魔法と男に対する態度から氷の女王という異名を持つAランク冒険者の勇者なんですよ?」
  こっちもなかなか痛いな。というか白咲さんがそんなに冷たい態度を取っていたなんて想像がつかないな。
 「氷の女王って・・・・・・それよりも勇者って聖真じゃないのか?」
 「えっとね、クラスの人がみんな勇者のアビリティを持ってたんだ」
  嘘だろ!?俺だって勇者になりたかったよ!クソが!一体どの神を殺せば良いんだ!?
 「・・・はぁ。じゃあ勇者じゃないのは俺だけかよ」
 「大丈夫!!私が守ってあげるから!!」
  ええー。女の子に守られるのは少しやだな。なんというか男の沽券に関わる。
 「あ、ありがとう。それで、どうしてここに?」
 「アルに聞いたら冒険者ギルドに行ったって言ってたから。それでね、何故私が知ってるかというと~~~~~」
  白咲さんは少し興奮しているのか文がおかしかった。それをまとめると、まず、ドラゴンを倒したらしい人に会いに行こうと聖真に誘われたのだが興味が無いと言って魔法の本を読んでた。すると、しばらく経った後に聖真が慌てて白咲さんのところに来て俺がいたと知らされた。詳しく聞くと王とアルテミアが話していると言われ、聖真がドラゴンがどうとか言っていたが無視をしてアルテミアのところに直行した。そしたら、アルテミアは冒険者ギルドに行ったと言うから慌てて来たんだが姿を見ると嬉しすぎてそのまま抱きついてしまったという訳だ。
  つまり、俺がドラゴンを倒せるぐらいの強者とは知らないみたいだな。
 「ねえ賢人君、こっちの人たちは?」
 「ああ、リンナさんと、パーティメンバーのローとリルだ。そして、この化け物はゲランもといキャサリーノだ」
 「ちょっと、賢人ちゃん。化け物は酷いじゃない!それと。ゲランなんて名前知らないわよ」
 「へー、リンナさんとパーティメンバーね。・・・そうだ!私もパーティに入れてくれない?」
  あれ?一瞬、白咲さんの後ろに夜叉が見えたんだけど気のせいかな?それよりも白咲さんとパーティか。まぁ俺が反対する理由は無いな。
 「俺は良いけど二人は?」
 「・・・・・・私は別に構わない。強い人がいるなら助かるし」
 「ちょっと、リル!?」
 「・・・ロー、ちょっと来て」
  ローは何か反対しようとしていたのか分からないがリルにギルドの端っこまで半ば強引に連れてかれた。その後、リルが何かを言いローの表情が真っ赤になると少ししてからやる気のある表情に変わった。いったい何を吹き込んだのだろうか。
 「・・・分かりました。今日からあなたもパーティメンバーです」
 「良いの!?ありがとう!!」
 「それでは私達は帰ります。賢人、またね」
 「ああ、じゃあな」
  そして、こちらに来る時に白咲さんがパーティに入ることを許可し帰って行った。ボソッと白咲さんに負けませんよ?と言っていたが何かの勝負をするのだろうか?
  その後、白咲さんも城に帰ると言って去っていき、俺もリンナさんに依頼の達成の証拠である魔石を渡して宿に向かった。
  ほかの冒険者は白咲さんが来た時から終始呆然としていてドラゴンの事など忘れていたので白咲さんに感謝しよう。ちなみにリンナさんも最後は少し戸惑っていたが気にしないことにした。
 「ああ、そうだな。昨日ぶりだなキャサリーノ」
  俺が振り返るとそこには化け物がいた。
 「英雄だ!!英雄が誕生したぞ!!」
 「怪物相手に本名で呼ぶなんて!!」
 「黒髪で銀の剣の英雄か!!」
 「よし!じゃああんたは今日から黒銀の英雄だな!!」
  外野がうるせぇよ!!・・・・・・英雄にされる理由は何となく分かるが、黒銀の英雄?何それ、痛いし俺の厨二心をくすぶるというか・・・・・・まぁ悪くないな。
 「あら?賢人ちゃん。もう皆に知れ渡ってるのね」
 「あ?なんの事だ?」
 「え?黒銀の英雄って、昨日のドラゴンとオークの群れを倒したからじゃないの?」
 「「「「……「ドラゴン!?」……」」」」
 「賢人、どういうこと!?」
 「教えなさい」
  おいっ!何バラしてんねん!いや別に隠せとは言ってないけどさ。この状況でそんなこと言ったら面倒臭いことになるだろうが!!
 「いや、それはだ「賢人君!!」・・・ん?ごふっ!」
  俺が上手く誤魔化そうとしていると後ろから大きな声で俺を呼ぶ声が聞こえた。なので、振り返ると。何かが俺に飛びかかってきた。
 「・・・白咲・・・さん?」
 「うぇぇん・・・賢人君、良がった・・・良がっだよぉ」
  その何かは俺のクラスメイトであり、虐められてた俺を唯一虐めなかった人である白咲さんだ。しかし、彼女は泣いていた。俺が死んだとでも思っていたのだろうか。それにしても賢人君・・・か。白咲さんが名前で呼ぶなんてことあるんだな。相当心配かけたみたいだから一応謝っておくか。
 「えっと、大丈夫か?」
「・・・・・・うん。あっ、ご、ごめんね、賢人君。いきなり抱きついて」
 「いや、俺は大丈夫なんだけどさ。・・・えっと、ごめん。心配かけて」
 「ううん。今、私の目の前に目の前にいるから良いの」
  くそぅ。可愛いじゃねぇか。さっきまで泣いてたから余計に目が潤んで可愛く見えてしまう。
 「あー、ゴホンっ!」
  すると、何か咳払いする声が聞こえたのでそちらを向くと何故か受付嬢さんが不機嫌な顔をして立っていた。
 「賢人さん。そのかたとはどういう関係ですか?」
 「そのかた?」
 「知らないんですか?今あなたに抱きついた女性は使う魔法と男に対する態度から氷の女王という異名を持つAランク冒険者の勇者なんですよ?」
  こっちもなかなか痛いな。というか白咲さんがそんなに冷たい態度を取っていたなんて想像がつかないな。
 「氷の女王って・・・・・・それよりも勇者って聖真じゃないのか?」
 「えっとね、クラスの人がみんな勇者のアビリティを持ってたんだ」
  嘘だろ!?俺だって勇者になりたかったよ!クソが!一体どの神を殺せば良いんだ!?
 「・・・はぁ。じゃあ勇者じゃないのは俺だけかよ」
 「大丈夫!!私が守ってあげるから!!」
  ええー。女の子に守られるのは少しやだな。なんというか男の沽券に関わる。
 「あ、ありがとう。それで、どうしてここに?」
 「アルに聞いたら冒険者ギルドに行ったって言ってたから。それでね、何故私が知ってるかというと~~~~~」
  白咲さんは少し興奮しているのか文がおかしかった。それをまとめると、まず、ドラゴンを倒したらしい人に会いに行こうと聖真に誘われたのだが興味が無いと言って魔法の本を読んでた。すると、しばらく経った後に聖真が慌てて白咲さんのところに来て俺がいたと知らされた。詳しく聞くと王とアルテミアが話していると言われ、聖真がドラゴンがどうとか言っていたが無視をしてアルテミアのところに直行した。そしたら、アルテミアは冒険者ギルドに行ったと言うから慌てて来たんだが姿を見ると嬉しすぎてそのまま抱きついてしまったという訳だ。
  つまり、俺がドラゴンを倒せるぐらいの強者とは知らないみたいだな。
 「ねえ賢人君、こっちの人たちは?」
 「ああ、リンナさんと、パーティメンバーのローとリルだ。そして、この化け物はゲランもといキャサリーノだ」
 「ちょっと、賢人ちゃん。化け物は酷いじゃない!それと。ゲランなんて名前知らないわよ」
 「へー、リンナさんとパーティメンバーね。・・・そうだ!私もパーティに入れてくれない?」
  あれ?一瞬、白咲さんの後ろに夜叉が見えたんだけど気のせいかな?それよりも白咲さんとパーティか。まぁ俺が反対する理由は無いな。
 「俺は良いけど二人は?」
 「・・・・・・私は別に構わない。強い人がいるなら助かるし」
 「ちょっと、リル!?」
 「・・・ロー、ちょっと来て」
  ローは何か反対しようとしていたのか分からないがリルにギルドの端っこまで半ば強引に連れてかれた。その後、リルが何かを言いローの表情が真っ赤になると少ししてからやる気のある表情に変わった。いったい何を吹き込んだのだろうか。
 「・・・分かりました。今日からあなたもパーティメンバーです」
 「良いの!?ありがとう!!」
 「それでは私達は帰ります。賢人、またね」
 「ああ、じゃあな」
  そして、こちらに来る時に白咲さんがパーティに入ることを許可し帰って行った。ボソッと白咲さんに負けませんよ?と言っていたが何かの勝負をするのだろうか?
  その後、白咲さんも城に帰ると言って去っていき、俺もリンナさんに依頼の達成の証拠である魔石を渡して宿に向かった。
  ほかの冒険者は白咲さんが来た時から終始呆然としていてドラゴンの事など忘れていたので白咲さんに感謝しよう。ちなみにリンナさんも最後は少し戸惑っていたが気にしないことにした。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
310
-
-
238
-
-
35
-
-
89
-
-
32
-
-
1512
-
-
157
-
-
149
-
-
1168
コメント
電脳世界の住人
修羅場の匂いがする
ハジメ
毎日更新されると嬉しいです!
これからも頑張ってください!
応援してます!