話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~

カモメ

番外編 勇者の思い Part2

翌日、賢人が学校に来たのを俺は下駄箱のところでいち早く見つけ挨拶しようとした・・・・・・出来なかった。後ろに白咲さんがいたからだ。賢人を見つけ今まで見たことのないほど笑顔で。俺は何も考えられなくなっていた。

 「聖真、おはよう!」

 「・・・もう、俺に関わらないでくれ・・・ボソッ(俺から色んなものを奪っておいて)」

  言ってしまった。俺は我に返り、賢人に謝ろうと振り向く。しかし、白咲さんの笑顔を見ると胸が締め付けられ言葉が出なかった。それから賢人は鬼崎の指示どおりに賢人を虐めた。俺は直接は虐めてないがそれでも同罪だ。そう思いながらも目を背けることしか出来なかった。

  ある日、学校に行き机に伏して考え事をしていると、突然床が光だし、収まった時にはそこは教室ではなかった。

 「おお!勇者召喚はどうやら成功したようだな」

 「はぁはぁ、ほんとうに良かったです」

  目の前には王冠を被った白髪のおじさんと白咲さんと同じくらい、いや、それよりも綺麗な少女がいた。彼女はほっと一息ついてから俺の視線に気づいたのかこちらにニッコリと微笑んだ。周りには日本で見ないような鎧やローブに全身を包んだ人達がいたがそんなのは皆の眼中には無い。この神々しいまでの綺麗な少女によって。

 「皆さん。突然の事ですみません。私はこの国、サブレット王国の第二王女であるアルテミア・リーン・サブレットです」

 「そして、余がこの国の王である【アーザス・サブレット】じゃ」

 「この世界は皆さんがいた所とは違う世界です。そこで皆さんには強くなって頂いて魔王という存在を倒してきて欲しいのです。もちろん、こちらの都合で呼び出されてとても迷惑ではあるとおもうので選択権があります。まず、この世界にある魔法や剣を駆使して魔物というそちらの世界では害獣と言うものに近いらしいものと戦う冒険者となる事です。冒険者は強くなりやすいのですが命の危険があります。続いてここの騎士達と訓練をするということです。その場合は安全ではあるのですが冒険者より強くなれることはないでしょう。もちろん、そのまま、騎士になって頂いても構いません。最後は貴族として裕福に暮らすこととのんびり普通に生活することです。貴族は領土を与え、優秀な文官と護衛も付けます。平民からはあまり好かれませんが安全に贅沢に暮らせます。のんびり暮らしたいのであればお金を与えますので街の宿に泊まっていただいても王城にいて下さっても構いません。商人となるのも手ですね。その場合は助手などもつけることは可能です。そして、冒険者と騎士の方の中では魔王と戦って貰えるという人がいたらお願いします。魔王を倒すことが出来たなら魔王のみが知っているという送還魔法で元の世界に帰ることもできます。嘘かと思うかもしれませんが送還魔法はあります。後世にはその魔法は伝えられていませんが確かに送還魔法で元の世界に帰った方もいます。まぁ能力などは失いますが」

 「すいません。質問いいですか?あっちの世界では僕達の存在ってどうなるんですか?」

 「元々いなかったことになります。つまり、兄弟が一人いるならばその人は元から一人っ子だったということになるという事です」

 「他にも質問がある方は遠慮なくどうぞ」

 「じゃあ、~~~~~~~~~~~?」

  様々な質問(重要ではない)が飛び交う中白咲さんのほうに目をやるとカノジョはキョロキョロしていた。何かを探しているのかと思っていたら白咲さんに声をかけられた。

 「輝夜くん、賢人・・君がいないの!」

  彼女は賢人君がいないと言った。彼女から男子の名前を苗字以外で言う所を俺は見た事がない。俺は嫉妬しながら同時に焦った。賢人がいない。心配する資格は俺には無いがこの王女?さんに聞く権利くらいはあるだろう。しかし、いざ口にだそうとすると声が出ない。いきなりのことで混乱していたのかもしれないが賢人は教室で寝ているんだと自分に言い聞かせた。そんなわけはないと思いながらもそうすることしか出来ない。

 「つ、机で寝てるんじゃないか?」

 「そ、そんなわけ!!・・・・・・そう。輝夜君はそう考えるんだね。でも、私は諦めないから」

  そう言ってくる彼女の瞳を見た瞬間、自分に幻滅した。彼女の諦めないという意味は恐らく賢人をこの世界で探すという事だ。確かに俺の言ったように教室にいるかもしれない。でも、来てた人がみんないるということはその場合は極めて低いだろう。もちろん教室にいるのがベストなのだがそうでない可能性があるならば彼女はこの世界を探し続けるという覚悟だ。一方俺は賢人のことを早々に諦め、今この瞬間も忘れようとしている。なんて愚かな、なんて薄情な人間なのだろうか。

 「ごめん、白咲さん。俺も探すよ。あと、凛々咲って呼んでも良いかな?」

 「もちろん!ありがとう、輝夜くん!」

  その瞬間、彼女の笑顔に俺は目を奪われた。俺はそんな自分と名前で呼ばれなかったという少しのショックを受けてしまった自分を振り払って決めた。凛々咲と一緒にこの世界で賢人を探そうと。そして、正々堂々と勝負してやろうと。

  それから俺は強くなるためとりあえず冒険者になった。ステータスも徐々に上がっていき城内では俺に勝てる人などもういなかった。Aランクの魔物を1人で倒すことだって出来る。
  しかし、ある時とんでもないことを聞いた。SSランクの魔物である古代竜エンシェントドラゴンの討伐とBランクのオーク300体の殲滅を一人でやった人物が現れたという。俺はみんなに声をかけ王様にその人物と会わせて貰えないかと交渉した。本人次第とその時は言われ、いつでも出れるように準備していた。そして、会うことが出来ると知った時嬉しかった。この人に会うことで自分はまた強くなれるかもしれないと。
  
 「お初にお目にかかります。今回、異世界から召喚された勇者のセイマ・カグヤと申・・・し・・・ま・・・す・・・・・・・・・・・・賢人?」

  失礼のないようにしっかりと挨拶し顔をあげようとする。クラスメイトはさっきまでガヤガヤしていたのにその人物の前に来た瞬間口をあんぐり開けて固まっていた。
  俺はどんな人物が来たのだろうと顔を上げ驚愕した。なぜならそこにいたのは賢人だったからだ。安心した。ほっとした。凛々咲なら抱きついてるかもしれない。今、当の本人は一刻も早く強くなるんだとかいって魔物を倒しているけれど。
  賢人はこちらを見て少し驚いたあと、国王にこの世界に来てからのことを話した。あいつの強さの理由が少しはわかった気がした。そして思った。賢人に謝ろうと。そして、追いつこうと。

 「ボソッ(待ってろよ、賢人!)」

「魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • ショウ

    面白いですこれからも頑張ってください

    5
  • ハジメ

    毎日更新して欲しいくらい好きです!

    4
コメントを書く