魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第4話 魔道具店で
  カランコロン。
 「いらっしゃいませ!ってアルラウネ様じゃないですか!お久しぶりですね。それで、この方は?」
 「リイナ、本当に久しぶりですね。実はこの方は私の契約者なんですよ」
  俺は今、アルラウネと一緒に『ローリンの家』という店に来ている。すると、流石はエルフというスレンダーなスタイルの店員がアルラウネに挨拶をした。アルラウネの行きつけの店だけあって2人は仲が良さそうだ。
 「えっ!?・・・まぁアルラウネ様が言うなら本当でしょう」
 「り、理解が早い子だな」
 「ええ。彼女の良いところのひとつです」
 「初めまして!リイナと言います。よろしくお願いします!人間さん」
 「夜風賢人だ。よろしくな。あと、歳も近いようだし敬語じゃなくていいぞ」
 「なら、よろしくね。賢人」
 「ああ、こちらこそ」
  アルラウネと仲が良いだけあって素直で良い子だったな。ちょっとだけ残念な部分があったが・・・・・・もちろん、何がとは言わない。
 「主様。あそこが空いていますよ」
  俺達が話し終わったのを見計らってアルラウネが席を取らないかと声をかけてきた。その席はカウンターに近く窓からは見えない位置だった。
 「ところでアルラウネ。精霊王ってのはこんなに気楽でいいのか?」
 「はい。私が精霊王だということは極一部しか知らないことですから」
 「へ~、だから全然注目されなかったのか」
 「流石に王が平然と歩いているとは誰も思いませんしね」
 「はは。そりゃそうだ」
   それから俺達は喫茶店で1時間くらい食べたり飲んだり喋ったりした後、双子はあまり外には出られないらしいので双子のお土産を買い、屋敷に向かってブラブラと歩いていた。
 「ん?あの店は?」
  そこには、店の名前などは書いてないがが様々な道具がモチーフにされた看板の店があった。
 「ああ、あそこは魔道具のお店ですね」
 「知っているのか?」
 「はい。一応、昔からの知り合いがやっているんですが・・・・・・」
 「ちょっと、気になるんだが入らないか?」
 「・・・・・・・・・はい。分かりました」
  知り合いとは仲が悪いのだろうか?いつもなら笑顔で俺の言うことを聞いてくれたが今回は渋々了承した感じがした。
  ギギギギィ。
 「ぁあ?誰だ?客なんて珍しいな」
 「すまない。開いてるか?」
 「まぁ、営業時間内だが、この店は大したモノは売ってないぞ?」
  俺がドアを開けると男の声がする。十中八九店員だろう。
  鑑定結果によると恐らく土の上級精霊のようだ。ラノベなどで出てくるドワーフに類似していて厳つい顔だ。
 「そうですよ。ほら、帰りましょう?」
  心無しかアルラウネが帰宅を急かしてくる。
 「おい!誰だ!?礼儀がなってな・・・って、アルラウネじゃねぇか!」
 「匕、ヒトチガイデハ?」
  あ~、アルラウネって意外と嘘が苦手なんだな。カタコトだし、これじゃバラしているようなもんだ。
 「んなわけあるか!!・・・それで?俺の嫁になる覚悟は出来たのか?」
 「・・・へ?嫁?」
  あまりに驚愕な質問がアルラウネにとんだため思わず間の抜けた声を出してしまった。
 「主様、誤解しないでください!!この方が勝手に言ってるだけですから!!」
 「お?この方か~、いつもなら俺の事汚物とか言ってる癖によ」
 「ちょっ!主様がいるのになんてこと言うんですか!?」
 「そういえば、アルラウネ。そっちの坊主はなんで主様なんだ?」
 「私を召喚し、契約した方だからですが?」
 「・・・は?おい、アルラウネ。ちょっと冗談キツイぞ?」
  厳つい男は唖然とする。まぁ、仕方の無いことなんだが、正直、毎回同じ反応をされるのは飽きた。
 「私が冗談を言うと?」
 「いや、お、思わない・・・です」
  アルラウネさん?目が怖いですよ?あの、いつもの顔と違いすぎて少しキョドってます。
  そんなことを考えていると突然厳つい顔の男が真剣な顔で聞いてくる。
 「しかしなぁ。坊主、お前にその覚悟ってもんはあんのか?」
 「・・・アルラウネは精霊王だ。確かに王の契約者としてこの森の民を守らなければならないというのは気が引ける部分もないといえば嘘になる。けどな、俺は理不尽に勝たなきゃいけないんだ。こんなのでへこたれてちゃ先が思いやられる」
 「・・・そうか。アルラウネ、良い契約者を持ったな」
 「ええ。・・・本当に」
 「なら、坊主。ちょっとこっち来てくれるか?」
 「ああ」
 「坊主ならこれを使えるかもしれん。試しに他のやつが持ったんだが、重すぎて振るえないんだ」
 「まぁ、やってみるよ」
  厳つい顔が見せてくれたのは黒い布で包まれた剣らしきものだ。
  実はこの店が気になったのも異様な気配を感じたからだったりする。
  俺はおもむろに黒い布のまま剣を取ってみる。それは重さを感じず男の話とはかけ離れていた。
 「いらっしゃいませ!ってアルラウネ様じゃないですか!お久しぶりですね。それで、この方は?」
 「リイナ、本当に久しぶりですね。実はこの方は私の契約者なんですよ」
  俺は今、アルラウネと一緒に『ローリンの家』という店に来ている。すると、流石はエルフというスレンダーなスタイルの店員がアルラウネに挨拶をした。アルラウネの行きつけの店だけあって2人は仲が良さそうだ。
 「えっ!?・・・まぁアルラウネ様が言うなら本当でしょう」
 「り、理解が早い子だな」
 「ええ。彼女の良いところのひとつです」
 「初めまして!リイナと言います。よろしくお願いします!人間さん」
 「夜風賢人だ。よろしくな。あと、歳も近いようだし敬語じゃなくていいぞ」
 「なら、よろしくね。賢人」
 「ああ、こちらこそ」
  アルラウネと仲が良いだけあって素直で良い子だったな。ちょっとだけ残念な部分があったが・・・・・・もちろん、何がとは言わない。
 「主様。あそこが空いていますよ」
  俺達が話し終わったのを見計らってアルラウネが席を取らないかと声をかけてきた。その席はカウンターに近く窓からは見えない位置だった。
 「ところでアルラウネ。精霊王ってのはこんなに気楽でいいのか?」
 「はい。私が精霊王だということは極一部しか知らないことですから」
 「へ~、だから全然注目されなかったのか」
 「流石に王が平然と歩いているとは誰も思いませんしね」
 「はは。そりゃそうだ」
   それから俺達は喫茶店で1時間くらい食べたり飲んだり喋ったりした後、双子はあまり外には出られないらしいので双子のお土産を買い、屋敷に向かってブラブラと歩いていた。
 「ん?あの店は?」
  そこには、店の名前などは書いてないがが様々な道具がモチーフにされた看板の店があった。
 「ああ、あそこは魔道具のお店ですね」
 「知っているのか?」
 「はい。一応、昔からの知り合いがやっているんですが・・・・・・」
 「ちょっと、気になるんだが入らないか?」
 「・・・・・・・・・はい。分かりました」
  知り合いとは仲が悪いのだろうか?いつもなら笑顔で俺の言うことを聞いてくれたが今回は渋々了承した感じがした。
  ギギギギィ。
 「ぁあ?誰だ?客なんて珍しいな」
 「すまない。開いてるか?」
 「まぁ、営業時間内だが、この店は大したモノは売ってないぞ?」
  俺がドアを開けると男の声がする。十中八九店員だろう。
  鑑定結果によると恐らく土の上級精霊のようだ。ラノベなどで出てくるドワーフに類似していて厳つい顔だ。
 「そうですよ。ほら、帰りましょう?」
  心無しかアルラウネが帰宅を急かしてくる。
 「おい!誰だ!?礼儀がなってな・・・って、アルラウネじゃねぇか!」
 「匕、ヒトチガイデハ?」
  あ~、アルラウネって意外と嘘が苦手なんだな。カタコトだし、これじゃバラしているようなもんだ。
 「んなわけあるか!!・・・それで?俺の嫁になる覚悟は出来たのか?」
 「・・・へ?嫁?」
  あまりに驚愕な質問がアルラウネにとんだため思わず間の抜けた声を出してしまった。
 「主様、誤解しないでください!!この方が勝手に言ってるだけですから!!」
 「お?この方か~、いつもなら俺の事汚物とか言ってる癖によ」
 「ちょっ!主様がいるのになんてこと言うんですか!?」
 「そういえば、アルラウネ。そっちの坊主はなんで主様なんだ?」
 「私を召喚し、契約した方だからですが?」
 「・・・は?おい、アルラウネ。ちょっと冗談キツイぞ?」
  厳つい男は唖然とする。まぁ、仕方の無いことなんだが、正直、毎回同じ反応をされるのは飽きた。
 「私が冗談を言うと?」
 「いや、お、思わない・・・です」
  アルラウネさん?目が怖いですよ?あの、いつもの顔と違いすぎて少しキョドってます。
  そんなことを考えていると突然厳つい顔の男が真剣な顔で聞いてくる。
 「しかしなぁ。坊主、お前にその覚悟ってもんはあんのか?」
 「・・・アルラウネは精霊王だ。確かに王の契約者としてこの森の民を守らなければならないというのは気が引ける部分もないといえば嘘になる。けどな、俺は理不尽に勝たなきゃいけないんだ。こんなのでへこたれてちゃ先が思いやられる」
 「・・・そうか。アルラウネ、良い契約者を持ったな」
 「ええ。・・・本当に」
 「なら、坊主。ちょっとこっち来てくれるか?」
 「ああ」
 「坊主ならこれを使えるかもしれん。試しに他のやつが持ったんだが、重すぎて振るえないんだ」
 「まぁ、やってみるよ」
  厳つい顔が見せてくれたのは黒い布で包まれた剣らしきものだ。
  実はこの店が気になったのも異様な気配を感じたからだったりする。
  俺はおもむろに黒い布のまま剣を取ってみる。それは重さを感じず男の話とはかけ離れていた。
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