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魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~

カモメ

第2話 明くる日の朝





  赤ちゃんのすするような鳴き声がする。

 「ーーー、賢人が泣いてるわ。・・・それでも、行ってしまうの?」
 
 「すまない。必ず戻ってくる。だが、いざとなったら賢人を・・・・・・」

  ここはある小屋の中、男女2人の声が聞こえる。男の名前にノイズがかかるが夫婦仲なのは間違いないだろう。

 「分かっているわ。それに、峰子と誠二だった?その2人に任せておけば大丈夫なんでしょ?」

 「ああ、あの二人は最高の夫婦だからな。人間の醜いところが何も無い」

 「そんな人間、あなたしか知らないわ。でも、ーーーがそう言うなら大丈夫ね」

 「そうだな。・・・っく!ヤツらがきた!1時間経っても俺が帰ってこなければアレを使え。・・・今言っても分からないと思うが、賢人、後の人生、楽しめよ!・・・じゃ、行ってくる」

  男がそう言う。まるで、もう会うことは出来ないと知っているかのように。

 「全く、私はなんでこうなったのかしらね。・・・それでも今は信じるしかないか」

  女はそう言って魅力的な微笑みをこぼす。どことなく嬉しそうだ。
  しかし、男は帰ってこない。約束の時間が経過しても女はただ待ち続ける。

 「遅いわね。もう1時間半も・・・・・・。仕方ない。ごめんね賢人、あなたには生きてて欲しいから」

  女はこれから何が起こるか既に悟っているのだろう。覚悟を決めた顔で決心の言葉を口に出す。

  「強く、逞しく、そして、優しい子になりなさい。賢人、これがお母さんの最後のお願いだよ」

  女は涙をこぼしながらそう言い、魔法を発動させる。赤ん坊はその魔法陣と一緒にどこかへ消えてしまった。 





  なんだか、懐かしいものを見た気がするが、多分、夢なので全然覚えていない。

  すると、可憐な声が俺を起こしに来た。

 「主様、起きて下さい。朝ごはんですよ?」

 「う~ん、あと五分・・・」

 「ダメです。精霊魔法、教えませんよ?」

 「な!?起きます!」

 「ふふ、じゃあ行きましょうか」

  俺はまだあの部屋から出たことが無かったためどんな所かは知らない。
  だが、俺の部屋の外の廊下に下に続く階段があったから二階建て以上なのは間違いないだろう。

  そして、1階の広間らしきところに着くと、まさに金持ちがもっているような長机に昨日の双子が座っていた。

 「人間!遅いぞ!早く食べる!!」

 「・・・遅い・・・」

 「ああ、ゴメン。今座るよ」

  なんだかんだ言って子供の言うことは聞いちゃうよなぁ~。自然の摂理ってやつか?
  そう思いながら朝ごはんのシチューみたいなのを1口。

 「ん!?美味い!!」

 「・・・本当?・・・」

 「ああ!素材もそうだが俺は何よりこのスープ自体が好きだな」

 「・・・えへへ、ありがとう・・・」

  リコは嬉しそうに笑い、俺に礼を言う。どうやらこのめちゃくちゃうまいシチューはリコが作ったようだ。

  それにしても感情表現が苦手なんだと思っていたが、料理を褒められるとこんなに嬉しそうにするのか。
  
  そんなことを考えながらシチューを1口。また1口。と俺のスプーンは止まることなく動いていった。
  
 「あれ?もう無い」

 「・・・おかわり、ある。いる?・・・」

 「本当か?いるいる!」

 「・・・いっぱい食べて・・・」

 「ああ!ありがとう!」

  俺は即座におかわりをもらいあっという間に完食した。
  いや~、マジでうまいわ〜。
  でも流石に2杯も食べるとお腹が膨れるな。
  
  コト。

 「・・・はい。おかわり・・・」

 「あの、流石に・・・・・・いただきます」

  流石にもういいよ、と言おうとしたがやっぱりまだ食べたくなったので食べることにした。決して流石にと言った瞬間のリコの顔がメチャメチャ悲しそうだったからでは無い。俺はまだ食べたいと思っただけだ。・・・本当に。

 「さて、食事も済みましたし、精霊魔法を教えますね」

  いよいよだ!は~、精霊魔法。どんなものなのかな?

  ドサッ!!

  突如俺の目の前に分厚い本が何冊か置かれた。

 「あのぅ、アルラウネさん?これは?」

 「もちろん、最初は勉強ですよ!」

  な、何だってぇぇええええ!?ぶ、ぶ、ぶぇんきょぉおおお!?

 「それは絶対しなければいけないのか?」

 「まずは知ることが大事ですから」

 「確かにそれはそうなんだが・・・ね?俺、体育会系だしさ」

 「泣き言は聞きませんよ?」

 「・・・・・・はい」

 「仕方ないですね。じゃあ、午後は自由にしてもいいですよ」

 「はい!」

  アルラウネさん、あざーっす!というより午後もやる気だったの?ああ、神よ。アルラウネは主人を殺す気なのでしょうか?
  あっ、俺神と敵対してる種族なんだった。

  そして、俺とアルラウネの勉強会が開催した。

 (女子と勉強なんて初めてなのになぁ。・・・嬉しくねえ)


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コメント

  • ノベルバユーザー438963

    ここからさらに悪い展開はないよね?あるならもう読みたくないんだけど…

    3
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