魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第17話 エルリアの想い
 「エルリア様、ちょっとこちらへ来てくれませんか?」
  あれから数分後、ナーラとギルドへ歩いていたところ、不意にナーラが立ち止まって尋ねてきた。
 「ん?どうしたんだ?」
 「エルリア様はこれからギルドに行くのですよね」
 「ああ、そうだぞ」
 「ギルドへの道はこの道を通ると早いということをこの前気づきまして」
 「おお、そうなのか。ありがとう、ナーラ」
  私は少々世間知らずな部分があるからな。それにナーラの言うことだ、信じられる。
 「いえ、ではギルドまで私もついて行きます」
 「じゃあ行くか」
  こうして私達はギルドの近くの路地裏に入っていった。
 ― けひひひひひひひ  ―
―  ひーっひっひっひ  ―
 「だ、誰だ!?」
  突如向けられた殺意と笑い声。足音は6つ。そして恐らく相手はBランク以上の冒険者だろう。
  
  ドサッ。
  何かが倒れる音がし、そちらを見るといつの間にかいなくなっていた私の契約精霊が倒れていた。
  てっきり、私のところが嫌で逃げ出したものだと思っていたが、こいつらにやられていたようだ。
 「エルリア・・・だっけぇ?お前には悪いけど死んでもらうからなぁ。ちなみにこの精霊は強かったぞぉ。俺達の半数を減らせたのは凄いがやはり、多勢に無勢。ついに殺されちまったからなぁ」
 「き、貴様らぁ!この下衆が!!」
 「けひひひひ、ちゃんと壊れるまで犯してやっからよぉ。国からの指示だ、悪く思うな」
 「それに、何故、私を狙う!?」
 「決まってんだろう。お前の一族が国の汚点だからだよ!!」
  そうか・・・やはり私の一族は・・・
 「人殺しの一族なんて関係ない。ナイト様ならそう仰りますよ?」
 「っ!ナーラ、・・・そうだな。ナイトならそう言ってくれる『光よ!槍の形となりて我が敵を貫け【ライトランス】!!』
  私は6本の光の槍を放つ。
  そうだ。ナイトは私を励まし、私のために皆を、国を怒ってくれた。ここで死ぬ訳には行かない。
 「ぬっ!ちっ!2人やられたか」
 「お前も直に倒す!『【ライトニードル】』!!」
 「へっ!こんなの効くかよ。腐ってもAランクだぞ?俺は。【『ファイアーニードル  ラッシュ】』!!」
 「なっ!!ち、中級魔法を無詠唱!?ぐっ!」
  ・・・何発かもらったか。だがやるしかない。・・・ところでナーラは何故何もしない。私よりも強いはずだが。
 「仕事が遅いですよ、あなた達。もういいでしょう。さよなら、エルリア様」
 「・・・・・・えっ?」
   腹部が熱くなっていく。何が起こった!?私の腹部に・・・手?
  そして私はその手の所有者である人物を見る。 
 「ナ、ナーラ?」
 「すみません。エルリア様。・・・・・・これで私は勇者から開放される」
  それはどう意味だ?ナーラ?・・・それより私は、私はこの一族のために死ぬのか?
  すると、いきなり家族との思い出が頭の中を駆け巡る。これが走馬灯と言うやつなのだろうか。
  王家の次女で公爵家に嫁いだ、美しく気高い。それでいて優しくもあった母さん。    
  私の一生の憧れである、公爵家なのに強く逞しい姿の父さん。
  毎日が幸せだった。しかし、その日常はあの日を境にもう、戻って来ない。
  それは私が4歳の時、姉さんと一緒に近くの森で遊んでいた。
 「お姉ちゃん、そろそろ帰ろうよ、お母さん達、心配するよ?」
 「大丈夫だって、エルリア。お姉ちゃんがついてるんだから」
 「うぅ、分かったよぉ」
  思い返せばあの時、私は泣き虫だったな。とても気が弱くて、馬鹿にされてはお姉ちゃんに守って貰ってたな。
  だから、こんな自分が嫌だった。弱くて惨めな自分が。
2時間後
 「よし!そろそろ帰るよ。エルリア」
 「うん!!」
  そして私達は歩いて行った。そして、家で見た光景は残酷にも両親が殺されている姿だった。
 「「お、お母さああああああん!!お父さああああああん!!」」
  姉と私は号泣した。母さん達を殺したヤツらが憎くて、この世界が憎くて、いてか復讐する。その為に剣を持った。
  それから14年、剣を振るい続けて、ナイトに会ったんだ。私を差別しない数少ない人、私はあの時からこの胸に違和感を感じていたんだ。今ならハッキリわかる。いや、実は最初から気づいていたのかもしれない。その違和感が恋だったんだと。思わずベッドで大好きだと叫んでしまったのもいい思い出だ。
 ―エルリアおいで―
―強くなったんだね  エルリア―
  ああ、お母さんが呼んでいる。お父さんが褒めてくれている。
  今行くよ、お母さん、お父さん。ゴメンナイト。クエストは受け・・・られ・・・そうに・・・ない・・・。
  あれから数分後、ナーラとギルドへ歩いていたところ、不意にナーラが立ち止まって尋ねてきた。
 「ん?どうしたんだ?」
 「エルリア様はこれからギルドに行くのですよね」
 「ああ、そうだぞ」
 「ギルドへの道はこの道を通ると早いということをこの前気づきまして」
 「おお、そうなのか。ありがとう、ナーラ」
  私は少々世間知らずな部分があるからな。それにナーラの言うことだ、信じられる。
 「いえ、ではギルドまで私もついて行きます」
 「じゃあ行くか」
  こうして私達はギルドの近くの路地裏に入っていった。
 ― けひひひひひひひ  ―
―  ひーっひっひっひ  ―
 「だ、誰だ!?」
  突如向けられた殺意と笑い声。足音は6つ。そして恐らく相手はBランク以上の冒険者だろう。
  
  ドサッ。
  何かが倒れる音がし、そちらを見るといつの間にかいなくなっていた私の契約精霊が倒れていた。
  てっきり、私のところが嫌で逃げ出したものだと思っていたが、こいつらにやられていたようだ。
 「エルリア・・・だっけぇ?お前には悪いけど死んでもらうからなぁ。ちなみにこの精霊は強かったぞぉ。俺達の半数を減らせたのは凄いがやはり、多勢に無勢。ついに殺されちまったからなぁ」
 「き、貴様らぁ!この下衆が!!」
 「けひひひひ、ちゃんと壊れるまで犯してやっからよぉ。国からの指示だ、悪く思うな」
 「それに、何故、私を狙う!?」
 「決まってんだろう。お前の一族が国の汚点だからだよ!!」
  そうか・・・やはり私の一族は・・・
 「人殺しの一族なんて関係ない。ナイト様ならそう仰りますよ?」
 「っ!ナーラ、・・・そうだな。ナイトならそう言ってくれる『光よ!槍の形となりて我が敵を貫け【ライトランス】!!』
  私は6本の光の槍を放つ。
  そうだ。ナイトは私を励まし、私のために皆を、国を怒ってくれた。ここで死ぬ訳には行かない。
 「ぬっ!ちっ!2人やられたか」
 「お前も直に倒す!『【ライトニードル】』!!」
 「へっ!こんなの効くかよ。腐ってもAランクだぞ?俺は。【『ファイアーニードル  ラッシュ】』!!」
 「なっ!!ち、中級魔法を無詠唱!?ぐっ!」
  ・・・何発かもらったか。だがやるしかない。・・・ところでナーラは何故何もしない。私よりも強いはずだが。
 「仕事が遅いですよ、あなた達。もういいでしょう。さよなら、エルリア様」
 「・・・・・・えっ?」
   腹部が熱くなっていく。何が起こった!?私の腹部に・・・手?
  そして私はその手の所有者である人物を見る。 
 「ナ、ナーラ?」
 「すみません。エルリア様。・・・・・・これで私は勇者から開放される」
  それはどう意味だ?ナーラ?・・・それより私は、私はこの一族のために死ぬのか?
  すると、いきなり家族との思い出が頭の中を駆け巡る。これが走馬灯と言うやつなのだろうか。
  王家の次女で公爵家に嫁いだ、美しく気高い。それでいて優しくもあった母さん。    
  私の一生の憧れである、公爵家なのに強く逞しい姿の父さん。
  毎日が幸せだった。しかし、その日常はあの日を境にもう、戻って来ない。
  それは私が4歳の時、姉さんと一緒に近くの森で遊んでいた。
 「お姉ちゃん、そろそろ帰ろうよ、お母さん達、心配するよ?」
 「大丈夫だって、エルリア。お姉ちゃんがついてるんだから」
 「うぅ、分かったよぉ」
  思い返せばあの時、私は泣き虫だったな。とても気が弱くて、馬鹿にされてはお姉ちゃんに守って貰ってたな。
  だから、こんな自分が嫌だった。弱くて惨めな自分が。
2時間後
 「よし!そろそろ帰るよ。エルリア」
 「うん!!」
  そして私達は歩いて行った。そして、家で見た光景は残酷にも両親が殺されている姿だった。
 「「お、お母さああああああん!!お父さああああああん!!」」
  姉と私は号泣した。母さん達を殺したヤツらが憎くて、この世界が憎くて、いてか復讐する。その為に剣を持った。
  それから14年、剣を振るい続けて、ナイトに会ったんだ。私を差別しない数少ない人、私はあの時からこの胸に違和感を感じていたんだ。今ならハッキリわかる。いや、実は最初から気づいていたのかもしれない。その違和感が恋だったんだと。思わずベッドで大好きだと叫んでしまったのもいい思い出だ。
 ―エルリアおいで―
―強くなったんだね  エルリア―
  ああ、お母さんが呼んでいる。お父さんが褒めてくれている。
  今行くよ、お母さん、お父さん。ゴメンナイト。クエストは受け・・・られ・・・そうに・・・ない・・・。
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