異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜

カズヤ

領地開発は突然に③

ブランとの話し合いの前、ギルドへ向かう道中、俺はアリシアへ気になっている事を質問した。

「なぁアリシア、この世界の貨幣価値ってどうなってんだ?」

この世界に来てまだ1度も金を使った事が無い俺は未だに貨幣それぞれの価値を知らないでいた。

セレナ王国ではセレナ金貨が主な流通貨幣として使用されている。

アリシアから教えてもらった価値はこうだ。

銅貨100枚=銀貨1枚
銀貨100枚=金貨1枚

宿屋の宿泊費が銀貨10枚って事を考えると、銅貨1枚は日本円にして大凡10円程度の価値くらいかな?

すると金貨20000枚って事はなんと20億円もの大金を俺達は得たってことになるのか!?

と、とんでもない金持ちになってしまった。

まぁ当面は領地の運営にも回さなければならないのであまり無駄遣いは出来ないが、それにしても国王は今回のクエストに大盤振る舞いしたものだ。

これだとブランとの交渉も強気に出ても大丈夫だなと、この時に方針が決まったのである。

ブランとの会談の結果をキールへ伝える。

キールは故郷の為に働ける事をそれはもう喜んでいた。

その日の夕方、昨日の件で国王からの呼び出しがかかる。

俺達は嫌がるキールを連れて城へ戻ったのだった。

キールは過去にセレナ王国の兵士長を務めていた経歴を持つ。

何があって辞めたのかは聞いてないが国王に顔向けが出来ないとか何とか騒いでいた。

しかしガリアの軍務をこれから任せる事になる将来の幹部候補を国王に紹介しない訳にいかないので多少強引に連れてきた。

いつもの様に応接間で少し待ってお呼びがかかってから謁見の間へと向かう。

カシンとリンも合流している。

2人とも束の間の休息を楽しめたらしい。

謁見の間の扉が開き中へ入るとそこには国王と王妃、側付の大臣の他に5人の官僚達が並んでいた。

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