ゴブリン転生ファンタジー 〜異世界?いいえ、地球です。〜
第7話 初勝利
やはり、ネズミが口をあけて火の玉を出そうとしている時、口の前の方に何かが集中していくのが分かる。
あれが魔力というものなのかも知れない。
この世界に魔力という物があり、俺にもあんな風に炎が出せる様になるのなら是非なりたいもんだ。だって、魔法ってかっこいいし。それに折角異世界に来れたのに魔法の一つも使えないとかつまらないだろ。
「キシャッ!!」
溜めが終わったのかネズミの前には、人の頭ほどのサイズの火の玉が出来ており、鳴き声とともにこちらに放ってきた。
構えていたお陰で案外すんなりと避けることが出来た。
避け続ける選択を選択をしていても何とかなったかも知れないと一瞬思ったがずっと避け続けていただけではジリ貧だったろうし、別にいいだろう。俺が良いというんだから、良いったらいいんだ。うん。
火の玉を避けるのに成功した後はすぐにネズミへと走っていく。
俺の予想が当たっていたのだろう。ネズミは動けずに固まっていた。
「これで、くたばれっ!!!」
俺は叫ぶと、言葉とともに散々避けられた拳をネズミへと全力で叩き落した。
「ぎ、ヂュウウウウウウッ!!!」
俺に思いっきり殴りつけられたネズミは、悲鳴のような叫び声を上げていた。
「よしっ、ちゃんと当たるぞ! そんじゃもう一発だ!!」
俺は再度拳に力をこめて、ネズミがピクリとも動かなくなるまで殴り続けた。
「はあ、、、はあ、、、倒した、のか?」
ネズミが完全に動かなくなるのを確認した俺は疲れからか、その場にぺたりと座り込んでしまった。
本当に死んだのか確認するためにもう一度ネズミへ視線を送る。
無我夢中で殴りつづけていたのでネズミが少しばかりグロテスクになってしまった。こりゃ、完全に死んでるな。気づくと手にもネズミの血やら何やらがべっとりと付いてしまっている。
「うわぁあ、きったなっ」
手に付いた血とかを必死にはらっていると、いつの間にかすでに死んでいる筈のネズミの身体が淡い光に包まれていた。
「な、なんだ?」
しかし、その光はすぐにネズミの身体から離れて空中へと噴き出されると真っ直ぐに俺の身体へと向かってきた。
座り込んでいたせいで避けることが出来ずに光が俺の身体に命中してしまった。
その光は俺に取り込まれるように消えていった。
攻撃かとも思ったがネズミはもう死んでいるし、多分その逆だろう。
さっきの光が俺に吸収されてから、不思議と力が湧いてくるというか、吸収する前よりも強くなった気がするのだ。
「もしかして今のってゲームでいう経験値みたいなものなんじゃないか?」
魔物を倒すと少しずつ強くなれるのか。
そうだとすれば、ゴブリンの俺でもこの世界で生きていく希望が持てそうだ。
ずっと同じ強さのままだとそう遅くない内に自分より強い魔物に出会ってやられていただろう。でも、強くなれるんなら話は別だ。
「よし、決めた! たくさん魔物を倒してこの世界でも安全に生きていられるくらいの強さを手に入れよう!」
俺はそう決意し、今は少し休憩することにした。
あれが魔力というものなのかも知れない。
この世界に魔力という物があり、俺にもあんな風に炎が出せる様になるのなら是非なりたいもんだ。だって、魔法ってかっこいいし。それに折角異世界に来れたのに魔法の一つも使えないとかつまらないだろ。
「キシャッ!!」
溜めが終わったのかネズミの前には、人の頭ほどのサイズの火の玉が出来ており、鳴き声とともにこちらに放ってきた。
構えていたお陰で案外すんなりと避けることが出来た。
避け続ける選択を選択をしていても何とかなったかも知れないと一瞬思ったがずっと避け続けていただけではジリ貧だったろうし、別にいいだろう。俺が良いというんだから、良いったらいいんだ。うん。
火の玉を避けるのに成功した後はすぐにネズミへと走っていく。
俺の予想が当たっていたのだろう。ネズミは動けずに固まっていた。
「これで、くたばれっ!!!」
俺は叫ぶと、言葉とともに散々避けられた拳をネズミへと全力で叩き落した。
「ぎ、ヂュウウウウウウッ!!!」
俺に思いっきり殴りつけられたネズミは、悲鳴のような叫び声を上げていた。
「よしっ、ちゃんと当たるぞ! そんじゃもう一発だ!!」
俺は再度拳に力をこめて、ネズミがピクリとも動かなくなるまで殴り続けた。
「はあ、、、はあ、、、倒した、のか?」
ネズミが完全に動かなくなるのを確認した俺は疲れからか、その場にぺたりと座り込んでしまった。
本当に死んだのか確認するためにもう一度ネズミへ視線を送る。
無我夢中で殴りつづけていたのでネズミが少しばかりグロテスクになってしまった。こりゃ、完全に死んでるな。気づくと手にもネズミの血やら何やらがべっとりと付いてしまっている。
「うわぁあ、きったなっ」
手に付いた血とかを必死にはらっていると、いつの間にかすでに死んでいる筈のネズミの身体が淡い光に包まれていた。
「な、なんだ?」
しかし、その光はすぐにネズミの身体から離れて空中へと噴き出されると真っ直ぐに俺の身体へと向かってきた。
座り込んでいたせいで避けることが出来ずに光が俺の身体に命中してしまった。
その光は俺に取り込まれるように消えていった。
攻撃かとも思ったがネズミはもう死んでいるし、多分その逆だろう。
さっきの光が俺に吸収されてから、不思議と力が湧いてくるというか、吸収する前よりも強くなった気がするのだ。
「もしかして今のってゲームでいう経験値みたいなものなんじゃないか?」
魔物を倒すと少しずつ強くなれるのか。
そうだとすれば、ゴブリンの俺でもこの世界で生きていく希望が持てそうだ。
ずっと同じ強さのままだとそう遅くない内に自分より強い魔物に出会ってやられていただろう。でも、強くなれるんなら話は別だ。
「よし、決めた! たくさん魔物を倒してこの世界でも安全に生きていられるくらいの強さを手に入れよう!」
俺はそう決意し、今は少し休憩することにした。
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