話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

ゴブリン転生ファンタジー 〜異世界?いいえ、地球です。〜

バナナキムチ

第6話 初戦闘

洞窟内に爆発音が響いた。

「あっぶな!!」

ネズミの放った火の玉をなんとかすんでのところで避けることに成功した俺は背中から冷や汗がぶわっとふき出すのを感じた。
俺に当たらなかった火の玉は、背後の壁にぶつかり爆発を起こし壁を削って消えた。
もしも、避けきれずに直撃していたら、最悪死んでいたかもしれない。

舐めていた。
ネズミなんかに負けるわけないと高を括っていた。
だが、実際にはたかがネズミと侮っていた相手に殺されかけた。
俺は今軽く死に掛けたのだ。

先ほどの眼前にまで迫ってきた炎の熱が頭から離れない。
あれが直撃していたらと考えたら腰が抜けそうだ。だがここで腰を下ろすわけにもいかない。

ネズミは、二発目の炎を放とうと口をあけていた。

もう一度あれをやられたら、今度は、避けられる自信がない。さっきもかなりのスピードだったし、避けれたのは咄嗟のことで横に転がることが出来たからだ。

避けられるかもしれないがそれに賭ける訳にも行かない。もしも失敗したら命を失うのだから。

逃げたら背中から撃たれるかも知れない。
仮に避け続けられてもネズミのエネルギーが切れるまで避けきれないだろう。もしかしたら、次の一撃で最後かもしれないがそうじゃなかった時が恐い。

どちらにしろ、今の俺には戦う以外の選択肢がないのだ。
もしここで逃げたら、次にこいつ以上に強い相手にあった時に立ち向かえなくなる。
二度目の命だ。こんなに早く死ぬわけにもいかない。

「いまから俺はお前をたおす!」

俺は言うと前に走った。ネズミに向かって真っ直ぐに。
俺がネズミに近づいていくとネズミは驚いたように目を見開き、あわてだした。
まだ、火の玉も完成していないようだ。

元々、距離が近かったのもあってネズミのすぐ近くまで来た俺は、迷いなく上からネズミに拳を振り下ろした。

だが、ネズミは俺の拳が当たる前に火の玉を出すのやめ、サイドステップして避けていたようだ。
俺の拳はむなしくも空を切る。

「くそっ、避けたか。ならもう一発だ」

俺は、ネズミに近づきもう一度拳を振り下ろした。
しかし、またもやネズミに避けられてしまう。

「くそ、また避けやがったか」

俺の攻撃を避けたネズミはバックステップですばやく後ろに下がると、口を大きく開けて、溜めのポーズのに入った。
だが、ネズミの炎は近づいてしまえば撃てないだろうと判断した俺は、そのままネズミに近づいていこうとしたのだが、

「んなっ!!」

ネズミは、いままでの溜めの時間より明らかに短い時間で火の玉を放ってきたのだ。
焦って体を半身に逸らすことで本当にぎりぎりのところで避けることができた。

「なんで一瞬で撃てたんだ、溜めが必要なんじゃないのか?」

ネズミが構えてから火の玉を放つまでほぼ一瞬だった。
最初は、10秒程度溜めてから撃ってきていた。
それがなんで一瞬で撃てたんだ。考えられるのは、二回目以降は溜める必要がなくなるのか、だ。
いや、二回目俺に火の玉を放とうとしていた時は溜めていた。それを俺の攻撃によって中断していたのだ。

「ん、もしかして溜めをキープしていられるのか?」

それなら、さっき一瞬で火の玉を撃てたのにも納得がいく。
いや、余計に倒すのが難しくなっただけじゃないか。

何か、弱点はないのか、、、。

そう言えばたしか、最初に撃った後、俺は呆然としていたがその間に火の玉を撃って追撃してこなかったのはなんでなんだ?
もしかしたら、攻撃してしばらくは動けないんじゃないだろうか。ただ様子を見ただけかも知れないが今も攻撃してきていないし可能性はあるだろう。
そうだとしたら、チャンスはあいつが炎を放った後の一瞬だ。
そこを叩くしか今の俺には勝ち筋が見えない。

「やるしかないか」

俺は、数歩下がるとネズミに撃ちやすくしてやる。
それに離れていたほうが避けやすいだろうし、そのための距離稼ぎでもある。

俺の作戦通りにネズミは口を開けて溜めを始める。

「さあっ!いつでも撃って来い!」

俺はそういうといつでも避けられるように体勢を整えた。

「ゴブリン転生ファンタジー 〜異世界?いいえ、地球です。〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く