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ゴブリン転生ファンタジー 〜異世界?いいえ、地球です。〜

バナナキムチ

第2話 説明を求む

さて、俺がなぜゴブリンなんかの姿になっていたかであるが、俺にも分からない。

だってそうだろう。
誰だって、ある日突然自分の姿形がモンスターであるゴブリンに変わってしまったことに対して正確な理由を説明することなんて不可能だろう。
もしも、そんな人間がいたとしたらそいつは、特殊な能力を持っているか、とんでもなく勘が働くやつとか、もしくは、そもそも人間じゃないかのどれかだろう。
少なくとも、俺には現在の状況に自分が陥ってしまった正確な理由を説明するなんて事は、できそうにない。
何か特殊な能力を持っているわけでもないし、特別勘が働くというわけでもない。
まあ、俺が現在、人間ではないというのは、俺の見た目からこれ以上ないというくらい確かなのだが、ゴブリンだからといって自分がなぜゴブリンになったかの説明など出来ないだろう。というか、現にゴブリンになってしまった俺が説明出来ないのだからな。

だがしかし、こんな俺でも必ずしも心当たりが一つもないというわけではないのだ。
それは、異世界転生というやつだ。

なぜ、転生なのかというと、何を隠そう俺は自分の記憶が確かなら一度だけ死んでいるからだ。
死因は、信号無視して突っ込んできたトラックに轢かれて事故死である。

トラックに轢かれて死に、まったく知らない場所でまったく見に覚えのない姿になっているのだ。
これだけの条件がそろっていたらこれはもう、異世界転生そのものだろう。

しかし、未だに、というかさっきから謎なのだが、なぜ転生先がゴブリンなのであろうか。もっと他にあっただろうに。
人外に転生というのも聞いたことがあるが、せめて人外に転生するならドラゴンとか、もっと強キャラが良かった。
なんだよ、ゴブリンって。ファンタジー小説でまず最初に主人公にやられるザコキャラだろう。俺の日ごろの行いが悪かったのだろうか。
なにか、特別悪いことをやった記憶なんてないんだが、、、。

しかも、最後に死んだのだってトラックに轢かれそうになった幼馴染を助けたのが原因だしな。
そういえばあいつ、今頃どうしてるんだろうか。自分のせいで俺が死んだなんて考えてないといいな。あいつは、昔から思いつめやすかったからな。
でも、自殺しようとなんてしようもんなら、あいつの両親がしっかりと止めてくれるだろう。あいつの両親は、あいつのことをとても大切にしていたからな。
それか、俺のことをさっさと忘れて楽しくやってるかもな。
その方があいつも幸せだろう。

「それに死んじまったからもうあいつに会うことも出来ないしな」

そう考えると、頭の中をもう二度と会えない少女の顔がよぎり泣きそうになってしまったが、かぶりを振ってこらえる。

「死んじまったのはもう仕方ないし、死ぬ前にあいつを助けれたんだしそれでよしとしよう。それに、俺は今ここで生きてるわけだしなっ!」

そうだ、くよくよしてたってしょうがない。
それよりも、今はこれからどうするか考えよう。

俺は、この暗い洞窟の中、これからどう生きていくかを考えるのだった。

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