武術の天才がVRMMOにログインしました。

飛べない豚

心配してくれてありがとう(剣を振りかぶりながら)

本サーバーに入った私の目に入ってきたのは 大量の人々。 種族スキルoffにしといて良かったと心底安堵した後、私は迷わず南に向かう。
なんでも難易度的に
 北 かんたん  西 ちょいムズ  東 激ムズ  南 負けイベント
らしいのだ。 なら南に行くっしょ!

初期装備のまま南に向かう私を見る目が痛いなり・・・まぁ見ときなさいって!

「おい」

はい無視無視きっと私じゃない 私じゃないといいなぁ…

「おい 聞いてんのか!」

はぁ・・・

「なんですか?」

なんで話しかけてくんだよ。

「南は危ないから 北に行け」

あーなるほど 思ったより良い奴かも知れない。

「大丈夫です」

「そういう訳には行かない ビキナーだから知らんだろうが、このゲームの痛覚設定は一律80%だ。痛い目見るぞ!」

はぁー・・・どうしようか ちょっと というか心配して話しかけてきたのにかなーり悪いけどまぁいいかなー

「なら 試してみますか?」

種族スキル 猫獣人 威圧ON!
私の種族スキルは猫耳とか尻尾とか 吸血鬼の羽とかなくても使えるっぽい。
猫獣人は 猫の五感 威圧 気配察知
吸血鬼は 飛翔 蝙蝠の瞳  吸血 血盟魔術
の計7個が初期から使える。ランダムばんざーい!
 
「上等だ」

オッサンは私の威圧に一瞬驚いたように目を見開いたあと獰猛な笑みを浮かべそう言い放った。

ふっふっふー 相手の武装チェック! 大剣に重装備・・・そうだねタンクだね!
んむー・・・ 火力不足は剣技で埋めるとして 初期ステータスで見切れるかどうか…

通常スキル 見切り 種族スキル 猫の五感 気配察知 蝙蝠の瞳 発動!

見切りは 会心率じゃなくて剣の軌道を読めやすくするスキル 猫の五感は猫の五感を手に入れるスキル 気配察知は気配を察知できて 蝙蝠の瞳は 動体視力が上がるスキル

かなりの距離を一瞬で詰められ、中々の速度で横薙ぎが飛んできた。スキルをフル稼働しても スキルなしで戦ったオッサンとは比べ物にならない横薙ぎをいなす。いなして ちょっかい出して
いなして ちょっかい出してを何回か繰り返すと

「くそが! はぁッ!!」

しびれを切らして大振りが来た!
予想通りの反応に私は剣技で迎え撃つ

「龍牙・斬!!」

相手の大振りを龍の噛みつきのような剣閃が噛み砕く。 

「んなっ!?」

大きくノックバックし硬直している相手に私が使える中でかなりの大技を放つ。

「六元 極龍の舞!!」

6秒間の間 秒間 30を越える私の剣閃が相手の体を穿ち 抉り 絶つ  全て絶つ私の剣技が相手の全てを切り刻んだ時、相手の体が宙に浮き ガラス片となって消えた。

ここは少しカッコつけるとこっしょ!

「ふぅーん・・・ 結構強いけどまだまだだね。南に行ってもいいかな?」

決まった!・・・ 南に向かうとしよう。

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