激補助のショートリリック
トリニティ:『最後の駅・最初の電車』
<前書き>
このトリニティ作品は、Twitterでお題を募集して、その後にノベルゲームを作成してから書き上げました。
なので、『のべるちゃん』というノベルゲーム投稿サイト様より、
http://novelchan.novelsphere.jp/work/33796
『編集担当:長嶺響子の憂鬱』
を、検索し、この小説を書くまでの経緯を閲覧し終わってから読んでもらう事をここに推奨させて頂きます。
それではどうぞ
お題
・ベル様『お餅』
・わほいほい様『さくらんぼ』
・風花様『女子』
ジャンル:恋愛モノ
イチゴ大福が可哀想だと、彼女は言った。
そしてそれを見つめる幼なじみの女子高生、彼女にとってそれが私だった。
果物として産まれたのに、お餅に包まれて生きて行かなきゃならないなんて、息苦しいと思う。と言った。
私はそれを聞いて、「そう…」としか答えられなかった。
なぜなら、息苦しさは常に感じていた。彼女を見る度に。
この想いも最初は甘かったけど、イチゴ大福の様に最後はツンとした酸味が来るかも知れない。
……でも、もしかしたら最後まで甘いかもしれない。
それが分かるのは、『最後まで食べた人』だけだ。お餅の柔らかさと餡子の甘みを感じたなら、後は歯を立てるだけ。
でも、それが出来なかった。
だって歯を立てたら、きっと彼女は傷付くから。
「明日で卒業だね」
この言葉にも、「そうだね」としか答えられなかった。
学校帰りも味気なく、いつものお店でコーヒーだけ飲んで帰った。
駅で別れて、電車に乗って通り過ぎる彼女を、手を振る事も無く見つめていた。
……そうするしか、出来なかった。
定期をしまいながら歩くいつもの駅。なのに。いつもと違うのは、明日で最後だと言う事。
そこに、新しく改装したお店が並んでいた。
ひとつはフルーツパーラー。卒業まで改装工事は終わらないと思っていた。最後に行ったのは去年の夏のちょっと前、雨が多くて蒸し暑かった気がする。
ふふっ、そう言えば最後に一緒に行ったのも彼女だったね。あの時確か…さくらんぼのパフェを食べてたよね?
おかしいよね、自分が何食べてたかも思い出せないのに。
「パフェなのに種入ってるじゃん!」って笑った顔。いつまでも覚えてる。
それも…明日で見るのも終わりなのかな。
何となくフルーツパーラーの前を通り過ぎて、今度あったのは隣に新しく出来た和菓子屋さんだった。カツ丼のお店が出来るって聞いてたのにね。
その話も…あなたとしたっけ?
なんだか曖昧に…あっ
和菓子屋さんのショーウィンドウの中に並んでたのは、彼女が今朝話題に出したイチゴ大福だった。
思わず足を止め、
そして財布を出した。
「お餅、おっきめに握った奴って作れますか?」
「え?」
店員のお姉さんは困った顔をしていた。
「あの、これは決まった分量でしか…」
「お願いします!あと…イチゴも抜いて下さい。」
お姉さんはさらに困った顔をした。
「どうしても…渡したい人が居るんですけど、明日しか無いんです。本当は手作りしたいんですけど…このお金で何とかなりませんか??」
そう言うと、お姉さんは「うーん」と唸りながら、仕込み中の看板をレジに立てて店の奥に消えてしまった。
数分の後…
「ごめんなさい。イチゴ大福はイチゴ切らしてて売れなくなったの。でも、私が作った失敗作ならあるわ。」
そう言うと、お姉さんは普通のイチゴ大福より一回り大きな物を包みに入れて持ってきた。もちろんイチゴは入ってなかった。
「あ!ありがとうございます!あの、これ!」
「え?良いのよ、お金なんて。これ、廃棄品だから」
そう言うとお姉さんはイチゴ大福2個分のお金を自分の財布から取り出してレジに入れた。
「でも、今度はその人と一緒にウチのイチゴ大福食べに来てね?イチゴだけじゃ無くてお餅も餡子も美味しいんだからっ」
「あ、あぁ…」
ありがとうも言えずに、涙だけが流れた。
「じゃ、頑張って渡してね?」
コクっと頷くと、最大限に深くお辞儀をして…
今度は『隣』の店に戻った。
─翌日。
電車で会うのは恥ずかしかったので、いつもより1本早い電車に乗って学校へ向かった。
校門で待ってると、彼女は怒った顔をして歩いて来た。
「あっ!居た!ねぇ、最後ぐらい「これっ!」」
彼女が言い終わる前に、ピンクにラッピングしたその袋を差し出す。
「…え?」
「その…贈り物。卒業の、お祝い」
不思議な顔をしながらも、彼女は受け取ってくれた。
「あぁ、ありがと…でもこれ。フツー卒業式後に渡さない??」
「ダメなの…その」
「なんでさ?」
「な、なまものだから。悪くなっちゃうし。」
「ナマモノぉー!?何それ」
彼女は笑っていた。
「開けていい?ナマモノって事は食べ物だよね?」
「…….うん。」
ピンクの包み紙から出てきたのは…一回り大きくなった昨日のお菓子。
「何コレ!?お餅??」
「いや、あの…大福」
「はぁー!?」
彼女はもう、笑いを堪えきれなくなっていた。
「笑わないでよ…」
「だって、あなたこれをわざわざ渡す為に電車1本早めたんでしょ?それでしかも大福?!」
彼女は笑い過ぎて目に涙を溜めていた。
「…ありがと。食べていい?」
「うん…でも、あっ」
注意する前に、彼女は思いっきり噛み付いてしまった。
「ん?イチゴ大福じゃな…硬っ!」
彼女はペッと手のひらに出してしまった。
さくらんぼの種を。慌ててハンカチを取り出し、彼女に渡す。彼女はそれで口を拭った。
「何コレ?さくらんぼ??」
「そう…」
「えー何コレ!意外と美味しいけど…でもなんでさくらんぼ?」
「…だって……昨日。イチゴ大福は1人でお餅に包まれて可哀想って」
「それで…わざわざさくらんぼのイチゴ大福作ってくれたの?しかもちゃんと2個ついてる奴で?」
そう、『彼女』はイチゴ大福を買った後、隣のフルーツパーラーでさくらんぼを買っていたのだ。しかも季節ハズレの佐藤錦だから、手のひらぐらいの量でちょっとしたスイーツよりも値段は高かった。
「このお餅と餡子は?手作りなの?」
「や…昨日、駅で…その。改装中のお店、和菓子屋さんだった。営業してた。」
「え!?あそこ!?カツ丼屋じゃなかったの!?」
「うん。」
「えー、マジショックなんだけど!卒業したあと一緒にカツ丼食べたかったのに!」
その言葉を聞いて
耐えられなくなった。
「あのっ!!」
後は
勇気を振り絞って、
歯を立てるだけ。
「私達…女子同士だけどさっ!」
彼女は黙って聞いてくれていた。
「それでも…あなたと一緒なら、お餅に包まれたままでも良いからっ!あなたと一緒に居たいのっ!!やなの!自分に嘘ついたまま卒業して…このまま会えないなんてやなの!!」
歯を、立ててしまった。
後は、最後まで噛みちぎる。
「好きなの…2人で…ずっと居たいの!!」
それを聞いた彼女は…
1口で残りのサクランボ大福を食べてしまう。
モグモグと咀嚼して、またさっきの様に種とヘタを吐き出す。
「知ってたよ」
心臓が、凍り付きそうな感覚だった。
「でも……さすがにコレは無いよ。」
─時が、止まった。
「だってコレ、大福なのに種入ってるじゃん!」
そう言って…彼女はあの時の様な、フルーツパーラーで見せた屈託のない笑顔をまた私に向けてくれた。
それからの事は、余り覚えて無い。
気が付いたら周りに小突かれて、演壇に上がって、卒業証書を受け取っていた。
今、電車を待ついつもの駅にも、彼女と二人きりでいた。
「ねぇ…」
彼女に声をかけられたけど、何も答えられなかった。
「今朝のお餅、その降りる駅の和菓子屋さんで買ったの?」
首を横に振った。
「え?違うの?」
「も…らった。イ…チゴ…イチゴ入ってないと…売れないって」
やっと、それだけ言えた。
「あちゃー」
彼女は気まずそうな顔をして、頭をポリポリとかく。
「……じゃ、行こっか」
「……え?」
「え?お礼だよ」
「……??」
「『ウチの彼女』が、お世話になりましたってさ!」
今の言葉は…
「今度は1人じゃ行かせないよ??ちゃんとイチゴ大福買お?それから…佐藤錦!あのさくらんぼ美味しかったぁ〜。でも今度は2人で…『お餅と餡子』なしでちゃんと食べたいしっ!」
遠くで、踏切の閉まる音が聞こえる。
ホームに入ってくる電車の喧騒に紛れて…
すうっと、初めて彼女の胸の中に飛び込んだ。
END
<あとがき>
はい、作者の激しく補助席希望です。
今回のトリニティ作品、『最後の駅・最初の電車』についてですが、タイトルだけ説明させて下さい。
彼女達は、卒業式を迎えた最後の日の駅に辿り着くまで、お互いをずっと片思いし続ける『ひとり』だと思っていました。
そして、彼女達が乗る為に待っていた最初の電車がきっかけで、やっと『ふたり』になる事が出来ました。つまり、ここが彼女達にとっての人生のBCE(紀元前)とCD(紀元後)になった訳です。
なので、『最後の駅』と『最初の電車』は似ているが全く異なる別物として、あえて中点(・)を使って区分けしました。文字として、言葉の使い方としては間違った使用法になります。
さてさて、その後の彼女等がどのような時を歩んで行ったのかに気になる所ではありますが、それについては…
皆さんのご想像にお任せします。
それでは、激しく補助席希望でした。
Bye
このトリニティ作品は、Twitterでお題を募集して、その後にノベルゲームを作成してから書き上げました。
なので、『のべるちゃん』というノベルゲーム投稿サイト様より、
http://novelchan.novelsphere.jp/work/33796
『編集担当:長嶺響子の憂鬱』
を、検索し、この小説を書くまでの経緯を閲覧し終わってから読んでもらう事をここに推奨させて頂きます。
それではどうぞ
お題
・ベル様『お餅』
・わほいほい様『さくらんぼ』
・風花様『女子』
ジャンル:恋愛モノ
イチゴ大福が可哀想だと、彼女は言った。
そしてそれを見つめる幼なじみの女子高生、彼女にとってそれが私だった。
果物として産まれたのに、お餅に包まれて生きて行かなきゃならないなんて、息苦しいと思う。と言った。
私はそれを聞いて、「そう…」としか答えられなかった。
なぜなら、息苦しさは常に感じていた。彼女を見る度に。
この想いも最初は甘かったけど、イチゴ大福の様に最後はツンとした酸味が来るかも知れない。
……でも、もしかしたら最後まで甘いかもしれない。
それが分かるのは、『最後まで食べた人』だけだ。お餅の柔らかさと餡子の甘みを感じたなら、後は歯を立てるだけ。
でも、それが出来なかった。
だって歯を立てたら、きっと彼女は傷付くから。
「明日で卒業だね」
この言葉にも、「そうだね」としか答えられなかった。
学校帰りも味気なく、いつものお店でコーヒーだけ飲んで帰った。
駅で別れて、電車に乗って通り過ぎる彼女を、手を振る事も無く見つめていた。
……そうするしか、出来なかった。
定期をしまいながら歩くいつもの駅。なのに。いつもと違うのは、明日で最後だと言う事。
そこに、新しく改装したお店が並んでいた。
ひとつはフルーツパーラー。卒業まで改装工事は終わらないと思っていた。最後に行ったのは去年の夏のちょっと前、雨が多くて蒸し暑かった気がする。
ふふっ、そう言えば最後に一緒に行ったのも彼女だったね。あの時確か…さくらんぼのパフェを食べてたよね?
おかしいよね、自分が何食べてたかも思い出せないのに。
「パフェなのに種入ってるじゃん!」って笑った顔。いつまでも覚えてる。
それも…明日で見るのも終わりなのかな。
何となくフルーツパーラーの前を通り過ぎて、今度あったのは隣に新しく出来た和菓子屋さんだった。カツ丼のお店が出来るって聞いてたのにね。
その話も…あなたとしたっけ?
なんだか曖昧に…あっ
和菓子屋さんのショーウィンドウの中に並んでたのは、彼女が今朝話題に出したイチゴ大福だった。
思わず足を止め、
そして財布を出した。
「お餅、おっきめに握った奴って作れますか?」
「え?」
店員のお姉さんは困った顔をしていた。
「あの、これは決まった分量でしか…」
「お願いします!あと…イチゴも抜いて下さい。」
お姉さんはさらに困った顔をした。
「どうしても…渡したい人が居るんですけど、明日しか無いんです。本当は手作りしたいんですけど…このお金で何とかなりませんか??」
そう言うと、お姉さんは「うーん」と唸りながら、仕込み中の看板をレジに立てて店の奥に消えてしまった。
数分の後…
「ごめんなさい。イチゴ大福はイチゴ切らしてて売れなくなったの。でも、私が作った失敗作ならあるわ。」
そう言うと、お姉さんは普通のイチゴ大福より一回り大きな物を包みに入れて持ってきた。もちろんイチゴは入ってなかった。
「あ!ありがとうございます!あの、これ!」
「え?良いのよ、お金なんて。これ、廃棄品だから」
そう言うとお姉さんはイチゴ大福2個分のお金を自分の財布から取り出してレジに入れた。
「でも、今度はその人と一緒にウチのイチゴ大福食べに来てね?イチゴだけじゃ無くてお餅も餡子も美味しいんだからっ」
「あ、あぁ…」
ありがとうも言えずに、涙だけが流れた。
「じゃ、頑張って渡してね?」
コクっと頷くと、最大限に深くお辞儀をして…
今度は『隣』の店に戻った。
─翌日。
電車で会うのは恥ずかしかったので、いつもより1本早い電車に乗って学校へ向かった。
校門で待ってると、彼女は怒った顔をして歩いて来た。
「あっ!居た!ねぇ、最後ぐらい「これっ!」」
彼女が言い終わる前に、ピンクにラッピングしたその袋を差し出す。
「…え?」
「その…贈り物。卒業の、お祝い」
不思議な顔をしながらも、彼女は受け取ってくれた。
「あぁ、ありがと…でもこれ。フツー卒業式後に渡さない??」
「ダメなの…その」
「なんでさ?」
「な、なまものだから。悪くなっちゃうし。」
「ナマモノぉー!?何それ」
彼女は笑っていた。
「開けていい?ナマモノって事は食べ物だよね?」
「…….うん。」
ピンクの包み紙から出てきたのは…一回り大きくなった昨日のお菓子。
「何コレ!?お餅??」
「いや、あの…大福」
「はぁー!?」
彼女はもう、笑いを堪えきれなくなっていた。
「笑わないでよ…」
「だって、あなたこれをわざわざ渡す為に電車1本早めたんでしょ?それでしかも大福?!」
彼女は笑い過ぎて目に涙を溜めていた。
「…ありがと。食べていい?」
「うん…でも、あっ」
注意する前に、彼女は思いっきり噛み付いてしまった。
「ん?イチゴ大福じゃな…硬っ!」
彼女はペッと手のひらに出してしまった。
さくらんぼの種を。慌ててハンカチを取り出し、彼女に渡す。彼女はそれで口を拭った。
「何コレ?さくらんぼ??」
「そう…」
「えー何コレ!意外と美味しいけど…でもなんでさくらんぼ?」
「…だって……昨日。イチゴ大福は1人でお餅に包まれて可哀想って」
「それで…わざわざさくらんぼのイチゴ大福作ってくれたの?しかもちゃんと2個ついてる奴で?」
そう、『彼女』はイチゴ大福を買った後、隣のフルーツパーラーでさくらんぼを買っていたのだ。しかも季節ハズレの佐藤錦だから、手のひらぐらいの量でちょっとしたスイーツよりも値段は高かった。
「このお餅と餡子は?手作りなの?」
「や…昨日、駅で…その。改装中のお店、和菓子屋さんだった。営業してた。」
「え!?あそこ!?カツ丼屋じゃなかったの!?」
「うん。」
「えー、マジショックなんだけど!卒業したあと一緒にカツ丼食べたかったのに!」
その言葉を聞いて
耐えられなくなった。
「あのっ!!」
後は
勇気を振り絞って、
歯を立てるだけ。
「私達…女子同士だけどさっ!」
彼女は黙って聞いてくれていた。
「それでも…あなたと一緒なら、お餅に包まれたままでも良いからっ!あなたと一緒に居たいのっ!!やなの!自分に嘘ついたまま卒業して…このまま会えないなんてやなの!!」
歯を、立ててしまった。
後は、最後まで噛みちぎる。
「好きなの…2人で…ずっと居たいの!!」
それを聞いた彼女は…
1口で残りのサクランボ大福を食べてしまう。
モグモグと咀嚼して、またさっきの様に種とヘタを吐き出す。
「知ってたよ」
心臓が、凍り付きそうな感覚だった。
「でも……さすがにコレは無いよ。」
─時が、止まった。
「だってコレ、大福なのに種入ってるじゃん!」
そう言って…彼女はあの時の様な、フルーツパーラーで見せた屈託のない笑顔をまた私に向けてくれた。
それからの事は、余り覚えて無い。
気が付いたら周りに小突かれて、演壇に上がって、卒業証書を受け取っていた。
今、電車を待ついつもの駅にも、彼女と二人きりでいた。
「ねぇ…」
彼女に声をかけられたけど、何も答えられなかった。
「今朝のお餅、その降りる駅の和菓子屋さんで買ったの?」
首を横に振った。
「え?違うの?」
「も…らった。イ…チゴ…イチゴ入ってないと…売れないって」
やっと、それだけ言えた。
「あちゃー」
彼女は気まずそうな顔をして、頭をポリポリとかく。
「……じゃ、行こっか」
「……え?」
「え?お礼だよ」
「……??」
「『ウチの彼女』が、お世話になりましたってさ!」
今の言葉は…
「今度は1人じゃ行かせないよ??ちゃんとイチゴ大福買お?それから…佐藤錦!あのさくらんぼ美味しかったぁ〜。でも今度は2人で…『お餅と餡子』なしでちゃんと食べたいしっ!」
遠くで、踏切の閉まる音が聞こえる。
ホームに入ってくる電車の喧騒に紛れて…
すうっと、初めて彼女の胸の中に飛び込んだ。
END
<あとがき>
はい、作者の激しく補助席希望です。
今回のトリニティ作品、『最後の駅・最初の電車』についてですが、タイトルだけ説明させて下さい。
彼女達は、卒業式を迎えた最後の日の駅に辿り着くまで、お互いをずっと片思いし続ける『ひとり』だと思っていました。
そして、彼女達が乗る為に待っていた最初の電車がきっかけで、やっと『ふたり』になる事が出来ました。つまり、ここが彼女達にとっての人生のBCE(紀元前)とCD(紀元後)になった訳です。
なので、『最後の駅』と『最初の電車』は似ているが全く異なる別物として、あえて中点(・)を使って区分けしました。文字として、言葉の使い方としては間違った使用法になります。
さてさて、その後の彼女等がどのような時を歩んで行ったのかに気になる所ではありますが、それについては…
皆さんのご想像にお任せします。
それでは、激しく補助席希望でした。
Bye
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コメント
つちのこ
カツ丼屋さんってまさかのクリプティッドオカマの好物からきてたりしますか?( ๑⃙⃘꒪⃙⃚᷄ω꒪⃚⃙᷅๑⃙⃘)
甘酸っぱいなーーーーー
さくらんぼ大福食べたくなりました
ノベルバユーザー378152
あのお題からまさかの変身!
ピュアで甘酸っぱい素敵な片思い
相手を思いやる気持ち。
あー素敵なお話ありがとございます。