剣と魔法の輪廻譚 《Drake-route》

にぃずな

編入と、模擬戦

そして、その時はきた。
「新しく編入してきた勇者様たちだ」
「ここが上位校か」
「異世界の学校…!いいねぇ、燃えるぅ!」
「人が…いっぱい……あうぅ……」
「……………」
個性ある人だ。
「では、自己紹介を」
「はい、初めまして、神子 剣八です。よろしくお願いします」
「俺は、多創 盾だ!よろしくぅ!!」
「は、はい、砂杖 桜です…。よろしく…お願いします…」
「………刀寺 響華、です」
正直、盾の人は凄く苦手なタイプだ。
初対面、それも大勢の前でああやって馴れ馴れしくするのはどうかと思ってしまう。
それに、経験上、ああいうのが騙されやすく、すぐに死ぬ。
「私は、ここのクラスの担任をしている、ハルマ=ティーグルースだ。よろしく」
「いいねぇ、ハルマ先生。そうだ、今度俺とデートしな……」
「アイアンクロー」
「いでででで!!まっで、ちょ…!」
……プラスで、女たらしだったようだ。
さらに嫌いになった。
「もー、響華ちゃんひでぇぜ。もしかして、嫉妬?」
「はぁ?死ね、女たらし」
「え、辛辣!?」
刀の人は、なかなかな毒舌だった。
「デートは遠慮する。まぁ、それは置いといて、今から模擬戦の授業なんだ」
「それは、生徒同士で戦うと言うことですか」
「あぁ、そうだ。それでだ、勇者様方にお相手頂きたい」
「えぇ~、良いのぉ?俺達、神さんに加護受けてるけど?」
「あぁ、構わない、全力で来てほしい」
「……わかりました、未熟ですが、よろしくお願いします」
盾の人の調子に乗り具合凄いな。
まぁ、私も、1回目の時は凄い調子乗ったけど。
「よし、じゃあお前ら、移動だ。勇者様も、あとをついてきていただいて」
関係ないし、凄く今更。
「ハルマ先生、敬語苦手なんだなぁ……」
「それは思った。でも、ミフユ。それは言っちゃいけない」
「なんか言ったか?シャルティア姉妹」
「「いえ、なにも……」」
追加、ハルマ先生は、地獄耳だった。


現在、闘技場に着いて、色々説明を受けている。
「ルールは、2対2だ。勝敗は気絶するか、降参するかだ。火力上限なし、セコい手を使っても構わん。ただ、勝てば良い」
ルールとしてはだいぶ吹っ飛んでるけど、此方としてはやり易い。
「じゃあ、順番は……」
順番を発表されて、私は苦笑いになった。
メンバーはいいのだ。
何故なら、テルトだから。
しかし、対戦相手は…。
「女の子と対戦かぁ~、片方は獣人っ子だし、良いねぇ」
よりにもよって、盾の人。
相方は。
「ふん、所詮は女だ。負けはしないだろ」
剣の人だった。
勇者ペアなのは良いけども。
(なめられすぎじゃない?)
勇者ってこんなに性格悪かったっけ?
私の勇者のイメージが崩壊しまくってるんだけど。
まぁ、良いけど。
「めっためったにしてやろうぜ!主!」
「うん、そうだね」
「ひゅう、良いねぇやる気だねぇ。でもな、俺は出来れば女の子は傷つけたくない主義だから、早々に降参してくれると助かるなぁ」
(うざい…)
そんなことを思っていたら、順番が回ってきた。
「よし、やるぞ!主!」
「頑張ろうね、テルト」
「おう!」
「次の対戦は、ミフユ=シャルティアとテルト=グレルウフのペア、相手は、勇者の神子 剣八と多創 盾のペアだ」
正直、本気を出さずとも勝てる自信がある。
けど、面倒なので。
「瞬殺しよう」
「わかった」
相手に聞こえていたらしく、剣の人は少し苛立ち、盾の人はなめられていると認識したようだ。
ごもっともだけど。
「俺は勇者だ、神からも加護受けている。甘く見るな」
「うーわ、すんげぇなめられてるなぁ。まぁ、その余裕、へし折ってあげるよぉ」
模擬戦前になかなかヒートアップしているが、どうでも良いか。
少し面倒、そう思っていたら、試合開始の合図がだされた。
「それでは、開始っ!!」


この試合、一流のヒーラーがいるためなりっている。
そうでなければ、ルールを、武器や魔法をほぼ無制限にしないし、安全面を考慮して出来ない。
此方としては、良いルールと思う。
私は全力で勇者と戦ってみたいと思っていたから、こんな形で実現してもらえるとは、嬉しい限りである。
「《ソードブレイズ》」
勇者の所有する武器は、【魂器アニマウェポン】といって、武器に封じられた魂を解放することで、火力を上昇させ、その攻撃は大地を容易く砕き、嵐を起こし、塵の一つも残さないほど。
かなりの火力出せる代物だ。
それをがっつり使ってきたと言うことは、魂器に関して、ほぼ何も知らないのだろう。
「主!」
「テルトは、剣の人を!私は……」
盾の人を、と言おうと思ったところで、敢えて煽ってみることにした。
挑発して、全力を出してもらうっていう魂胆の、つもり。
「ストレス発散がてらに、女たらしの盾の人を潰す!」
「わかった!」
テルトは意図を把握したらしく、にぃっと笑った。
流石に、盾の人の気に障ったらしく、青筋を浮かべていた。
「へぇ、良いの?勇者にその態度」
苛立ちの表情を浮かべている盾の人に、最大の挑発を向ける。
相手の堪忍袋を切るための。
「知らない、だって、あんたって…………」
_____言の葉を。
「勇者の皮を被っただけの、偽善者でしょ?」
「あ″ぁ″、てめぇ………格下の癖に、調子にのりやがってよぉ!!」
「そんなの、私の腕前見てから言ってくんない?」
「ぅるせえええぇぇ!《シールドエンラージ》ィ、《ブラスト》ォォ!!」
盾の大きくして、レーザーの放てる範囲を拡大したようだ。
私には関係のない話だけど。
「本気を出すまでもないか」
白剣ラルグレルフを構え、突っ込む。
そして。
「あんたの負け、《シールドブレイク》」
剣に盾破壊を付与し、斬る。
魂器である盾は、普通なら破壊出来ない。
正確には、破壊出来ないのではなく再生するから完全には壊せない。
その再生している間に叩けば良い。
簡単な話だ。
「殴り飛ばせ《アーム》」
盾の人の顔面目掛けて殴り込む。
盾には穴が空いている。
《アーム》は顔面にクリーンヒットした。
「うが……っ!?」
それと同時に。
「うりゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うっ、ぐぅっ…!」
テルトの振り下ろした大剣【エインケイド】が剣の人の魂器に当たり、衝撃波を生んで、剣の人を反対の嘉部まで吹き飛ばし、大きく罅を入れた。
そして、テルトは此方を向いて、満面の笑みで終了を言ってきた。
「あ~る~じ~!終わったぞ~!」
「お疲れ様!」
大声で叫んだ後、盾の人に向かって、深く心に斬りつけた。
「盾の人って、勇者のわりに、弱いんだね」
「まだ、だぁ……」
「悪足掻きは、傷に響くんじゃない?」
こう、自らやったことで色々言うのも何だけど。
非情にすると悪評がたちそうだけど、根っからの悪じゃないことだけは、察してほしいと願うばかりである。
「だ、まれ……!お、れ…はま……だ…」
「はぁ、負け犬の遠吠えはやめてほしいかな、耳障りだから。《インパクト》」
「ごはっ………!!」
軽い衝撃を加えたら、あっさり気絶した。
ハルマ先生に視線を送ると、ハルマ先生は、にやっと笑い。
「勝者!ミフユ、テルトペア!!」
高らかに、此方の勝利を叫んだ。
因みに、この後のお姉ちゃん戦はというと。
「う~ん、ダメだね」
余裕そうな表情で。
「そんな素人の剣技と、魔法じゃ、私には届かないよ」
あっさりと、刀の人と杖の人を倒していた。
正直なところ。
「こんなんで、国は本当に安泰になるのかなぁ?」
「それは、今後の勇者の行動に期待するしかないね」
凄く、心配である。


はい、本日2回目の更新です。
頑張りました。
少々雑な戦闘シーンだけれど。
以上、にぃずなでした。

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