剣と魔法の輪廻譚 《Drake-route》

にぃずな

授業変更

「んー、なんかやっぱり期待しない方がいいのかなぁ…」
「勇者の事?」
「そう」
「あんまりしない方が良いんじゃない?神の加護を受けているからとはいえ、中はド素人なんだからさ」
「そうだよね…」
私は、学校の授業中、こそこそとそんな話をする。
少し、勇者への愚弄が入ってる気もするけど。
「そう言えばだな、今日は勇者様が編入してくるそうだ。敬意を払うんだぞ」
「「………それって、授業中に言うこと?」」
お姉ちゃんと私は、つい小声で言ってしまった。
「因みに、編入してくるのはこのクラス、そして、次の授業でだ。それとな」
ハルマ先生は、少し口角をあげる。
次に出てきた言葉には、私も少し驚かざる終えなかった。
「勇者とはいえ、中は素人。ここにいる皆は、元軍人の私からしても、かなり強い。現実の厳しさを、現時点、神からの加護を受けている勇者よりも強いと言うことを、しっかり見せつけろ」
「「「「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」」」」」
クラスの人も流石に驚きを隠せなかったようだ。
因みに、テルトとお姉ちゃんは。
「あ、私とおんなじようなこと言ってる」
「面白そうだな、主!」
「え、あ……うん…」
反応に困ってしまう程に、呑気だった。
私的には良いけど。
簡単に言えば、ハルマ先生が言ったのは、クラス総出での、喧嘩、また、いじめ宣言である。
「良いものなの、これ…?」
「まぁ、良いと思うけどな、私は。主はダメなのか?」
「それで心が折れたらどうするの?」
「そいつらが、そこまでの奴だったってだけだろ」
テルトも容赦がない。
間違ってることは言ってないけども。
「と言うことで、今から秘密の授業変更だ!次の時間は魔法演習だったのを、模擬戦に変更する!」
「「「「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」」」」」
クラス全員無言で驚きの絶叫をあげている。
凄く既視感がある。
ほんの数十秒前に。
「いやぁ、楽しみだねぇ、ね、ミフユ~」
「楽しみだけど、皆の容赦の無さが凄すぎて」
「私も凄く楽しみ!頑張ろうな!主!」
「う、うん…」
そんな会話をしてたら、先生からの報酬が提示された。
「これは秘密裏に行うから、多分お前らにはそこそこの神経をすり減らせると思う。なので」
皆が無言になって耳を傾ける。
「頑張ったら、お前らにアイスやお菓子を好きなだけ買ってやる!!!」
内容は子供だが…、まぁ、そのぐらいが良いと思う。
大きすぎると、歯止めが利かなそうだし。
それに、この学校は年齢幅が広い。
小学校ぐらいの子供もいるから、だいぶ良い手段だろう。
現に
「「「「「「おおおおおおおおおおぉぉぉぉ!」」」」」」
結構やる気を出してるし。
「それじゃあ、決定だ!有言実行!」
「大丈夫かなぁ、少なくともこの大人数に勝てるとは思えないけど」
「こっちも、油断しすぎないようにしなきゃだね」
「そうだな!」
「そうだね」
企画外の、大イベントになってしまった。
戦いたいと思っていたから良いけど。
「……………ちょっと、楽しみだなぁ」


はい、どうも、にぃずなです。
少しだけど前回より早く更新できました。
次回も頑張る頑張る。

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