剣と魔法の輪廻譚 《Drake-route》

にぃずな

記憶

「っ……?!」
クラウは眼を見開き、驚きを隠せていないようだ。
この書庫であれど、転生関する記述は数冊あるかないかほどでしかない。
その記述でさえも極数行。
転生を信じている方が馬鹿馬鹿しい。
「ナナカを、引き取るんですか…」
「……」
あの世界の住民のままだったら、引き取っていたかもしれない。
その方が、ナナカを混乱させない筈だから。
でも、今の私はあの世界の住民じゃない。
そもそも、あの頃と姿の違う私を、どう信用させればいいのか。
それにだ。
(今の私じゃ、記憶に穴が空きすぎてる)
曖昧な記憶と、はっきりした記憶。
混ざりに混ざって、私自信も混乱している。
(さっき鮮明になったものも多いし…)
冷静さを保っているのは、度を過ぎすぎた混乱と、長年の経験のお陰だ。
それに、これに関しては長期間に及ぶ解決じゃないと無理があるだろう。
「………いえ、引き取りはしません」
かなりの間を置いた返事になってしまったが、クラウの方は安堵の溜め息をついている。
どうすれば、良いのだろうか。
とりあえず、退出しよう。
(精神的にこっちもあっちもキツイだろうし)
何度も言うが、この問題は長期間かけないと解決出来ない。
そんな考えをまとめ、そそくさ書庫を出ようとした。
「………さん……………?」
誰かに、名前を呼ばれた……。
(そんな訳ないよ、きっと)
そんな、気がした。


シュナside
「うるさい…ホントに…」
見るだけにしたのはいいけれど、怒声罵声は中々おさまらなかった。
(面倒だけど……………、あぁ、もう…)
しびれを切らした私は立ち上がって廊下へでる。
そして、はたからしたら、かなり場違いな発言をストレートに投下する。
「あの、こういう煩いことは、他所でやってくれませんか?」
「「………は?」」
ポカーンとしている二人に更に投下する。
「本当に迷惑です。やめてください。プライドやらなんやら知りませんが、せめて外でやってください」
「あぁ?!プライドが何だって?!」
炎使いが怒っている。
そこで、私は、とてもデリカシーの無いことを言ってみる。
(一回全て出させてから、一気に無力化しよう)
そうすれば、反撃なんてまともに出来ないだろうし。
「親父さんのプライドがあぁだこうだ言っていますが、こちらからしたら、知ったこっちゃありません。どれ程の実力があるかは知りませんが、他人事でしかないです。雑魚だか雑魚じゃないか、その人がどれ程強いか、そして、そこの棍棒使いの方が勝っているか勝っていないか、それだけでしょう?」
ながったらしいセリフではあるが、最後にもう一言。
「弱いやつが、弱い。それを言っただけでしょう?」
中々な、煽り台詞だがこれで相手は怒るだろう。
「…………………てめぇ、ふざけんじゃねえええええ!!!」
よし、後もう一押し。
「かかってきなよ、私の最低火力で潰してあげるから」
相手を手招きし、最低な挑発をぶつける。
(このまま、外へ誘い出して、一方的に叩くか)
この世界の一般人の魔法の実力、拝見といこうかな。

ホントすいません。更新遅いのと、ストーリー進行が遅くて。
あ、にぃずなです。
夏休みに入れば、超多少早くなるかもなので。
とりま、頑張りまっせ!
になりながら休みながら頑張る!
急に暑くなってきたので、体調管理に善処してな!

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