剣と魔法の輪廻譚 《Drake-route》

にぃずな

絶理書庫《アカシックレコード》

シュナside
「ふ…わぁ…あれ、ミフユいない…?」
私が寝ている時に、何処かへ行っちゃったみたい。
テルトは…寝てる。
ずっとついていっていると嫌われそうだし、別に良いけど。
「…多分、図書館かな」
先生が言ってから、だいぶ気になってたみたいだし、間違ってはないと思う。
すると、廊下から大きな炸裂音が鳴り響く。
「何だろう?」
(炸裂音からして、火炎系の中級魔法と、土、岩石系の物理魔法、大型鈍器か…)
喧嘩しているのかもしれないけど、余計なことには首を突っ込みたくはない。
ちょっとしたら、怒声が聞こえてきた。
「このクソ野郎がぁ!お前何かに親父の何がわかる!バカにすんじゃねぇ!」
「はん、何ほざいていやがる?よわっちぃのをよわっちぃっつって、何が悪い?」
片方の激怒とはうってかわって、片方は、相手をバカにしているようだ。
「はぁ…」
(凄くうるさい……)
比較的、静かな方が好きな私には耐え難い。
廊下を覗いてみると、低身長の赤髪の、棍棒を持ったリーゼントと、黒髪の炎使いが言い合っているようだ。
正確には、怒っているのは炎使いのようだが。
「うるっ…せええぇぇぇ!!」
怒り狂っている炎使いが、中級魔法、《フレイムアロー》を放っている。
当たれば、まぁまぁな火傷シュナからしたらにはなるけど、死にはしない。
棍棒持ちは、棍棒で矢を弾き叩き潰している。
「がはははっ!こんなもんじゃねぇだろぉ!もっとこいやぁ!」
戦闘狂バトルジャンキーのようである。
(これは、逆に入ったら面倒かも)
うるさいのは嫌だけど、面倒も嫌なので、見るだけにしておこう。
(中々、厄介だ…)
これ以上に厄介な奴はもっといるんじゃないかと、思うけど。


ミフユside
「ここが、図書館かぁ」
結構広い。語彙力がない感想になっちゃうけど。
絶理書庫じゃないのにこんなに広いと、扉を探すのって苦労しそう。
絶理書庫の入口は意外にも隠れた場所にあるらしい。
「ん…………?」
入った瞬間にはわからなかったけど、何重にもされた魔力流出防止結界が張られてる。
何せ、結界の上からも隠蔽結界が張られているのだ、気付きづらいのも納得がいく。
「こっちか」
図書館に入って、直進し、右に曲がる、そしてその後に直進、そして…
「ここか」
こぢんまりした扉を目の前に呟く。
扉の取っ手には、魔力を測る装置がついているようだ。
解析アナライズ》開始
「…………………へぇ………」
大型の魔術計測装置に繋がれていて、対象の全魔力量が瞬時にわかるみたい。
一つの魔方陣が複雑化されて成り立っている。
その上、敵対生物瞬間排除術式まであるようだ。
「中々、凝っているみたいだなぁ」
万が一の為に、この行動がバレないように《行動透明化インビジブル》は発動させてるし、平気だと思うけど、あんまり長々やってると不味そうだ。
《解析》を解除して取っ手に手をかける。
『魔力を流してください』
命令通り魔力を流すと、解錠音が鳴った。
『条件量到達。入室許可、早急に入室してください』
扉を押せば開き、目の前には、無数の魔道書が綺麗にしまわれていて、かなり広々としている。
(あ、早く入らなきゃなんだった)
急いで入ると、扉が閉まり鍵がかかる。
それをまじまじ見ていたら、声をかけらた。
「この部屋に人が入ってきたのは、これが4回目です」
「………………あ、そうなんですね」
「はい」
声をかけてきたのは、身長は低めの紺色の髪をした少女だった。
しかし、何故なんだろう。
(私は…)
彼女を…知っている……?
そう思った瞬間に無数の記憶の海に呑み込まれる。

『いつか、…………に来……こ…がある………れま……………』
遥か昔の光景だ。
『■■■………のむ………』
『………りま…た。■■■■さん…』
いつかの誰かが、ここに預けていた。
「思い…だした…気がする…」
彼女管理人の名前は…………………………。

「……………クラウ=フローチェ…」
「っ!?何故、私の名前を……?」
眼を見開いて、彼女は私に問いかけてきた。
「それは教えられない」
きっぱり質問を切り捨てる。
彼女なら、きっと転生を信じてくれるとは思う。
でも、まだ彼女が私を信じれない。
私は、もうあの時の私じゃないから。
「ここは、色々な異世界と繋がっている。どの世界からしても隔絶されている知識と空間。だから絶理書庫って言う。単なるアカシックレコードなら、禁忌書庫とか、全知記録とかで言い訳だし」
「そんなことも、何故知っているんですか!?」
彼女を混乱させてしまった。
(どう説明すれば良いんだろう…)
難題を早速うみ出してしまったようだ。
解決には相当な時間を必要とする。
「あの子は、いる?」
「あの子…とは……?」
私は一息おいて、あの子の名前を言う。
「ナナカ…。ナナカ=サルバティ。とある世界の、操弓族アーチエルの唯一の生き残り。そう言えばわかるかな?」



にぃずなです。
えげつない急展開で申し訳ないです。
そのうち、文章の改正等をしますので、今はこれでご了承ください。
ミフユのキャラが今一定まってないような感じになってしまった…。
それでは、また次回。

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