剣と魔法の輪廻譚 《Drake-route》

にぃずな

試験状況とうまれたシガラミ。

「実力差、見せつけてやろう」
そう言い木剣を構えたのは、アスタと名乗る貴族だった。
その剣技は、戦闘向けというよりは、美的な印象が勝る。
的は、斬られたというより、叩き折られたの方がただしそうだ。
次は魔法だ。
「《ファイアボール》」
的に向かって火球を放っている。
(実力は…そんなものか)
他の人がどのくらいか、気になるな。
火球が的に直撃、砕けはしたが…
(まだ、粉砕しきれてはないか)
「ふむ…、次は_____」
次の貴族の発表も終わったが、どうも
(パッとしないな…)
あそこまで言っておいたんなら、的は粉々に、剣技は実力系でなければ、正直…、世間的に凄いのか疑ってしまう。
「次…、テルト=グレルウフ」
「はいっ!」
威勢の良い返事と共に前に出たテルト。
「っ…!」
無言の気合いと、重い剣撃が的を、真っ二つにした。
「次、魔法の方だ」
「わかりました。《スティール=チェイン》」
鋼の鎖が的に一直線に伸びていく。
(精度は、結構高い…)
チェイン系の魔法は、精度が低いと、一つ一つの輪が大きすぎたり、欠けていたり、錆びたりすることがある。
テルトのは、鏡面磨きをしたように輝いていて、欠けているところも見られない。
(金属系の魔法は地面系の魔法の派生なんだけど…ここまでのクオリティはみたことないかも…)
自分が、即座にこれくらいの精度で、その上金属であったら出来ないかもしれない。
(最低でも、10秒はほしいところだなぁ)
テルトの魔法を行使した速度は1秒程である。
(次は、お姉ちゃんか)
テルトの番が終わり、お姉ちゃんが前に出た。
おねーちゃんは、木剣を手にとって、顔をしかめる。
「あの…これより重い木剣ってありますか?」
「あぁ、少し待ってくれ」
そう言い、レィガが部屋から退出する。
何故か、彼方アスタ達が睨んできている。
「本来なら、置かれていたもので試験を受けるべきだと思うのだが?」
「そんなこと言うのなら、そちらも変えて貰えば良かったのでは?」
お姉ちゃんが簡単に流すと
「この俺によくそんなこと言えたな?」
「お偉いさんだったなら、それ相応の態度をした方が良いかと思いますが?」
「貴様っ…!」
怒りを全開にしているアスタ。
(超、挑発するな…)
同じ事を思っていたのか、テルトも微妙な顔をしている。
「俺を愚弄するかっ…!」
「このくらいの挑発にのってしまうそちらも大概だと思いますが?」
(全て質問口調)
脳内ツッコミしててもキリがなさそうだ。
そう思っていたころに、レィガが戻ってきた。
「そのくらいにしておけ、試験中だ」
「ぐっ…、わかりました…」
「わかりました」
そう言い、アスタは席に戻り、お姉ちゃんは木剣を選んでいる。
テルトは…少し疲れたような顔をしている。
(後々旅に出たいとか思ってるんだけど、テルトの疲労大丈夫かな?)
必ずしもついてくるかはわからないけど、きっとそうなると思う。
学校の事、旅の事、考える事が多そうだ。
(お姉ちゃんの剣の発表まで、先の事を考えていようかな…)


お久しぶりです。にぃずなです。
ネタが無いわけではない、そしてここ一週間程最近までゲー禁になっていたんだ。
死んでないからな!

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