剣と魔法の輪廻譚 《Drake-route》

にぃずな

試験のちょっと前。

***side
追いかけても、追いかけても、主は何処か遠くへってしまった。
これが、死と気付くには、時間がかかった。
間もなくして、も、体が重たくなって、世界が真っ暗になった。
死がこんなにもあっさりとしているなんて思ってなかった。
でも、今は、新しい体を手にいれた。
主と似た、いや、主には獣のような耳はなかったけど、私は、ジュウジンの体を。
主の言っていた、テンセイなんだろう。
この体なら、きっと……。
「主…会えるよな…?私と一緒に…居られる…よな…?」
星夜の月に問う______。


邪神を倒してから、一週間が経過した。
学校の試験日、太陽が眩しい、快晴だった。
お姉ちゃんの傷も、多少痕があるけど、完全に塞がった。
朝もちゃんと起きたんだけど…。
「ねぇ、ホントに!本当に一緒に学校の試験受けて良いの?!」
目を輝かせ、お姉ちゃんは抱きついたまま、ずっとこの調子だ。
(まぁ、駄目な理由もないしなぁ)
お母さんとお父さんが、凄い頑張ってくれてお姉ちゃんが学校に行ける分の費用も確保しといてくれたらしい。
前にお姉ちゃんが学校に行きたいと言ったそうだが、騎士団の仕事がちょうど出張になってしまい、試験期間を過ぎてしまい、そのうち諦めたらしい。
「に、しても、お姉ちゃん、年齢的には大丈夫なの?」
「あ、えっとね、ここでの学校って、6~19歳までの人が入れる、言っちゃえば、年齢制限のある大学みたいなところかなぁ」
「大学、知ってるの?」
「うん、何せ、次元移動ワールドトリップが出来るんだよ?色んな知識もその内持つよ。例えば…、スマホとか?後は、リニアモーターカー」
「なんか、凄いところ知ってるね、リニアモーターカーって」
「あはは、それにしても色々と凄かったところあったんだよね。えーっと、日本だったはず」
「私、転生前そこ生まれ」
「そうなんだね~」
端から見れば、無駄にカタカナの多い、形のわからない物の単語が多く出てくる、異様な会話だと思う。
ガッツリ、転生前とか言ってるのに、普通会話できるお姉ちゃん凄い。
「シュナー!ミフユー!そろそろ家出たほうが良いよ~!」
「「わかった~!」」
荷物を持ち、家を出る。
服装は、私服で良いので、パーカーと短パンという、動きやすい格好だ。
なんというか、良いのか、この服装で。
なんか、なめ腐ってると、思われそうなんだけど。
お姉ちゃんは短めのローブに七分丈のズボンだ。
そう思ったのを察したのか、お姉ちゃんが小声で。
「正直、ミフユが手抜きしても、余裕で受かると思うよ。ここ、結構上位校だけど」
と苦笑しながら言ってきた。
(手抜きして、下級に思われるようにしようかな…、言い寄られるの嫌だし、教えて!とか、弟子にして!って言われるなら、尚更嫌だし…)
試験前から少しでテンションが下がっている気もするが、気にしないでおこう。
そんな感じではあるものの、楽しみなことはには変わりはない。
(今回は、まともな学校生活出来るかなぁ?)

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コメント

  • ゆう♪りか

    ミフユちゃんめっちゃ可愛い!次のも楽しみにしてます!(❁´ω`❁)

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