剣と魔法の輪廻譚 《Drake-route》

にぃずな

シュナ

さかのぼること2ヶ月。
「はぁ、言っちゃったなぁ」
シュナは暗黒魔術騎士。
この称号を貰ったとき、もう死ねないと分かっていた。
別名世界を旅する者ワールドトリッパーと呼ばれる称号は貰うと不死になる。
姿は一切変わらないし、どの能力スキルでも手にできる。
その上、固有能力スキル次元移動ワールドトリップでどの世界にも行ける。
だから、ミフユが《ブレード》を使った時に転生者ってすぐに分かった。
私の旅したことある世界の英雄が使っていた固有魔法だったから。
このことを知った以上、敵対することが絶対無いとは言えない。
(おねーちゃんは、敵対したくないけどなぁ…)
意見の食い違いだけで戦いが起こるこの世界だと、戦わないは難しいかもしれない。
私はこの世界で生まれた。10歳になったときに異世界に召喚された。
そして、その世界で生き残る為に死に物狂いで戦った。
習ったばかりの上級魔法を一心不乱に使い、我流の剣術で魔物を殺し続け、
いつの間にか、狂戦士バーサーカーの称号をもっていた。
それと、上位魔法使い。
魔物の討伐は、狼や獅子にとどまらず、竜までも。
恐らく、上級冒険者もあっさり倒せてしまうだろう。
何だかんだ、こっちではは20歳位まで過ごした。
で、暗黒魔術騎士の称号を貰ったのは18歳位の時だ。
でも、それらの称号を貰ったのは、ミフユが生まれる前。
どの世界でも時の進みは同じではない。
(違う世界を旅した時ですらこっちでは、1分も経って無かったし)
異常に時間感覚が狂い、実質、年齢は500歳を超える。
いろんなところに旅をしても、実際10分程度だったりもするし。
因みに、こっちでの年齢は来たとき10歳だったので幻術で誤魔化してる。
(幻術無くしたら、傷だらけなんだよね)
とても、ミフユに見せられる体ではない。
ぐだぐだ歩いてるうちに、公園へ付いた。
ベンチに座り、ため息を吐く。
(転生者ってこと、バレたく無かっただろうな…)
罪悪感があるけど、今更どうしようもない。
そんなことを思っていると。
「おい、嬢ちゃん。こんなことにいないで遊ぼうぜ」
男共が話しかけてきた。
(嫌だなぁ、はぁ)
「御断りします。」
「んなかてぇ事言わないで、俺達と、遊ぼう、ぜっ!」
私の腕を掴んで引っ張ってきた。
反射的に蹴飛ばそうとして、止まった。
(お父さんの子供だから、暴力何なんしたら、駄目だよね)
すると、私の中にいる従魔が、
『私に任せてくれぬか?我が主』
「うん、任せたよ!」
「何言ってやが………る?!」
男は目を見開いている。
それもそはず。
私と男の間に、黒い虎が出てきたのだから。
『主に触れるな外道共が!』
「うわっ、何だこの魔物は?!」
「逃げるぞっ!」
(とっとと逃げてくれて良かった…)
ふぅ、と一息吐くと。
『久しいな、主』
「うん、そうだね。クロト」
すると、クロトは顔を擦りよせてきたのでその頭を撫でる。
『傷は、平気なのか?』
「うん、大丈夫だよ」
心配そうな顔をしてきたので、笑って応える。
『何かあったら、呼んでくれ。我が主』
「ありがとう。心配してくれて」
『何、当たり前の事だろう?というか、心配位させてくれ』
「あ、はは…」
そう言って私の中に入っていった。
「………。帰ろ」
そう言って、来た道を戻った。

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