剣と魔法の輪廻譚 《Drake-route》

にぃずな

学校と覚悟

学校に行こうと決めてから2年が経過した。

「もう6歳かぁ…、うぅ~、ミフユの成長が早いよぅ…」

「そうだね、お姉ちゃん」

魔法の超級も全てクリアし、こっそり剣と弓矢、槍と投球の練習中…。

(感覚鈍っちゃったらヤバイからね…)

いつ剣があるか無いか、槍しかないのかわかんないからね…。
いくつもの転生で隠すことは慣れた。
隠し事は避けたいって言ったけど、この事を隠さないと流石にまずい。
化物って言われるのが嫌なんだけど…。

(でも、よく怖がらないよね…。普通はもっと拒絶しそうなのにね)

嫌なことばかり浮かんだので、他の事に頭を切り替え、聞いてみる。

「ねぇ、お姉ちゃん。学校って、どんな事を習うの?」

「うーん、おねーちゃん学校に行ったこと無いからわかんないなぁ」

「そうなんだ」

わかんないんだ。まぁ、この世界の学校って、実質大学みたいなものなのかな?

「ねぇ、ミフユは何で強いの?」

な、何て唐突な…?!
転生を繰り返してたらこうなりましたとか、何回か異世界を救ったことあるからとか、絶対に言えない…!

「何でだろう…?自分でもわかんないや」

流石に事実は言えないので誤魔化す。
するとお姉ちゃんは、

「まぁ、だよね!」

と、あっさり流した。
すると、おねーちゃんは思い出したような表情をして。

「あ、そうそうミフユ~、ちょっと耳貸してくれる?」

「ん、何?」

何か言いたいことがあるみたいなので、おねーちゃんの近くに行って、耳を差し出す。
おねーちゃんは腰を屈めて口を耳元へ近づけ。
そして、私の耳元で、とんでもないことを囁いた。

「もし、おねーちゃんが■■■■■■だったら、どうする?」

「っ?!」

「なーんちゃって、何でもないよ」

(……え?い…ま、なん……て……?)

今聞いた言葉には…、嘘を感じなかった。
つまり、事実ってこと。
すると、隣に座っていたお姉ちゃんは立ち上がって、私の方へ振り返り、

「散歩でもしてくるね!」

と、いたずらっ子のような笑みをしながら言ってきた。
お姉ちゃんが部屋を出て、玄関の閉まる音が

「う…そ……、だよね………?」

嘘じゃないと分かっているのに、そんな言葉が漏れた。
そのうち、…………………敵になるかも知れない。
そんなの、冗談じゃない。

「嘘で、あってよ……」

声が掠れてきた。
突きつけられた現実が、私の脳を乱す。

(覚悟を早くも…決めなきゃなの……かな…?)
______________
『もし、おねーちゃんが〘暗黒魔術騎士〙だったら、どうする?』




暗黒魔術騎士は、孤高であり、また、孤独な騎士。
または、世界を旅する者ワールドトリッパーと呼ばれる。
移動方法は不明だが、色々な世界を旅し、あらゆる知能と戦闘能力を誇る。
素顔は知られず、第三勢力でもある。
ビーストテイマーの能力も持っているらしい。
敵に回せば、どうなるかは誰にも知られていない。が
決闘を申し込んで、生きて帰った者はいないのだとか。

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