剣と魔法の輪廻譚 《Drake-route》

にぃずな

反省と約束

「…う…?」
目を開けたとき、
「やっと起きた~!」
「はぁ、全く、心配させてくれるな…」
お父さんとおねーちゃんの姿があった。心底心配そうな顔をしていた。
なので…
「あっ、えと……ごめんなさい」
謝罪した。当たり前だけど、
「あっ、いや……、こちらこそすまなかった」
「………え?」
何でお父さんが謝るの?
とても疑問だけど、その前に状況を把握したい。
「……ねぇ、私ってどの位寝てたの?」
「ざっと、2時間位だな」
うわ、結構寝てたのね…。
私がそこそこショックを受けてると、
「多分だがミフユが団長の剣を蹴った時に脚を怪我してたみたいだったぞ」
「そーだよ!!おねーちゃん頑張ったんだよ~!」
「おねーちゃんが治してくれたの?」
「うん!凄いでしょ?結構深かったんだよ~!!」
「うん、ありがとう」
そっかぁ、おねーちゃんが脚を治してくれたんだ。
確かに、あんまり痛みは感じなかったけど、少し切り傷をした。
大したこと無いと思ってたけど、案外深かったみたい。
脚を見ると若干痕が残ってた。
「後、ミフユ。お父さんの為に怒ってくれてありがとな」
そう言って私を撫でた。
「私は別に、お父さんは悪くないと思って、イラッってしちゃって…つい…」
「そうか、そう言ってくれるだけで嬉しいよ」
あーあ、私がこの時点でもっと強ければなぁ…。
迷惑かけずに済んだのに…。
でも…。
(同じ過ちは繰り返すつもりはないよ。)
「なぁ、ミフユ」
ふと呼ばれたので、顔を上げると。
「ミフユは、将来冒険者になるのか?」
唐突な質問にぽかんとしてると、
「あ、あぁ、悪い。いきなり過ぎたな、ミフユはあの時何の躊躇いもなく団長に剣を向けた。その躊躇いもない行動はきっと冒険者には必要な事だ」
確かに、迷ってなんていたら手遅れになる可能性だってあり得る。
「どこで覚えたかはわからないけど、その行動でお父さんは救われた。しかも、剣だって使えるだろうし、魔法だって使いこなせるだろう?」
まぁ、転生し過ぎて、コツを覚えたというかなんというかだけど…
「だから、ミフユが冒険者になりたいなら止めはしない。けどな」
「…けど?」
「その、その能力の振るい方は間違えないでほしい。それと、無理はしないでほしい。約束してくれるか?」
「……うん」
するとお父さんは笑って、
「ありがとう」
と言った。
(約束ねぇ……、転生前にそう言った人は、守ってくれなかったなぁ…)
でも、今度は私が約束を守る番。破らない、絶対に。
(無理をしないも、なるべくね…)
冒険者は無理をすることが後に多くなる。難しいかもしれない。
「おーし、頑張って稼ぐかー!」
「?」
「だって、その為には学校に入った方が良いだろう?」
「そーだよ!ミフユ!私は入らなかったけど、ミフユは入るべきだよ!」
うーん、学校かぁ…、魔法、習えるのかな?
まぁ、戦闘経験は積んで損はないしね。
「入って良いの?」
「あぁ、良いよ」
「ありがとう!お父さん!」
今までに無いぐらい、転生前にしていたような笑顔を見せた。

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