このゴミの掃き溜めみたいなクソったれた世界ども

空白症候群

「笑」

昔から家族にも友達にも近所のおじいちゃん、おばあちゃんにも色々な人から笑顔が素敵だと言われてきた。
それに笑うと気持ちまで明るくなってきて、笑うのが大好きになった。そのおかげか私の周りは、明るい人達が集まってきた。みんな笑顔で、そこには確かな幸せがあるとそう確信していた。
高校に上がり、新しい友達が出来た。その子達もやっぱり明るい子達で中学生の時と変わらない幸せがあった。
そして私はありがたいことに、彼氏が出来たのだ。彼はその笑顔が好きだと言ってくれた。私は笑うことがまた好きになった。
ある日私は、教室に忘れ物をしたことに気付いた。
「いつも笑顔で気味が悪いよね」
「最近彼氏出来て調子乗ってるよね」
「ほんっとうざいわ」
その声は私の友人で、間違いなく私のことを嘲笑っていた。
その時私は明るく笑えていただろうか。

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