喧嘩好きなだけの俺が超絶美少女に異世界転生したってマジですか?

ノベルバユーザー271801

プロローグ

「はいはい・・・それで、何だって?」

えーっと、まず自己紹介から始めればいいのかね?
俺は「龍崎リュウザキ マコト」、喧嘩好きのただの高校生だ。
今日も突っかかってきた不良を殴り合いで潰してきた。
今は帰宅途中で、友人と一緒に喋りながら歩いてる

「いつも言ってるだろ、喧嘩は控えろって」

俺の隣で説教をしているこいつは「大空オオゾラ ツバサ」、俺の数少ない友人だ。
よく殴り合いの喧嘩を起こしている俺に対して説教をかましてくる。
イケメンで頭も良く、運動神経まで抜群ときたもんだからモテまくる。
俺は大して気にしてないが・・・

「まぁまぁ、そのへんにしてあげたら?」

すると、俺たちの背後から話しかけてきて横槍を入れてくる奴が現れる。
長く綺麗な黒髪を棚引かせて小走りで近寄ってくるこいつは「凶月キョウヅキ ヒカリ」。
俺の苦手な異性だ・・・っと、それは今は関係ないか。
俺と翼が喋っているといつも横槍を入れてくる、こいつも翼が好きなのか・・・?

「またお前かよ?えーっと・・・凶月、だっけか」

さっき言いかけたが、俺は異性・・・つまり女が苦手だ。
当然この凶月も例外ではない。

「別にいいでしょ、私の勝手だし」

まぁこいつの言うとおりではあるのだが・・・正直なところ、女は本当に苦手なのだ。
勘弁してほしい。

「で、今日はどうしたんだい?光ちゃん」

よしっ、翼が凶月のやつに話しかけた!
これで凶月の標的は翼に向き、俺とこいつが喋ることはないはずだ。

「翼くんたちを見つけたから、一緒に帰ろうかなって思って」

凶月が話しかけてくるというトラブルはあったものの、いつも通り平和に帰れる・・・と思っていたが、どうやら今日は違うらしい。
何が違うのかというと、俺たちの前方からナイフを持ったおっさんが突撃してきているのだ。

「そうなんだ、じゃあ一緒に帰ろうか」

意外に静かに走ってきているから一緒に仲良く喋っている翼と凶月は気づいていないようだが・・・どうやらあのナイフ野郎の狙いは翼らしい。
要するに、このまま俺が動かなければ翼が刺される。
さすがにそれは阻止したかったんだ、だから・・・

「翼!後ろに下がってろ!」

俺は思いっきり叫んでから、ナイフ野郎に一発拳を叩き込んでやろうと前に出た。
だが・・・この行動はどうやら間違いだったらしい。

「吹き飛びやがれえ!」

「じゃ、邪魔すんじゃねっごふあぁッ!?」

ナイフ野郎の顔面に拳を叩き込むことはできた・・・が、ナイフ野郎の勢いは止まらずナイフが俺の胸部に突き刺さった。
血が湯水のように湧き出る、当然ながら俺は倒れ・・・

「まこ・!ま・・!」

視界が霞んでいる、誰かが何かを叫んでいる。
だがその声はもう、倒れている俺には届かない。
ナイフの刺さりどころが悪かったらしいな・・・俺は、倒れてすぐに息を引き取った。

まさかこれが、異世界転生ってやつの引き金になるなんて・・・当時の俺は一切思ってなかっただろうさ。
俺だって信じられなかったんだからな・・・



後書き

如何でしたでしょうか?
何せ小説の投稿は初めてなもので、拙い文章なうえに文章量も少ないですが・・・
これから頑張りますので、よければ見ていってくださると有り難いです。

誤字、脱字などありましたら報告をお願いします。

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