『理外の無才者』〜不利すぎる状況でおれは強くなる〜
勇者編 第二十二話 ランクシステム
勇者編 第二十二話 ランクシステム
「そういや、お昼ご飯は調達しないとだっけ、オーク、お前の配下を見かけないんだけど呼び寄せられるか?」
無残にもブラックカーテンに引きずられてるオークに聞いた。
「ふん、あれはわしのスキルで作られていた配下じゃ! わしが気絶したからみんな魔素に戻っちまったわい!」
「ふーん、お昼の時間も過ぎてそうだし、どうする?」
「私にいい案がある!」
ブラックカーテンが自信満々に叫んだ。
「どんな案だ?」
「私は複数人を魔法でテレポートさせられる! だから王都で食事を取ろう!」
「現実的だな……。討伐訓練はどうすんだ……。」
突然ヴァルキリーが肩に手を置いてきた。
「どうせそこのオークを冒険者ギルドにつれてかなきゃならないんだ。訓練は君のみ除外とする。金は渡すから食べに行ってくれ。」
「わかった! 金をよこせ!」
なんかヴァルキリーがドヤ顔をしているが、関係なく金をもらった。
「なにこれ? 金色のコインだ。アルファベットが刻んである?」
すると、突然地面が青く光った。
「それについては私が教えよう! もうテレポートしたし、そっちの君たちはギルドへ行きたまえ!」
なんの説明もなしにテレポートかよ……。
「行ってらっしゃい。」
「うむ、では行ってくるぞ、ラインハルトよ!」
ヴァルキリーがオークを引きずってく。
「わしを引きずるのやめんか!? あと、わしは『キング』のジョブについているオークキングじゃ!」
「貴様、一応メスだろ? 女なのにキングなのか?」
ヴァルキリーが騒ぎながら、歩いてく。
ん!? ちょっと待て! さっきのオークってメスだったの!?
「では、この金貨とゴールドについて話そう。」
「あ、おう。めっちゃオークのことが知りたいけど。」
「まず、お金の単位だ。これはゴールドである。」
「わかりやすいね。」
「価値は1ゴールドが1円と同価値だと思っていい。」
基本は日本と同じ。
「やっぱり日本のことを堂々言うんだな……!」
「それは置いといて、ゴールドというのは、全ての貨幣が『金貨』だからだ!」
「それじゃあ区別つかなくね? アルファベットが刻んであるけど、同じ価値になりそうなんだが?」
「それがそうでもないんだ。この世界には、ステータスと『ランクシステム』というものがある!」
「無機物にもステータスあるのね……。」
「正確には、無生物だが……、同じ金貨でも、ステータスの差がある!」
「ふんふん、それで?」
「無生物は、複雑な隠しステータスはなく、『ALL』というステータスのみ、標準で存在している! 魔物も同じだ!」
「オール……つまり全てか。あと、やっぱり魔物は生物じゃないのか。」
「そうだ! 全てのステータスが同じ数値になっているのだ!」
「だから、魂がない魔物は、同じような能力で、人間とかには、個性がでるってわけか。」
「そのステータスの数値をわかりやすく比べるのが『ランクシステム』だ!」
「そういや、ヴァルキリーはステータスは総合Aランクって言ってたな。スキルが強すぎるから、騎士団長なわけで。」
「ステータスの数値の『桁』が上がるごとにランクが上がるのだ!」
「桁って、ランクの差はやばいほど数値が空くぞ?」
「代表的なものなら、
『1以上10未満』が『F』ランク!
『10万以上100万未満』が『A』ランクだ!」
「うわ、他の勇者とヴァルキリーとの差はエグいことになるぞ、これ。」
「それで、『100万以上1000万未満』が『S』ランク、
『1000万以上1億未満』が『SS(ダブルエス)』ランク、
『1億以上10億未満』が『SSS(トリプルエス)』なんだ!」
「A以上もあるのね……。」
「これ以降は呼びづらいから、フォーエスとか、ファイブエスとか呼ぶ!」
「あ〜、確かに4つはクアドラプルとかそんな感じで読みづらいからね。」
「実は、『ステータスシステム』は、1兆までが限界なんだ。
つまり、『1000億以上1兆未満』が『6S(シックスエス)』ランクで終わり。」
「へえ、ん? じゃあ、1兆は?」
「『1兆』は、『ステータスシステムマキシマム』と呼ぶ。
これ以上は、『オーバーシステム』を使わなければならない。」
「これ以上になれんのかよ!」
「『1兆以上』にたどり着いた数値のランクはそのまま
『7S(セブンエス)』とか、
『8S(エイトエス)』とか、
『99S(ナインティナインエス)』とか呼ばれるな。」
「一気に99まで飛んだんだけど!? そんなやついるのか!?」
「残念ながら、この世界にはほとんどいない。私はそれを更に超越してるがね!」
「超越? まさか、桁が『1億』を超えてるとか?」
それはやばすぎる。
「ノンノン! 私のランクは『∞』だよ?
全てのステータスが無限なのさ! 普段は手加減してるがね?」
「はぁ!? それ、一番強いのでは?」
「残念ながら、この『自然数世界』では、トップクラスだが、ここではない世界のジャンルの一つである『無限数世界』では、
『∞∞(ダブル無限)』ランクとか、
『∞∞∞(トリプル無限)』ランクとか、
『4∞(フォー無限)』ランクとかいるからね。」
「頭痛くなってきた……。」
なんでもありじゃん!
「ふむ、では、ここのファミレスで食べていこうか!」
「なんで! 日本みたいなファミレスがあるんだよ!」
異世界はツッコミどころが追いつかないよ……。
「そういや、お昼ご飯は調達しないとだっけ、オーク、お前の配下を見かけないんだけど呼び寄せられるか?」
無残にもブラックカーテンに引きずられてるオークに聞いた。
「ふん、あれはわしのスキルで作られていた配下じゃ! わしが気絶したからみんな魔素に戻っちまったわい!」
「ふーん、お昼の時間も過ぎてそうだし、どうする?」
「私にいい案がある!」
ブラックカーテンが自信満々に叫んだ。
「どんな案だ?」
「私は複数人を魔法でテレポートさせられる! だから王都で食事を取ろう!」
「現実的だな……。討伐訓練はどうすんだ……。」
突然ヴァルキリーが肩に手を置いてきた。
「どうせそこのオークを冒険者ギルドにつれてかなきゃならないんだ。訓練は君のみ除外とする。金は渡すから食べに行ってくれ。」
「わかった! 金をよこせ!」
なんかヴァルキリーがドヤ顔をしているが、関係なく金をもらった。
「なにこれ? 金色のコインだ。アルファベットが刻んである?」
すると、突然地面が青く光った。
「それについては私が教えよう! もうテレポートしたし、そっちの君たちはギルドへ行きたまえ!」
なんの説明もなしにテレポートかよ……。
「行ってらっしゃい。」
「うむ、では行ってくるぞ、ラインハルトよ!」
ヴァルキリーがオークを引きずってく。
「わしを引きずるのやめんか!? あと、わしは『キング』のジョブについているオークキングじゃ!」
「貴様、一応メスだろ? 女なのにキングなのか?」
ヴァルキリーが騒ぎながら、歩いてく。
ん!? ちょっと待て! さっきのオークってメスだったの!?
「では、この金貨とゴールドについて話そう。」
「あ、おう。めっちゃオークのことが知りたいけど。」
「まず、お金の単位だ。これはゴールドである。」
「わかりやすいね。」
「価値は1ゴールドが1円と同価値だと思っていい。」
基本は日本と同じ。
「やっぱり日本のことを堂々言うんだな……!」
「それは置いといて、ゴールドというのは、全ての貨幣が『金貨』だからだ!」
「それじゃあ区別つかなくね? アルファベットが刻んであるけど、同じ価値になりそうなんだが?」
「それがそうでもないんだ。この世界には、ステータスと『ランクシステム』というものがある!」
「無機物にもステータスあるのね……。」
「正確には、無生物だが……、同じ金貨でも、ステータスの差がある!」
「ふんふん、それで?」
「無生物は、複雑な隠しステータスはなく、『ALL』というステータスのみ、標準で存在している! 魔物も同じだ!」
「オール……つまり全てか。あと、やっぱり魔物は生物じゃないのか。」
「そうだ! 全てのステータスが同じ数値になっているのだ!」
「だから、魂がない魔物は、同じような能力で、人間とかには、個性がでるってわけか。」
「そのステータスの数値をわかりやすく比べるのが『ランクシステム』だ!」
「そういや、ヴァルキリーはステータスは総合Aランクって言ってたな。スキルが強すぎるから、騎士団長なわけで。」
「ステータスの数値の『桁』が上がるごとにランクが上がるのだ!」
「桁って、ランクの差はやばいほど数値が空くぞ?」
「代表的なものなら、
『1以上10未満』が『F』ランク!
『10万以上100万未満』が『A』ランクだ!」
「うわ、他の勇者とヴァルキリーとの差はエグいことになるぞ、これ。」
「それで、『100万以上1000万未満』が『S』ランク、
『1000万以上1億未満』が『SS(ダブルエス)』ランク、
『1億以上10億未満』が『SSS(トリプルエス)』なんだ!」
「A以上もあるのね……。」
「これ以降は呼びづらいから、フォーエスとか、ファイブエスとか呼ぶ!」
「あ〜、確かに4つはクアドラプルとかそんな感じで読みづらいからね。」
「実は、『ステータスシステム』は、1兆までが限界なんだ。
つまり、『1000億以上1兆未満』が『6S(シックスエス)』ランクで終わり。」
「へえ、ん? じゃあ、1兆は?」
「『1兆』は、『ステータスシステムマキシマム』と呼ぶ。
これ以上は、『オーバーシステム』を使わなければならない。」
「これ以上になれんのかよ!」
「『1兆以上』にたどり着いた数値のランクはそのまま
『7S(セブンエス)』とか、
『8S(エイトエス)』とか、
『99S(ナインティナインエス)』とか呼ばれるな。」
「一気に99まで飛んだんだけど!? そんなやついるのか!?」
「残念ながら、この世界にはほとんどいない。私はそれを更に超越してるがね!」
「超越? まさか、桁が『1億』を超えてるとか?」
それはやばすぎる。
「ノンノン! 私のランクは『∞』だよ?
全てのステータスが無限なのさ! 普段は手加減してるがね?」
「はぁ!? それ、一番強いのでは?」
「残念ながら、この『自然数世界』では、トップクラスだが、ここではない世界のジャンルの一つである『無限数世界』では、
『∞∞(ダブル無限)』ランクとか、
『∞∞∞(トリプル無限)』ランクとか、
『4∞(フォー無限)』ランクとかいるからね。」
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