『理外の無才者』〜不利すぎる状況でおれは強くなる〜
勇者編 第九話 ビクトリーディスティニー
勇者編 第九話 ビクトリーディスティニー
「一つ、騎士団長さんを見てわかったことがある。」
「なに?」
「あんたがスキルを使ったあと、隙だらけのおれに対して、追撃をしてこなかったんだ。」
「ほう、それで?」
「あんた、スキルを連発できないんじゃないか?おれの想像どおりなら。」
その言葉に騎士団長は驚いていた。
「まさか、こんな短時間で見抜くとはな。そのとおりだ、私が使う『技スキル』は、動作で消費エネルギーを減らすかわりに、『技後硬直』、『クールタイム』があるのだ。」
「やっぱり、『技後硬直』はスキルを使ったあと、体が止まって、『クールタイム』は同じスキルを再使用するための時間ってわけか。」
「勉強のためだ、教えてやろう、『技後硬直』は『発動時間÷スキルレベル』だ。」
「なるほど、それがスキルレベルをあげるメリットか。」
「そして、『クールタイム』が『消費エネルギー÷スキルレベル』だ。」
「強い攻撃なら『クールタイム』が伸びて、長時間発動したなら『技後硬直』が伸びるってわけか。」
「だが、これはあくまで『技スキル』の話だ! 『ブースト』!」
『発動『スキル『強化魔法『ブースト』』』』
「『魔法スキル』はもろもろを必要としないかわりに、発動時間が長くても! スキル効果が強くても! 消費エネルギーが多くなる『だけ』なのだよ! 行くぞ!」
瞬間、騎士団長さんの姿が消える。そして、おれは右手の木刀を後ろに上から振り下ろし、騎士団長さんの木刀を受け止めた。
「なに? 私のスピードについてこれたのか!?」
「違うぜ! あんたの魂のエネルギーの気配を見つけただけさ!」
今のおれなら、近づいた魂全てを見つけることができる!
木刀と木刀がぶつかったまま、力をこめあっている。
「スピードで見つかるなら、火力を上げればいいだけだ! 『戦乙女化』!」
『発動『スキル『戦乙女化』』』
「魂を剣に纏って……斬る!」
「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」
騎士団長は、黄金のオーラを発し、おれは魂を木刀に纏って、お互いに全力をこめた木刀で鍔迫り合いをして、お互いが衝撃で後ずさった。
「まさか、私の攻撃を受け止めるとは。」
「さっきまでのおれとは違うって、言ったはずだぜ!」
「であるならば、知っているか? なぜ私のような女が騎士団長をやっているかを!」
「この世界に来たわけだから知るわけ無いだろ!」
やべ、またツッコミが出てしまった。
「私は戦闘力だけで言えば、所詮はAランク、Sランク以上の先輩たちに叶うはずもない……!」
「ランク、なにそれ?そんなのもあるのか?」
「だが! 私は先輩の騎士たちに勝ち! 騎士団長のさに着いた! その決め手となった奥の手を見せてやる!」
「二回も無視されたよ……。」
「私に勝利をもたらすスキルだ! 『不敗』!」
『発動『スキル『不敗』』』
しかし、特に見た目ではなにか変わったところはない。
「どんな効果かわからないなら、こっちから攻める!」
右の木刀を相手に突き刺す! しかし、その木刀が相手に『触れる前』に右に『ねじ曲がった』。
「はぁ?」
「今度はこちらの番だ!ハッ!」
相手はただ、木刀を振り下ろしただけ、それだけで右手に衝撃が走った。
「なにが、一体なにが起きている!?」
「ふふ、私のスキル『不敗』は、私が負けないために、負けないほどの力を与えてくれるのだ。」
「なんだと!」
「相手の防御が強すぎるなら、それを上回る攻撃力を! 相手の攻撃が強すぎるなら、それを防げる防御力を! そして、相手の攻撃が必ず命中するほどの近距離なら! どんな攻撃もねじ曲げる運命を! もたらしてくれるのだ!」
「なんだそれ、ラノベの主人公が持つようなチート能力じゃね? どうすれば勝てるんだこれ?」
「私に勝つ方法は簡単さ! 私よりも高レベルの『不敗』スキルを持っていればいい!」
「それって今のおれには勝てねえじゃねえか!」
「降参するか? それもまたいいだろう。」
いいや、まだだ!
『「おれは……たとえどれだけ困難が向かってこようとも!諦めずに進む!それがおれだ!」』
「そうか、では、さよならだ!」
相手の木刀が真上から振り下ろされて、おれは倒れた。
「覚えていろ! いつか絶対リベンジする!」
「そうか、楽しみにしているよ。『スラッシュ』!」
『発動『スキル『剣技『スラッシュ』』』』
倒れたおれにスキルが命中し、おれの意識は刈り取られた。
「一つ、騎士団長さんを見てわかったことがある。」
「なに?」
「あんたがスキルを使ったあと、隙だらけのおれに対して、追撃をしてこなかったんだ。」
「ほう、それで?」
「あんた、スキルを連発できないんじゃないか?おれの想像どおりなら。」
その言葉に騎士団長は驚いていた。
「まさか、こんな短時間で見抜くとはな。そのとおりだ、私が使う『技スキル』は、動作で消費エネルギーを減らすかわりに、『技後硬直』、『クールタイム』があるのだ。」
「やっぱり、『技後硬直』はスキルを使ったあと、体が止まって、『クールタイム』は同じスキルを再使用するための時間ってわけか。」
「勉強のためだ、教えてやろう、『技後硬直』は『発動時間÷スキルレベル』だ。」
「なるほど、それがスキルレベルをあげるメリットか。」
「そして、『クールタイム』が『消費エネルギー÷スキルレベル』だ。」
「強い攻撃なら『クールタイム』が伸びて、長時間発動したなら『技後硬直』が伸びるってわけか。」
「だが、これはあくまで『技スキル』の話だ! 『ブースト』!」
『発動『スキル『強化魔法『ブースト』』』』
「『魔法スキル』はもろもろを必要としないかわりに、発動時間が長くても! スキル効果が強くても! 消費エネルギーが多くなる『だけ』なのだよ! 行くぞ!」
瞬間、騎士団長さんの姿が消える。そして、おれは右手の木刀を後ろに上から振り下ろし、騎士団長さんの木刀を受け止めた。
「なに? 私のスピードについてこれたのか!?」
「違うぜ! あんたの魂のエネルギーの気配を見つけただけさ!」
今のおれなら、近づいた魂全てを見つけることができる!
木刀と木刀がぶつかったまま、力をこめあっている。
「スピードで見つかるなら、火力を上げればいいだけだ! 『戦乙女化』!」
『発動『スキル『戦乙女化』』』
「魂を剣に纏って……斬る!」
「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」
騎士団長は、黄金のオーラを発し、おれは魂を木刀に纏って、お互いに全力をこめた木刀で鍔迫り合いをして、お互いが衝撃で後ずさった。
「まさか、私の攻撃を受け止めるとは。」
「さっきまでのおれとは違うって、言ったはずだぜ!」
「であるならば、知っているか? なぜ私のような女が騎士団長をやっているかを!」
「この世界に来たわけだから知るわけ無いだろ!」
やべ、またツッコミが出てしまった。
「私は戦闘力だけで言えば、所詮はAランク、Sランク以上の先輩たちに叶うはずもない……!」
「ランク、なにそれ?そんなのもあるのか?」
「だが! 私は先輩の騎士たちに勝ち! 騎士団長のさに着いた! その決め手となった奥の手を見せてやる!」
「二回も無視されたよ……。」
「私に勝利をもたらすスキルだ! 『不敗』!」
『発動『スキル『不敗』』』
しかし、特に見た目ではなにか変わったところはない。
「どんな効果かわからないなら、こっちから攻める!」
右の木刀を相手に突き刺す! しかし、その木刀が相手に『触れる前』に右に『ねじ曲がった』。
「はぁ?」
「今度はこちらの番だ!ハッ!」
相手はただ、木刀を振り下ろしただけ、それだけで右手に衝撃が走った。
「なにが、一体なにが起きている!?」
「ふふ、私のスキル『不敗』は、私が負けないために、負けないほどの力を与えてくれるのだ。」
「なんだと!」
「相手の防御が強すぎるなら、それを上回る攻撃力を! 相手の攻撃が強すぎるなら、それを防げる防御力を! そして、相手の攻撃が必ず命中するほどの近距離なら! どんな攻撃もねじ曲げる運命を! もたらしてくれるのだ!」
「なんだそれ、ラノベの主人公が持つようなチート能力じゃね? どうすれば勝てるんだこれ?」
「私に勝つ方法は簡単さ! 私よりも高レベルの『不敗』スキルを持っていればいい!」
「それって今のおれには勝てねえじゃねえか!」
「降参するか? それもまたいいだろう。」
いいや、まだだ!
『「おれは……たとえどれだけ困難が向かってこようとも!諦めずに進む!それがおれだ!」』
「そうか、では、さよならだ!」
相手の木刀が真上から振り下ろされて、おれは倒れた。
「覚えていろ! いつか絶対リベンジする!」
「そうか、楽しみにしているよ。『スラッシュ』!」
『発動『スキル『剣技『スラッシュ』』』』
倒れたおれにスキルが命中し、おれの意識は刈り取られた。
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