クラス転移でみんな勇者なのに俺だけ魔王だった件
仲違い
あの後,探しても結局男を見つけることが出来ずゼンたちは村人を探そうとしたが行きてる者も死体さえも村には1つもなかった。
仕方ないのでそのまま村を後にし魔王会の会場に向かうがその道中誰も一言も喋らなかった。
「よお,ゼンじゃねえか。
どうした顔色が良くねえようだが?」
会場に行くといつもいるのかゲンボーが入り口に立っていてゼンに声をかけてきた。
「あぁ,ちょっと嫌なもの見ちゃってね。
それよりもカタリナはどうしてる?」
ゲンボーはゼンの気持ちを察したのか深く追求はせず,
「いつもどおり酒飲んでるよ。
従者が出来たんだろう。
見た限りその嬢ちゃんか。」
ゲンボーはそう言ってゼンをカタリナがいる部屋まで案内した。
ゲンボーが部屋のドアを叩くと。
「うるさぁいー。
今眠いんだよ。」
そんな間抜けな声が帰ってきた。
「お前に仕事が戻ってきたぞ。
さっさと目を覚ませ。」
ドアを開けながらゲンボーはカタリナに呆れたようにそう言った。
「仕事〜?何の話ー。」
まだ酔ってるのかカタリナはゼンが部屋にいることにすら気づいていない。
「はぁ,お目付け役の仕事の再開だ。
とりあえずこれでもくらっとけ。」
そう言いながらゲンボーはカタリナに巨大な水のかたまりをぶつけた。
「ぶは!?
なにすんだこの暇人男!」
目が覚めたのかゲンボーにそんな毒舌を言ってくる。
「話が進まねえな。
ゼン,あとはお前に任せた。」
そう言ってゲンボーは部屋を後にした。
「ゼン?
ゼンがどこにってうわぁ!
いつ帰ってきたんだよお前!」
「帰ったのは今さっきだけど,もうちょっとまともな生活を送ってほしいね。」
「それは気にするな。
それよりもお前の従者はその子か?」
カタリナはエルを指差してそう言う。
「そうだよ。」
ゼンがそう答えると,
「へぇー種族は?」
っと子供ということは気にしてないのかそう聞いてきた。
「えっとそれが………。」
戸惑っているゼンを見て,
「なんだよ早く言えよ。」
カタリナはそう急かしてくる。
「はぁ、わかったよ。天使。」
ゼンが諦めたように言うと。
「……………………。」
カタリナは何も言わずというより驚きすぎて固まっていた。
(これだから嫌なんだ。)
っとゼンが右手で顔を抑えながら。
「おーい、生きてますかぁー。」
左手をカタリナの顔の前で上下に振る。
「お前天使って。
相変わらずお前は変な奴だな。
常識で考えて天使が魔王の従者って,ダメとは言わないけどやっぱなぁー。」
そうカタリナが呆れていると。
「おい,ゼン,大魔王様が呼んでるぞ。」
っとゲンボーがゼンを読んできた。
カタリナとエルを部屋に残してゼンはゲンボーと一緒にアレプトの元に行く。
アレプトの部屋の前でゲンボーと別れた。
部屋に入るとアレプトが部屋の真ん中にある椅子に座っていて指でゼンにその前の椅子に座るよう促していた。
ゼンが椅子に座ると,
「やあ,久しぶり僕はまた君に助けられてしまったなぁー。」
っと身に覚えなのないことを言ってきた。 
「アレプトを助けた覚えはないけど?」
「嫌,助けてもらったよ。
あの新しい大魔王を止めてもらったことだよ。」
(才道のことか。)
「ってかなんでそんな事知ってんの?」
「大魔王になった者がいると聞いたし何より君のことは見ていたからね。」
「これ以上勝手に人のことを見ないでくれ。」
「いやぁゴメンゴメン。
それよりも従者が天使ってプッ。」
「そんなにおかしいのか?」
「いやね,そもそも天使と魔王というのは互いに危険と思っているんだよ。
まぁ多分君とついでに僕たちの監視役にするつもりじゃないかなぁ。」
「ふぅーん。それで話しはこれだけか?」
「嫌,むしろこれからだよ。
ちょっと手伝ってほしいことがあるんだよねー。」
「助けられておいて,さらに手伝いさせるのか?」
「いやぁこれは従者を作った新人に魔王のことを知ってもらうための次の仕事さ。」
(そういや魔王ってなんかやってんのか?)
「とりあえず内容はなんなんだ?」
「うん,内容はね反逆者を倒すんだよ。」
「おい、俺は人殺しはあんまやりたくないぞ。」
「いやでもこればっかりは魔王の使命なんだ。だからやってほしいんだ。」
「ふざけんなよ!
俺は絶対そんな仕事はしねえぞ!」
ゼンは椅子から立ち上がり机を手で叩きそう言う。
「確かに人殺しは悪いことだけど,それでも殺さない限り消えない悪というものあるんだよ。」
アレプトも立ち上がり2人の会話がヒートアップしていく。
「殺す必要はねえだろ!
見損なったぞアレプト!
お前はそんな奴じゃないと思っていた。」
「ゼンちゃんの気持ちもよくわかる。
だけど,君はまだ魔王のことをなにも理解していない。
少し落ち着いてくれ。」
「落ち着けねえよ。
それよりも倒すのは本当に悪人なんだろうな?」
今のゼンの頭にはここにくる途中見たあの光景が写っていた。
「待ってくれ。
君が見たものも確かにそうだけどちゃんと訳があるんだ。
僕は君と争いたくない。」
「じゃあどうするんだよ。
俺だってみんなと戦いたくねえけど,そんな事してんなら話しは別だ。」
「そうか,」
アレプトは悲しそうに静かに言う。
「今の君はここにおいておけない。
だから,
『大魔王が命ずる。ゼン・リロード・リバルを魔王から除名する。』」
数秒静かになった。
「これで君はもう魔王じゃない。
つまり使命は果たさなくてもいい。
だけどこれだけは覚えておいてくれ。
僕は君の友達だ,だからもし困ったらなんでも相談してくれ。
もし,次に君と会えたのならその時に僕が知ってる魔王の全てを話すよ。」
「俺の監視はもうできないんだよな?」
「うん,魔王じゃない者の監視はできない。」
「そうか,次はもっとマシな話し合いをしようぜ。お互い頭を冷やしてな。」
そう言い終わるとゼンは魔王会から強制ワープさせられた。
仕方ないのでそのまま村を後にし魔王会の会場に向かうがその道中誰も一言も喋らなかった。
「よお,ゼンじゃねえか。
どうした顔色が良くねえようだが?」
会場に行くといつもいるのかゲンボーが入り口に立っていてゼンに声をかけてきた。
「あぁ,ちょっと嫌なもの見ちゃってね。
それよりもカタリナはどうしてる?」
ゲンボーはゼンの気持ちを察したのか深く追求はせず,
「いつもどおり酒飲んでるよ。
従者が出来たんだろう。
見た限りその嬢ちゃんか。」
ゲンボーはそう言ってゼンをカタリナがいる部屋まで案内した。
ゲンボーが部屋のドアを叩くと。
「うるさぁいー。
今眠いんだよ。」
そんな間抜けな声が帰ってきた。
「お前に仕事が戻ってきたぞ。
さっさと目を覚ませ。」
ドアを開けながらゲンボーはカタリナに呆れたようにそう言った。
「仕事〜?何の話ー。」
まだ酔ってるのかカタリナはゼンが部屋にいることにすら気づいていない。
「はぁ,お目付け役の仕事の再開だ。
とりあえずこれでもくらっとけ。」
そう言いながらゲンボーはカタリナに巨大な水のかたまりをぶつけた。
「ぶは!?
なにすんだこの暇人男!」
目が覚めたのかゲンボーにそんな毒舌を言ってくる。
「話が進まねえな。
ゼン,あとはお前に任せた。」
そう言ってゲンボーは部屋を後にした。
「ゼン?
ゼンがどこにってうわぁ!
いつ帰ってきたんだよお前!」
「帰ったのは今さっきだけど,もうちょっとまともな生活を送ってほしいね。」
「それは気にするな。
それよりもお前の従者はその子か?」
カタリナはエルを指差してそう言う。
「そうだよ。」
ゼンがそう答えると,
「へぇー種族は?」
っと子供ということは気にしてないのかそう聞いてきた。
「えっとそれが………。」
戸惑っているゼンを見て,
「なんだよ早く言えよ。」
カタリナはそう急かしてくる。
「はぁ、わかったよ。天使。」
ゼンが諦めたように言うと。
「……………………。」
カタリナは何も言わずというより驚きすぎて固まっていた。
(これだから嫌なんだ。)
っとゼンが右手で顔を抑えながら。
「おーい、生きてますかぁー。」
左手をカタリナの顔の前で上下に振る。
「お前天使って。
相変わらずお前は変な奴だな。
常識で考えて天使が魔王の従者って,ダメとは言わないけどやっぱなぁー。」
そうカタリナが呆れていると。
「おい,ゼン,大魔王様が呼んでるぞ。」
っとゲンボーがゼンを読んできた。
カタリナとエルを部屋に残してゼンはゲンボーと一緒にアレプトの元に行く。
アレプトの部屋の前でゲンボーと別れた。
部屋に入るとアレプトが部屋の真ん中にある椅子に座っていて指でゼンにその前の椅子に座るよう促していた。
ゼンが椅子に座ると,
「やあ,久しぶり僕はまた君に助けられてしまったなぁー。」
っと身に覚えなのないことを言ってきた。 
「アレプトを助けた覚えはないけど?」
「嫌,助けてもらったよ。
あの新しい大魔王を止めてもらったことだよ。」
(才道のことか。)
「ってかなんでそんな事知ってんの?」
「大魔王になった者がいると聞いたし何より君のことは見ていたからね。」
「これ以上勝手に人のことを見ないでくれ。」
「いやぁゴメンゴメン。
それよりも従者が天使ってプッ。」
「そんなにおかしいのか?」
「いやね,そもそも天使と魔王というのは互いに危険と思っているんだよ。
まぁ多分君とついでに僕たちの監視役にするつもりじゃないかなぁ。」
「ふぅーん。それで話しはこれだけか?」
「嫌,むしろこれからだよ。
ちょっと手伝ってほしいことがあるんだよねー。」
「助けられておいて,さらに手伝いさせるのか?」
「いやぁこれは従者を作った新人に魔王のことを知ってもらうための次の仕事さ。」
(そういや魔王ってなんかやってんのか?)
「とりあえず内容はなんなんだ?」
「うん,内容はね反逆者を倒すんだよ。」
「おい、俺は人殺しはあんまやりたくないぞ。」
「いやでもこればっかりは魔王の使命なんだ。だからやってほしいんだ。」
「ふざけんなよ!
俺は絶対そんな仕事はしねえぞ!」
ゼンは椅子から立ち上がり机を手で叩きそう言う。
「確かに人殺しは悪いことだけど,それでも殺さない限り消えない悪というものあるんだよ。」
アレプトも立ち上がり2人の会話がヒートアップしていく。
「殺す必要はねえだろ!
見損なったぞアレプト!
お前はそんな奴じゃないと思っていた。」
「ゼンちゃんの気持ちもよくわかる。
だけど,君はまだ魔王のことをなにも理解していない。
少し落ち着いてくれ。」
「落ち着けねえよ。
それよりも倒すのは本当に悪人なんだろうな?」
今のゼンの頭にはここにくる途中見たあの光景が写っていた。
「待ってくれ。
君が見たものも確かにそうだけどちゃんと訳があるんだ。
僕は君と争いたくない。」
「じゃあどうするんだよ。
俺だってみんなと戦いたくねえけど,そんな事してんなら話しは別だ。」
「そうか,」
アレプトは悲しそうに静かに言う。
「今の君はここにおいておけない。
だから,
『大魔王が命ずる。ゼン・リロード・リバルを魔王から除名する。』」
数秒静かになった。
「これで君はもう魔王じゃない。
つまり使命は果たさなくてもいい。
だけどこれだけは覚えておいてくれ。
僕は君の友達だ,だからもし困ったらなんでも相談してくれ。
もし,次に君と会えたのならその時に僕が知ってる魔王の全てを話すよ。」
「俺の監視はもうできないんだよな?」
「うん,魔王じゃない者の監視はできない。」
「そうか,次はもっとマシな話し合いをしようぜ。お互い頭を冷やしてな。」
そう言い終わるとゼンは魔王会から強制ワープさせられた。
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