クラス転移でみんな勇者なのに俺だけ魔王だった件

ニートは引きこもりたい

魔の言語

イムフルの攻撃をくらい後方に吹き飛んだエルは自分の回復をしながらどう勝つか考えていた。
(いろんな魔法を使ってもすぐに対処する。まず私が戦況を支配しなくてはいけない。)
イムフルが吹き飛んだエルに追いつくとイムフルは両手を上げそこに風を集め始めた。
エルはゼンがやっていたみたいに,

「地面,トゲ,追跡。」

そう唱え地面を棘にしイムフルめがけて放った。
イムフルは風を操りそれを防ぐしかし追撃はせず再び風を集め始めた。
(なにをするつもりかは知らないけど今がチャンス。)

「顕現,フェンリル。」

そう唱えると巨大なオオカミが5匹出現しそのうちの2匹がイムフルに突撃していく。
するとイムフルが生み出す風からそれと全く同じ大きさのオオカミが出現しエルが顕現させたオオカミとぶつかりお互いに消滅する。

「ふっふっふっ,もう少しだもう少しで完成する。
コレが完成した時が愚かな天使の最後だ。」

見ると,イムフルが集めている風がどんどんどす黒くなっていく。
アレが完成し地面に当たったらどうなるかなんて予想もできない。
すると,エルもゼンとの会話が終わり集中し始める。
時間が経つにつれイムフルの風はより黒くエルは自分自身がより光輝いていく。
どちらも集中し始めてから長い時が経ったかのように思えた(実際には30分くらい)
するとイムフルの方が早く始めたからか先に,

「ついに完成した。
そうだなこの技に名をつけるとしたら,
『マルデゥーク』そうだ主人に教えてもらったこの言葉にしよう。」

この時始めてイムフルはエルを見た。

「なんだ,アレは?
アレが先ほどの天使なのか。
なにをするつもりかは知らんがこの『マルデゥーク』を止められるものか!」

そしてついにイムフルは『マルデゥーク』をエルに向けて投げ飛ばした!
エルは落ち着いて目を開けたった一言,

『ディメンション』

そう唱えた瞬間,『マルデゥーク』もイムフルも魔物もエルの周りから消え去っていた。

「クラス転移でみんな勇者なのに俺だけ魔王だった件」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く