クラス転移でみんな勇者なのに俺だけ魔王だった件
1つの終わり
「アレはいったいなにを吸収しているんだ?」
「ただの栄養。
勇気が食事から得ている栄養を吸収しているだけ。」
つまり栄養分けていや奪っているのか。
まぁ取り付いた相手が死んだら困るだろうから才道が死ぬことはないか。
「それで,アイツいや仮に悪素とでも名付けよう。『センスない名前だな。』
うるさいコレしか思いつかなかったんだ。
とりあえず悪素を倒す方法はわかっているのか?」
「わからない。
だけどそのまま殺しちゃダメなのか?」
「本来なら俺もそうしたいがいちおうここは精神の中で起こっていることだ影響がないとは断言できない。」
「ん……確かに。」
「それじゃあ次にお前は悪素を攻撃したことはあるのか?」
「それならある。
ただ必死になって抵抗してきたし黒い感情に飲み込まれそうにもなった。」
面倒だな。
はっきり言ってあの黒い感情にどこまで耐えれるかわからないし感情にのまれた瞬間,吸収されそうだしどうすればいいんだよ。
「なぁ,エレンは才道をこの黒い感情にのまれないようにしたんだろ。
それって俺にもできないのか?」
「わからない。」
「はっ?」
「私もどうやったかわからない。
とりあえず無我夢中で勇気の中に入っただけだし,………。」
打つ手なしかよ。
この中じゃスキル使えねえし,リリィに相談もできねえ。
どうすりゃいいんだよ。
再び悪素を見てみると先ほどより黒くなっている範囲が広くなっている気がした。
「なぁ,もしかして徐々に侵食されてねえ?」
「もしかしなくてもされている。
私たちがココにいるからだいぶ侵食スピードは遅くなっていると思うけど。」
「えー,急を要する展開だ。
此処で話していても仕方ないのでとりあえず1回戦ってみるか?」
「なんの対策もなしに?」
「対策もなにもアイツのことなんも知らねえじゃねえか。
なら突っ込んだ方がいいと俺は思う。
まぁやりたくねえなら無理強いはしねえよ。
そのかわり俺がもし,負けたら後は頼んだぞ。」
そう言うとゼンは歩きながらのながら悪素にゆっくりと近づいていった。
悪素まで数メートルというところで急に寒くなった。
(なんだコレ寒いは寒いけどそれよりも心が痛え。)
そのままゼンは膝をつき動かなくなった。
すると,黒い触手がゼンの方に伸びてきてそのままゼンをつかみ中心に持っていく。
(なるほどな。普通の攻撃はできねえけど精神的な攻撃はできるってことかよ。
そんなことわかってもこの状況を打破できそうもねえけどな。)
そのまま取り込まれると思っていたがなにがあったのか悪素はゼンを取り込まず何かを待っているようだった。
(なにを戸惑ってるんだ?ひょっとして完全に心が折れてねえと吸収できねえのか?このままじゃなんも変わんねえし試してみるか。)
そう思いゼンは手を悪素に近づけていきそのまま触ろうとしたら黒い触手がそれを阻止するかのようにゼンを投げ捨てた。
ゼンは悪素から離れエレンが待っている場所まで戻った。
「どうだった?」
ゼンの体の心配もなくエレンはそう聞いてきた。
「まず,悪素は俺たちの精神を攻撃する。
そして予想だがアイツは心を完全におった者しか吸収できねえと思う。
つまり心を正常に保ちアイツの核を触ればいいと思う。」
「あの,空間の中で?」
「そうだな,はっきり言って俺も心が折れかけた。
次はとても正常に保てそうもない。」
「じゃあどうするの?」
「だからお前がやれ。」
「???」
「お前にしかできねえ。
はっきり言って俺には才道を救う理由がほとんどない。
ココに来たのも原因を調べて後でリリィやエルと相談してからゆっくり助け,わからかった部分を今後同じ事が起こっても大丈夫なようにじっくり調べ対策を得ようとしただけだし。
だけどやってみてわかった。
俺やエルがどうやってもアイツは倒せねえ。
できるのは才道を本気で救いたいって思っている奴だけだ。」
「だから私にやれと………。」
「そんな不安そうにすんなよ。
俺も手伝ってやるからよ。」
しかしそれでもエレンの表情は暗いままだ。
「それともなんだぁ,お前の才道に対する愛ってのはその程度だったって事か?」
すると,少し怒った顔で,
「違う。
この思いは本物。
誰にも止められないし抑えられない。」
「だったらやるぞ。
もう時間もねえんだ。」
覚悟を決めたのかエレンは両手で自分のホッペを叩き気合いを入れた。
勘違いかもしれないがゼンにはそう思えた。
とりあえず最初はゼンが先頭でエレンがその後ろから悪素に近づいていった(いちおう歩いて)
なぜかといえば全くもって確証もないが先頭の方が影響が強いと思ったからだ。
再び2人の心が寒くなる。
(こんなのに負けてたまるかよ。ここで負けたらなんのために才道とここまでして戦ったのかわかんなくなるだろ。)
(こんなのに勇気は渡さない。
勇気は私のものそう決定している。)
しかし2人は止まらず歩き続ける。
悪素は黒い触手で自分を囲った。
しかしゼンとエレンが黒い触手に触れた瞬間黒い触手は弾け飛んだ!
すると,ゼンがその場でうずくまっていた。
実は黒い触手に触れた瞬間ゼンたちは心がより寒くなり幻聴が聴こえてきた。
ゼンはそれに耐えるためうずくまったがエレンはそのまま悪素に向かっていく。
「絶対にあの人を取り戻すんだ!
もうこれ以上あの人に悲劇はいらない!」
そう叫びエレンは悪素を殴り抜く!
しかし,悪素にはなにも変化が見られなかった。
エレンが悪素を殴った瞬間ゼンにはある声が頭の中に聞こえてきた。
『生命とつながる少年よ,私の話を聞いてくれ。』
返事をしようと思ったがこちらからは声を送れないようだ。
『私は今ではこんな醜い化け物になってしまったが昔は人間だった。』
マジかよ。
『話せる時間も少ないので私の生涯は君の頭の中に残すが私が君に本当に伝えたい事は今,伝えよう。』
すると,ゼンの頭の中にいろんな情報が入ってきた。
『時がきたらあの子と真剣に向き合ってくれ。
そしてもう1つ。君は何にでもなれる。』
『この言葉を心に刻み覚えておいてくれ。
………そういえばこの子も私を救ってくれたな,お礼としては不本意だが力を与えよう。
それではお別れだ。
君が全てを救う事を祈っている。』
声が聞こえなくなったのと同時に悪素も崩れ落ちた。
そして目の前が真っ白になる。
「ただの栄養。
勇気が食事から得ている栄養を吸収しているだけ。」
つまり栄養分けていや奪っているのか。
まぁ取り付いた相手が死んだら困るだろうから才道が死ぬことはないか。
「それで,アイツいや仮に悪素とでも名付けよう。『センスない名前だな。』
うるさいコレしか思いつかなかったんだ。
とりあえず悪素を倒す方法はわかっているのか?」
「わからない。
だけどそのまま殺しちゃダメなのか?」
「本来なら俺もそうしたいがいちおうここは精神の中で起こっていることだ影響がないとは断言できない。」
「ん……確かに。」
「それじゃあ次にお前は悪素を攻撃したことはあるのか?」
「それならある。
ただ必死になって抵抗してきたし黒い感情に飲み込まれそうにもなった。」
面倒だな。
はっきり言ってあの黒い感情にどこまで耐えれるかわからないし感情にのまれた瞬間,吸収されそうだしどうすればいいんだよ。
「なぁ,エレンは才道をこの黒い感情にのまれないようにしたんだろ。
それって俺にもできないのか?」
「わからない。」
「はっ?」
「私もどうやったかわからない。
とりあえず無我夢中で勇気の中に入っただけだし,………。」
打つ手なしかよ。
この中じゃスキル使えねえし,リリィに相談もできねえ。
どうすりゃいいんだよ。
再び悪素を見てみると先ほどより黒くなっている範囲が広くなっている気がした。
「なぁ,もしかして徐々に侵食されてねえ?」
「もしかしなくてもされている。
私たちがココにいるからだいぶ侵食スピードは遅くなっていると思うけど。」
「えー,急を要する展開だ。
此処で話していても仕方ないのでとりあえず1回戦ってみるか?」
「なんの対策もなしに?」
「対策もなにもアイツのことなんも知らねえじゃねえか。
なら突っ込んだ方がいいと俺は思う。
まぁやりたくねえなら無理強いはしねえよ。
そのかわり俺がもし,負けたら後は頼んだぞ。」
そう言うとゼンは歩きながらのながら悪素にゆっくりと近づいていった。
悪素まで数メートルというところで急に寒くなった。
(なんだコレ寒いは寒いけどそれよりも心が痛え。)
そのままゼンは膝をつき動かなくなった。
すると,黒い触手がゼンの方に伸びてきてそのままゼンをつかみ中心に持っていく。
(なるほどな。普通の攻撃はできねえけど精神的な攻撃はできるってことかよ。
そんなことわかってもこの状況を打破できそうもねえけどな。)
そのまま取り込まれると思っていたがなにがあったのか悪素はゼンを取り込まず何かを待っているようだった。
(なにを戸惑ってるんだ?ひょっとして完全に心が折れてねえと吸収できねえのか?このままじゃなんも変わんねえし試してみるか。)
そう思いゼンは手を悪素に近づけていきそのまま触ろうとしたら黒い触手がそれを阻止するかのようにゼンを投げ捨てた。
ゼンは悪素から離れエレンが待っている場所まで戻った。
「どうだった?」
ゼンの体の心配もなくエレンはそう聞いてきた。
「まず,悪素は俺たちの精神を攻撃する。
そして予想だがアイツは心を完全におった者しか吸収できねえと思う。
つまり心を正常に保ちアイツの核を触ればいいと思う。」
「あの,空間の中で?」
「そうだな,はっきり言って俺も心が折れかけた。
次はとても正常に保てそうもない。」
「じゃあどうするの?」
「だからお前がやれ。」
「???」
「お前にしかできねえ。
はっきり言って俺には才道を救う理由がほとんどない。
ココに来たのも原因を調べて後でリリィやエルと相談してからゆっくり助け,わからかった部分を今後同じ事が起こっても大丈夫なようにじっくり調べ対策を得ようとしただけだし。
だけどやってみてわかった。
俺やエルがどうやってもアイツは倒せねえ。
できるのは才道を本気で救いたいって思っている奴だけだ。」
「だから私にやれと………。」
「そんな不安そうにすんなよ。
俺も手伝ってやるからよ。」
しかしそれでもエレンの表情は暗いままだ。
「それともなんだぁ,お前の才道に対する愛ってのはその程度だったって事か?」
すると,少し怒った顔で,
「違う。
この思いは本物。
誰にも止められないし抑えられない。」
「だったらやるぞ。
もう時間もねえんだ。」
覚悟を決めたのかエレンは両手で自分のホッペを叩き気合いを入れた。
勘違いかもしれないがゼンにはそう思えた。
とりあえず最初はゼンが先頭でエレンがその後ろから悪素に近づいていった(いちおう歩いて)
なぜかといえば全くもって確証もないが先頭の方が影響が強いと思ったからだ。
再び2人の心が寒くなる。
(こんなのに負けてたまるかよ。ここで負けたらなんのために才道とここまでして戦ったのかわかんなくなるだろ。)
(こんなのに勇気は渡さない。
勇気は私のものそう決定している。)
しかし2人は止まらず歩き続ける。
悪素は黒い触手で自分を囲った。
しかしゼンとエレンが黒い触手に触れた瞬間黒い触手は弾け飛んだ!
すると,ゼンがその場でうずくまっていた。
実は黒い触手に触れた瞬間ゼンたちは心がより寒くなり幻聴が聴こえてきた。
ゼンはそれに耐えるためうずくまったがエレンはそのまま悪素に向かっていく。
「絶対にあの人を取り戻すんだ!
もうこれ以上あの人に悲劇はいらない!」
そう叫びエレンは悪素を殴り抜く!
しかし,悪素にはなにも変化が見られなかった。
エレンが悪素を殴った瞬間ゼンにはある声が頭の中に聞こえてきた。
『生命とつながる少年よ,私の話を聞いてくれ。』
返事をしようと思ったがこちらからは声を送れないようだ。
『私は今ではこんな醜い化け物になってしまったが昔は人間だった。』
マジかよ。
『話せる時間も少ないので私の生涯は君の頭の中に残すが私が君に本当に伝えたい事は今,伝えよう。』
すると,ゼンの頭の中にいろんな情報が入ってきた。
『時がきたらあの子と真剣に向き合ってくれ。
そしてもう1つ。君は何にでもなれる。』
『この言葉を心に刻み覚えておいてくれ。
………そういえばこの子も私を救ってくれたな,お礼としては不本意だが力を与えよう。
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