クラス転移でみんな勇者なのに俺だけ魔王だった件

ニートは引きこもりたい

対決

光が止まった場所から黒い霧が出て黒い衣装をまとった男が出てきた。

「全く便利なスキルだな。
流石にこのオレも邪素を追跡されるとは思わなかったぞ。」

「そんなことより1つだけ聞く,お前は人間か?」

「嫌,悪魔だ。
ちなみに悪魔というのは魔物の上位互換なので下賎な魔物などと同じに思わないでくれ。」

マジか,嫌,領主が誰かと手を組んでいた事は想定していた,しかしそれがまさか悪魔と思うわけねーだろ。

「しかし,コレで私の事がバレたのは3回目だなまぁ私に気づいたのは君が初めてだがね。
なので,今回もこの場にいるものの記憶を消させてもらう。
だが,君だけは我が主人の敵になりかねないためココで殺させてもらう。
覚悟しろ。」

やっぱり俺は殺すつもりなのね。
まぁわかってはいたけど。


すると少し深呼吸をしたと思ったら,いきなりその悪魔はゼンを殴りにかかっていた。
ゼンは少し驚いていたがリンクしていたこともあり法廷の床を壁にして攻撃を塞いだ。

「いきなり殴りかかるとかせめて自己紹介しろよ。」

「それはすまなかったな。
では自己紹介させてもらう我が名はムラクモ。
主人の忠実なるしもべだ。」

そう言うと壁を壊し今度は手に黒い炎を纏わせながら殴ってきた。
それをゼンは上に避け攻撃を仕返そうとしたが、ムラクモの目から赤い光が出てゼンを貫こうとしため体をひねり避けその勢いを利用しゼンはムラクモを殴り飛ばした。

法廷の机に突っ込んだムラクモだったが何事もなかったようにすぐ起き上がり今度は黒い霧でゼンの周りを囲った。
ゼンは今度は黒光でかき消すと手を黒光で剣の形に変えムラクモを突いたムラクモは体を霧状にしてそれを避けると手の一部を霧状から解除してゼンを掴み投げ飛ばした。
ゼンは壁をゴムに変え跳ね返り着地した。

「久しぶりだなこんなに戦うのは,」

ムラクモはそう言うと霧になって消えた。

(リリィ奴の居場所は)

(右斜め大臣の隣です。)

リリィの言う通りそこを指すと黒い霧が出てきてゼンにぶつかってきた,霧にぶつかったはずなのにトラックで跳ねられるくらいの痛みがゼンを襲った。
そのままゼンは吹き飛び壁に当たるその瞬間黒い霧がゼンを追い抜き今度は背中に体当たりしてきた,ゼンは血を吐きながら吹き飛ぶが今度は重力を30倍にし黒い霧の動きを止めた。

「厄介だなその霧になる能力。」

霧から再び姿を現したムラクモは霧を剣状にし飛ばしてきた。
繋ぎ棒と黒光で纏った剣でそれを防いでいると上から霧がまとまって落ちてきた,急いでその場から離れ黒い霧を避けるとさっきまでゼンがいた場所が黒い霧にあたり消え去った。

「なかなかやるようだが,オレには届かんその命もらい受けるぞ。」

「確かにお前は強い。
俺一人では勝てなかっただろう。
だから悪いが2体1にさせてもらう。」

「どこに味方がいるどこにもそんなものはいないぞ。」

「なあに人ではないさ,リリィ,オートモード。」

(イエス,マスター)

ゼンが繋ぎ棒を離すと繋ぎ棒が宙に浮きムラクモに攻撃を仕掛けた。

「!?」

ムラクモは少し驚いたがすぐに黒い霧で塞ぐがその間にゼンが殴りかかりに向かっていた,それをムラクモは霧を大きくしゼンに飛ばす。ゼンは黒い霧のせいでムラクモの視界から外れた。
その間もムラクモと繋ぎ棒の打ち合いは続く,すると突然ムラクモが口から血を吐いた。
ムラクモが後ろに振り返るとゼンが腕を剣状にし背中からムラクモを刺していた。
ムラクモがその事実に驚いていると今度は繋ぎ棒が黒光を纏い剣状になりムラクモを一刀両断した。

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