クラス転移でみんな勇者なのに俺だけ魔王だった件

ニートは引きこもりたい

嘘の法廷

「それではこれから裁判を行う。
まず、罪人,ゼン.リロード.リバル。
何かゆう事は?」

なぜこんなことになったか,それは少し前にさかのぼる。

とりあえず嘘の証拠はできてはいた。
後はそれを領主の前で発表するだけだったはずだった。
しかし,この前の酒が抜けてなかったのか,思いっきり公衆の目の前で大声で言ってしまったのだ。
そのため騎士たちが現れ抵抗もする気になれるはずもなくあっさりと捕まり今,裁判をしている時である。

「それで,お前は,酔っ払ってあんな事を叫んだのか。」

「ハイ、嫌まあ事実ちゃあ事実なんですけど,ちょっとホントわざとじゃないんです。
そこだけはご理解を。」

「当たり前だ。
そんなことを狙ってやった奴がいればそいつは本物のバカだ。」

思いっきりバカにされた。
まあ、相手の言う事がもっともだけどね。

「ですが,内容は本当なんですよ。
今,ここで実証してみてもいいですよ。」

すると法廷が騒ぎ始めた。

「静粛に。
罪人それは本当か?
それが本当なら今一度この法廷の内容を変えなくてはいけない。」

「騙されるな裁判長。
そんなのは,罪人の下手な言い訳だ。
真に受ける事はない。」

案の定領主が騒ぎ始めた。

「しかし,真実はしっかり確かめなければなりません。
よって罪人,領主様が町を襲ったという証拠を出してみよ。」

「ハイ,それではまずコレを見てください。」

そう言って俺は,小瓶に入ってる黒い塊を見せた。

「コレは邪素というものです。
邪素は,生物の体につけると思い通りに操れるという代物です。
つまりこの邪素の持ち主が町を襲った犯人という事になります。」

再び法廷が騒ぎ始めた。

「静粛に。
それで確かめる方法はあるのか?」

「ハイ,実は僕のスキルにリンクというのがありまして,その能力の1つに魔力をたどるというのがあります。
そして邪素は魔力と同じく持ち主から出たものなので追跡が可能です。」

「試してみろ。」

「それでは,(リリィ,手筈通りに頼む。) 始めます。」

(ハイ、わかってますよ。
マスター。)

つなぎ棒で触れた邪素は,前に相談した通りリリィが操って領主の方にまっすぐ向かっていく。
しかし,その時急につなぎ棒から出た光が全く違う方向に進行し始めた。

(どうゆう事だリリィ?)

(ハイ、確認したところどうやら犯人はこの法廷内にいるらしく進行を変える事は出来ません。)

この法廷内にいるだと,まさか,ほかの大臣とかか?
しかし,法廷内の領主以外が見てる中,光は誰もいない場所で止まった。
そしてそこから1人の人?が現れた。

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