“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.22 旅再開

「そういえばもう既にどこに行くか決めてるようですがどこに向かうのですか?」
「そういえば伝えてなかったな。“メーア海洋国家”に行く予定だ。」
「はい?今なんて言いました?」
「だから海洋国家に行くと言ったが」
「本気で行ってます?こことは正反対の方向にあって馬車で行こうにも何ヶ月もかかりますよ?」
「ん?誰が馬車で行くと言った?」
「え?」
「空を飛んでいくのじゃよ?」
「え??」

エマは頭がこんがらがっている!

「いや一昨日言っただろ?俺達は竜人だって」
「ああ…そういえばそうでしたね…ははは…私はどうやって向かえばいいのでしょうか…」
「そうだな…ちょっとまってろ」

そういって雅久は亜空間倉庫から神晶石と魔鉱石を取り出した。エマは一体何をするのかしら?という感じで興味深そうに見ていた。そして雅久は何やらブツブツ言い始めた。

「…空を……には…っぱ………魔法と…魔法で……」

そして一段落した所で雅久は作るものの形状を思い浮かべた。
そんなこんなで10分ほどでアクセサリーが完成した。金色の羽の形をした髪飾りで意匠もそれなりに細かく作れた。

「よし、出来たぞ。それ付けてみろ」
「は、はいです」

初めて男性からの贈り物でしかもそれが自分の命の恩人からなので嬉しくて頬を染めながらそそくさと付けた。

「ど、どうですか?……その、似合ってますか?」
「ああ。似合ってるぞ。その髪飾りはな、風魔法と重力魔法が込められていて自分の意思一つで空を飛べるぞ」
「え!?そんな、凄い物なんですか!?」
「試してみろよ。俺もまだそれがちゃんと出来たかは分かってないからな」

そういうとエマは前に出て髪飾りに魔力を注いだ。すると真上に少しづつ飛び始めた。

「わっ!わっ!」
「おお、出来たな。もっと自由に動いてみろ」
「はい!」

すると以外にもすぐ慣れたのか滑らかに動けている。美貌と相まって妖精のようだ。雅久は心の中で、
 よし、これいつかリオにもやってもらおう
と思うのだった。


「それじゃあ行くぞ」
「方向は妾が分かってるし妾について来るのじゃぞ」
「はい!」

そういって羽を出して早速空へと飛び立った。






「やっぱ空は気持ちいいな。飽きないぜ、この感覚」
「そうじゃな。妾も何千年も生きておるがこの感覚は好きじゃの」
「え?今何千年って…?」

エマが不思議そうに聞いてきたので今までの事を全て話した。新しい仲間なのだからその位は当然だろう。

「それはな───と言う訳なんだ」
「なんか……悪い事聞いてしまいました。すみません。」
「いや、別に気にしてないし前より今のほうがずっと幸せに生活できてるしな」
「妾もじゃ。雅久と出会えて幸せなのじゃ」
「そうだったのですね…」
「というかエマも期間は短いだけで相当壮絶な人生だったんだろ?お互い様だ。」
「湿っぽい会話はそこまでにするのじゃ。下を見てみい」

と、リオが空中で止まったのでつられて止まってみると真下で何やら戦っているようだ。片方が賊なのは見てわかるが持つ一方はなんの集団なのかがわからない。でも騎士達が居る事を考えるとどこかの国のお偉いさんだと言うことが分かる。下に降りるのがめんどくさいので重力魔法で賊の方だけ重力を1000倍にして潰し、騎士たち側に負傷している人達が居るみたいなので光魔法である回復魔法を振りかけ全回復させた。

「よし。終わったし行くぞ」
「ず、随分と適当じゃな」
「まあな。寄り道するのもめんどくさいし」
「そうじゃが…」

そういって雅久はさっさと飛び始めた。


エマは
この人たち、思ってる以上にヤバイ人かもしれない…
と思い始めるのだった。

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コメント

  • ノベルバユーザー274598

    www.

    0
  • 虎真

    昨日ではなく3日前では?

    0
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