“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.21 新しい仲間

朝ご飯を食べ終わって一息つこうとお茶を飲んでいたら、

「このあとお二人は何かご予定はありますか?」
「ん?この後か。特に何も無いな」
「そうじゃな。何も無いの」
「ならお願いがあるのですが…」
「できる範囲でなら聞いてやるぞ」
「はい。その…私に魔法を教えてくれませんか?」
「ん?魔法か。別に構わんぞ」
「有難うございます!!」
「それじゃ早速やるか。場所はあるのか?」
「はい!私に付いてきてください!」

そういうと椅子から立ち上がって案内してきた。耳をぱたぱた、尻尾をふりふりと揺らしご機嫌なのが伺える。とてもモフりたいのだがいきなり触るのは失礼だと思いとどまった。少し後ろの方でリオが雅久の心を読んで微笑んでいた。雅久はリオの態度に気づき少し恥ずかしくなった。


家を出て街の方に向かうとかなり大きな空間があった。そこでは武術の練習をしたり妖術の練習をする人達が居た。ここは修練場の様な場所なのだろうとすぐに分かった。なので周りに誰も居ない場所に行き、早速指導を始めた。

「早速始めたいところだが俺はお前のステータスを知らない。見合った練習方法をするのに必要だからな。これに自分の血を一滴つけてみてくれ」

そういって雅久はエマにステータスプレートを渡した。エマは親指を歯で小さく噛み血をつけて渡してきた。



エマ・シャミール     Lv.25

称号            選ばれし者

種族            狐人族

                            本能解放時
体力       250         10000
魔力       1000       15000
攻撃力    200         10000
防御力    100          8000
敏捷力    100          9000

使用可能魔法
基本五属性魔法(火,水,土,風,雷),転移魔法

スキル
妖術,詠唱省略,魔法耐性Lv.3,魔力操作

固有スキル
本能解放クルサイオン


[転移魔法]
空間魔法の劣化版



「へぇ。Lv.25で既にそのステータスか。先祖返りの影響は凄まじいものだな。」
「おお。魔法も基本属性は全て使えるようじゃな」
「詠唱省略もあるしレベル上げれば化物レベルに強くなるな」
「えっと…あの…それで魔法の訓練は…?」
「そうだな。魔法の適性はバッチシだからイメージして魔法の名前をつぶやくだけで使えるぞ?」
「えっ?それだけなんですか?」
「ああ。普通の単体魔法じゃなくて複合魔法を試してみるか?風魔法と火魔法の組み合わせの業火の柱ファイヤーゾイルとつぶやいてみろ」
「は、はい。業火の柱!」

そうすると前方15mほど先に直径7mほどの火柱が出来た。村長の娘がここに来た時から皆見ていたのだが突然とんでもない魔法を使ってそれを見ていた人達は阿鼻叫喚という事態に。

「おお、やるじゃん」
「うむ。なかなか良い魔法じゃな!」
「いやいやいや強すぎて皆逃げちゃったじゃないですか!!みなさーん!!すみませーん!」

と言いながら人々の方に謝りながら走っていった。


しばらくしてエマは帰ってきた。

「にしてもここまで自分に適性があったなんて…」
「まだまだ色々と試したいが後はもう自分で本を読んで知識を身につけるしかないな。適性はあるんだ。」
「そうじゃな。適正と知識は力に直結するのじゃ。頑張ってたもう」
「はい!」

そうしてその日は終わっていった。





三日後、雅久とリオは次の旅先を決めて出発しようと、別れの挨拶をしていた。

「3日間お世話になったな」
「ご飯も美味しかったのじゃ。ありがとうなのじゃ」
「いやいや、満足してくれたのなら嬉しいよ。いつでも来てくれてもいいんだからね?」
「ああ。そうしよう。そういえばエマはどこに行った?」

すると奥の部屋からエマがやってきて、雅久の目の前で頭を下げた。

「お願いします!私も連れて行ってください!!」
「突然だな。どうしたんだ?」
「雅久さんとリオさんの話を聞いて私も旅に出たいと思いました。でも、私一人じゃ不安で…そしてまだまだ色々とお二人について知りたいし、強くなって恩返しもできればなと…」
「と言っているが親としてはどうなんだ?」
「それについてはもう昨日の内に話し合ったわよ」
「ああ。旅に出たいと言ったときは不安だったが雅久殿と一緒なら安心できるしな!」
「はぁ。勝手に決めないで欲しいな。リオはどうなんだ?」

リオに話を振ると微笑みながら

「そうじゃな。妾としてもエマには興味がある。それに仲良くしたいとも思っているしな」
「そうですかい。はぁ………俺達は自由気ままに旅をしているのは知ってるよな?」
「もちろんです」
「時には辛い環境で生活するときもある。それに耐えられるのか?」
「もちろんです」
「………後悔しないな?」
「もちろんです」

何を言っても駄目だなこりゃ。
と思った雅久は

「……そうか。なら行くぞ」
「はい!!」

そういうとエマは尻尾をふりふりと振り、

「お父さん、お母さん、行ってきます!」
「「無事でな!」」


こうして、新たな仲間が加わった。

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コメント

  • 虎真

    ありふれで言うウサギだな

    0
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