“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.5 ダンジョン

今はダンジョンに入ってやく1時間半経っている。10分に1〜2回程度魔物に会っているがクラスメイト達がチート過ぎるので難なくここ9階まで来ている。

「さて、難なく9階までこれてしまったわけだが…次で10階だ。正直皆の力を見誤っていた。まさか1時間半で正しいルートを通りここまでこれるとは…」
「ふん、だから言ったじゃないですか。楽勝だって。」
「そうだな。でも次は一応ボスだが、階層自体も今までと違って複雑なトラップがあったりボス自身も他の魔物達と一線を超える強さを持っているからな。」
「はいはい了解で〜す」
「分かってますって。今度も楽勝ですから」
「ほんとに分かってるのか?」
「分かってますよ!」

他愛ない話をしたあと10階層に降りてきた。すると

【ガァァァアァァアアアア!!!!!】

――なんと真っ黒なドラゴンが居た。






「なんでここにドラゴンなんて居るんだ…!」
「えっ!?これがボスなんですか!??」
「いやいや冗談じゃないっしょ」
「こいつはやばいだろ…」
「レオさんこれがボスなんですか!?」
「いや、通常ならキングオークな筈…って危ない!!!ブレスが来るぞ!!!」

ドラゴンがブレスを放ってきた。

後ろで見ていた僕は何がなんだか理解出来なかった。

『マスター、危険です。早くここから出てください。』
(逃げろって言ったって階段までかなり離れてるし!!!)

賢者と会話してるとドラゴンが突然口を大きく開き―――――空気を…吸い込んでる??

そして

【ガァァァァアアアアアアア!!!!!!】

まるで最大風圧の台風を凝縮したものをぶつけられたかと錯覚するほどの威力の風を放った。
僕は耐えられず後ろに吹き飛んでしまった。あまりの衝撃に危なく意識を手放す所だった。
もとの場所までフラフラになりながらも戻ると、

「おい!!!誰か囮になって気を引いてこいよ!!!」

榮倉が焦りのあまりそんな事を叫んだ。

誰かが行くかっての…

すると南が

「おい谷渕!!!お前無能で何もできないんだ、こんな時ぐらい役に立てよっ!」


そして南は僕の胸ぐらを掴みそのまま―――

ドラゴンの方へと投げ飛ばした。


えっ………


しかしドラゴンは気にも止めずちらりと目があったと思ったら尻尾をぶつけてきた。
ミシミシと僕の骨が悲鳴を上げ、いくつか折れた。

「い゙っ゙っ゙っ」

そして壁際に吹っ飛ばされた。すると

〈カチッ〉

地面が光り始めた。







気がつくと全く知らない所に居た。まだダンジョンの中の様だ。起き上がろうとしたが

「い゙っ゙っ゙……だぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙!!!!」

骨が折れていて思い出したかのように痛み始めた。しかしその痛みを歯を食いしばり耐えながら

「くっ…“回復ヒール”…」

本当に申し訳程度だが回復魔法を自身にかけた。すると幾分か痛みが引き、我慢すればやっと歩ける程度までには復活した。

(はぁ…はぁ…ここ…どこだ…?)
『はい。ここはダンジョン50階層の様です。』
(……まじか……)


そう、あのときの音はトラップのボタンを押してしまった音だった。そして転送魔法が発動し50階まで来てしまったのだ。
そして壁際にへたり込み、少しの休憩を取ろうとした時だった。

「へぇ…こんな階層にこんな雑魚そうなヤツが居るなんて……あ、もしかしてトラップで来たでしょ??あれボクが設置したんだよ〜!ドラゴンも放っておいたしね?」

聞いてもないのにペラペラ喋り始めたそいつは頭の横に角が生えている。薄暗くてわかりにくいが褐色の肌をしている。本の中で何度も読んだ内容と一致している。そう、魔人族だ。

「な、なんでこんな所に魔人族が…それにドラゴンを放ったって…」
「そ、魔人族だよ〜。なんでドラゴンを放ったかって??そんなの決まってんじゃん。勇者なんて汚物を消しに来たんだよ。」
「消しに来た…?」
「そう。王国は勇者を呼んだら必ず魔人領に送り込んで消そうとしてくるからね。先にこっちから仕掛けたってワケ。まぁ、今から死ぬ君には関係ないか。」

すると突然視界から消えた。

「えっ」

そしてまた現れた。見覚えのある左腕を持って。・・・・・・・・・・・

「い゙っあ゙ぁ゙ぁぁあ゙ああ゙ぁ゙ああ゙あ゙ああ!!!!!」
「そうそう、その顔が見たかったんだよ〜」

ニヤつきながらゆっくり近づいてきた。その時僕はもうあまりの痛さに錯乱状態に陥りかけていた。しかしその魔人が僕の右足首を踏み、そのまま潰した。

「ぐがぁ゙ぁ゙ぁぁ゙ぁあ゙あ゙あ゙ああ!!!!」

死ぬより辛い痛さが体全体に来てまた現実に戻された。
逃げようと思い這いずり始めた。

「まってよ〜まだ終わってないんだしさぁ〜?」

そして徐ろに背中に足を乗せて、腹にかけてゆっくりゆっくりと潰した。

「がっァァあ゙あ゙っはばぁぁあ゙あ゙ァああ!!!!」

そして魔人は満足した顔で
「いや〜面白かった!んじゃ、頑張って生きてね〜?あ、もう死んでるかな?」

そして転送魔法で消えた。




血がたくさん出たせいでもう体の感覚が消えつつある。

……なんで僕がこんな目に合わないといけないんだ………
…いやだ…まだ死にたく……ない………
………僕が何をしたってんだよ……
…僕がかっこよかったらこんなことにはならなかったのか……?……
………頭が良ければ………
……………強ければよかったのか…………?………
………強くなりたい…………強く……

その瞬間。頭の中に声が響いた。

───『力』を求めるか───?────
ああ。力が欲しい──────


─────条件を達成しました。スキル“賢者”より特殊スキル“変質”を獲得、実行します─────

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コメント

  • キャベツ太郎

    ありふれと転◯ラとダンジョンシーカー足したみたいな作品だな(まぁ、好きな部類だがw)

    0
  • ユノん

    異世界物語っていっぱいあるんだから、少しくらい何かに被るのはしょーがなくない?被ってるの全部言ったら拉致があかないよ?

    0
  • 小鳥遊 悠希

    若干、ありふれたに似てるな。

    0
  • 四季

    賢者のスキルって
    新しいスキルを獲得出来るとか書いてなくね?
    そういう設定なら書いとけよ

    1
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