見ていてね、生きていてね

未硝詩 うい

テスト

そして来たテスト当日、僕は珍しく早く起きた。七時に起床。そして、いつも通り支度をして朝御飯を食べて鞄の中には筆記用具をいれて登校。すると八時につく。

教室には既に数人いる。受験生ならともかく今からいる理由が僕には理解できない。僕は学校に来て寝る時間がほしいから早く来ているんだ。ただ、それだけ。来て騒ぐだけなら帰れ。寝る邪魔をするな。本当にそれだけ。

「あ、あの…皇…さん? 」

寝ようとすると後ろから女子生徒の声がした。そいつの名前なんて知らない。興味もない。ただ、寝る邪魔をされたから機嫌はよくない。

「あ? 何か用? 」

「テストだからその、席が…」

だいたい何が言いたいかはわかった。まぁ言わないが、僕がどう思われたところでこういう風に言うのはひどくないか? ここまでボソボソと聞き取りにくい声で言うなんてね。

「ああ、悪かった。で、僕の席はどこ? 」

その女子生徒は席を指差して「あそこ」と言った。一番後ろの席だった。日当たりは最悪だけど良く眠れそうだった。だけど僕は外の空気が吸いたくなって廊下に出て窓を開けた。

「皇さん」

またか。

「なんだ錦戸。話しかけるなと言った」

「言われてないと思うんだけど…」

「今言った」

僕は錦戸恵太の方に目を向けなかった。そうしたら隣に来た。

「じゃあここにいて良い? 」

「良くない。教室もどって勉強してろ」

「それは皇さんもだろ? 」

「僕は勉強できるからな。一週間後、わかるはずだ」

錦戸恵太は僕のことをしばらく見ていた。僕はずっと外の景色を見ていた。

「なら、負けないように勉強してこようかな」

ようやく教室に戻った。ここから見える風景はいい。ただの住宅街だが、教室を見ているよりは三倍くらいはましだと思える。

キーンコーンカーンコーン

チャイムがなった。だが担任は来ない。だったら僕には関係ない。担任が来るまではここで外をボーッと眺めていても平気だ。

「皇さん! もうチャイムなりましたよ! テストなんですから早く教室に入ってください! 」

あーあ、もう来ちゃった。僕は無言で担任を見て聞いたらそのままなにもいわずに教室に入って席についた。今日の一時間目は英語か、苦手だ。




何とか三日間のテスト期間が過ぎて休むことができる。休みと言っても明日は学校だからサボるだけなんだが。…病院にでも行くか。

早姫姉、最近変なやつがいるよ。

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