《完結》男が絶滅していく世界で、英雄は女の子たちをペロペロする

執筆用bot E-021番 

第74話~取り調べⅡ~

 ロロナの檻にだけカンテラがともされた。ロロナの姿が良く見えた。ニヤがイスを持ってきた。英雄はそこに座っておれ――という言葉に従って、セイは腰かけていた。



 拷問を見物する趣味はないんだがなぁ……と思った。



「ほれ、暗殺者の小娘。いったいどこの誰に雇われて、8獣長を殺したか?」



「言うわけないのだ!」
「ふーん」



 ニヤは木剣を取り出した。打ちすえるのかと思った。違った。ニヤは木剣の切っ先で、ロロナのスカートのスソを持ち上げた。細いながらも女性の丸みを帯びたフクラハギがあらわになった。



 薄暗闇の中。カンテラの明かりを受けたロロナの脚は、浮かび上がっているようにも見えた。まぶしい。



「な、なにをするのだ」



「ほれ、恥ずかしいであろう。黙ったりウソを吐いたりすると、この木剣を少しずつ持ち上げていってやるぞ」



 ニヤが木剣を持ち上げていく。
 スカートがめくりあげられてゆき、フトモモまであらわになった。



「や、やめるのだ……」
 あれだけ強がっていたロロナが、あきらかに狼狽えていた。セイの存在を意識しているようだ。



「女同士であればそこまで恥ずかしくはないかもしれん。しかし、男が見ている前では、なかなか効果的じゃろう」



「う……」



 ロロナは拘束されたカラダを、恥ずかしそうに悶えさせていた。とはいっても、やはり拘束されているから、たいして動くことは出来ない。ヒザとヒザをこすり合わせてモジモジしていた。



 扇情的な光景だった。



 直視するのもそれはそれで照れ臭いのだが、目を離すにしては引力が強すぎた。



「ほれ、さっさと雇い主を言わんと。全部見えてしまうぞ。うん?」
 さらに木剣が持ち上げられた。



 ついに下着があらわになった。どうやら下着まで赤色に染めてあるようだ。ロロナは顔を真っ赤にして、下唇をかみしめていた。



「こ、この程度の辱めで、私の口を割れると思ったら、お、おおお、大間違いなのだ」



 声が震えている。



「へえ。そう」



 ニヤの笑みが深くなる。スカートのスソを大胆にめくりあげると、ロロナの腰に巻きつけてあったベルトに引っかけた。そうすることで、木剣による支えがなくとも、下半身があらわになった。



「そろそろ、英雄の出番のようじゃな」
「オレですか?」



 急に声をかけられたので、セイは声が裏返った。



「〝英雄印〟は他人の印を重ねることで、その魔法を得ることができる。そうであろう?」



「ええ」



「この小娘。なかなか恥ずかしいところに、印がある。優秀な魔法のようじゃし、重ねてやってはどうじゃ?」



「え……」



 ニヤは短剣でロロナのドレスの肩口のあたりをひきさいた。脚とどうように白亜のように白い腕が伸びていた。



 手枷で釣り上げられているため、腋窩があらわになった。つるんとしていて、毛が生えていない。その無垢なるくぼみには、鎌の形に刻まれた印があった。



「たしか〝斬印〟とかいったかな。空気や水。あらゆるものを斬ることのできる魔法とか言っておったか」



 無節操に女性をナめまわせる機会など、そうそうない。優秀な印が手に入るのであれば、これは絶好の機会と言える。腋、というのがなんとも際どい。だが、いまさら尻込みするほどのことでもない。女体をナめることに関しては、もはやセイは百戦錬磨だ。



 それじゃあ――とセイはロロナに近づいた。



 ロロナは激しく首を左右に振っていた。赤い髪が乱れる。



「やッ。よせ、わ、腋をナめるなど、そんなはしたないこと……」



 さっきまでの強がりが捨て去られていた。赤い瞳に涙を浮かべて、懇願するようにセイを見てくる。必死に腋窩を隠そうとしているようだが、手枷に釣り上げられているため、手はおろせない。



「えっと……」
 とセイは躊躇した。



 さすがにカワイソウに思えてくる。あんまり強引に印を重ねるようなことはしたくない。しかしそんなセイの背中を、ニヤが押した。



「情けをかける必要はないぞ。こやつは8獣長を7人も殺しているのだ。むしろ、多少は恥ずかしい目に遭ってもらわんとな」



 それもそうだと思える。



「それじゃあ失礼して――」
 ロロナの腋窩に顔を近づけた。



 砂糖をたっぷりととかしたミルクの匂いがした。



「や、やめてくれぇ。言うからぁ、なんでも言うのだぁ……」
 ロロナの声が震えていた。



 声に合わせて細い二の腕の肉もぷるぷると震えている。セイが顔を近づけに連れて、ロロナはセイイッパイそれから逃れようとする。だが、拘束があるため、逃げ切ることはできない。



 さっさと済ませてしまおうと思った。ロロナの腋窩に舌さきを這わせた。



「ひゃうッ」
 と、ロロナのカラダが陸に打ち上げられた魚のように跳ねた。その声は、暗殺者の声ではなく、ただの少女の声だった。



 セイの舌から逃げることはできない。腋窩のくぼみを舌でさぐった。ツルツルしていて、やっぱり甘い味がした。



「ゴルゴン鉱山の……ひゃうぅぅっ……近くにある。……んっ。城跡なのだ。い、今は使われていないけれど、ケイテ城という名前だったはずなのだ」



 尋ねもしてないのに、しゃべりはじめた。
 そのあいだにもセイの舌は印を探り続けている。くぼんでいるところに印が刻まれている。重ねにくい。



「も、もう許ひへ……」
 ロレツが回っていない。



「ケイテ城かどうした? そのまま続けるのじゃ」
 とニヤがうながした。



「マッシュ・ポトトとかいう、かつてケイテ城の領主だった女がいるのだ。はうぅ。その女に雇われたのだ。もうしゃべったッ。しゃべったのだぁ。許しひへ……許しへぇぇッ」



 断末魔さながらの必死の嬌声があげられた。
 舌の面を、腋窩に押し付けた。



 印が重なった。



 ロロナはスカートを乱れさせて、ヨダレを垂らしていた。目もウツロになっている。セイが舌をはなしてもしばらく痙攣を続けていた。

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