《完結》男が絶滅していく世界で、英雄は女の子たちをペロペロする
第59話~幕間Ⅲ~
風呂からあがってきてもセイは待っていた。
待っていて嬉しくもあったし、もう逃げられないのだと追い詰められた気分にもなった。イティカは特に装飾のほどこされていない純白のナイトウェアを着ていた。下がスカートになっている。ベッドに腰かけてイティカはスカートのスソを持ち上げた。
自分でスカートのスソを持ち上げる。その淫らな行為に、イティカは手と心臓が震えた。
「私の印は。内腿にある。見えるだろうか?」
「ちょっと失礼しますね」
持ち上げられたスカートのなかを、セイが観察するように見つめていた。見られている。意識するとカラダの芯が熱くなる。
「どうだ?」
「ちょっとよく見えません。カンテラか何かありませんか?」
「カンテラなら、暖炉の上だ」
「使わせてもらいますよ」
「カンテラを使うのか?」
「すみません。暗くてよく見えなくて」
「やむをえんか……」
セイは手際よくカンテラに火をともした。残酷にもイティカのスカートの中を照らしてくる。恥辱だった。以前までのイティカなら、相手を蹴り飛ばしていたところだ。だが、自分でも信じられないぐらいにイティカはその恥辱を受け入れていた。
もっと強引にスカートを引っ張り上げて、強引に股を開かせて欲しい。この男に征服されたいとさえ感じていた。
「見えたか?」
「脚を持ち上げてもらえますか?」
「こうか?」
これは逆らってはいけない命令なのだと思い込むことで、イティカの興奮はより増した。脚をM字に開いた。イティカは肋骨の内側で心臓が激しく躍動しているのを感じていた。
「……」
沈黙が痛い。
「雨だ。雨が降っていたから」
と、イティカは弁解した。
それにたいするセイの返答はなかった。
「見えました。それでは重ねさせてもらいますよ」
「うむ」
熱い舌が、イティカの内腿を這った。
「はうっ……!」
声が漏れた。
恥ずかしいことだった。イティカは、下唇を噛みしめて声を押し殺した。
真夏の日差しに当てられたバターのように、騎士の魂が溶かされていくかのようだった。装っていたものが、溶かされていって、女である本性が剥きだされてゆく感覚を受けた。
「重なったか?」
「まだ、もう少し……」
セイの顔が、イティカのスカートの中に潜り込んでくる。内腿には熱い感触を執拗に与えられた。ジッとしていられない。カラダが痙攣してくる。
「は、はやくしてくれ……」
もうこれ以上は、我慢できなかった。腹の底から、マグマが吹き上げて来るかのようだ。もし、そのマグマが吹き上げてきたら、自分はもう二度と騎士としてはやっていけない。そんな気がした。
「重なりました」
イティカはすぐにスカートのスソをおろした。セイも気をつかったのか、カンテラの明かりを消した。
暖炉の炎だけが灯っていた。
体験したことのない緊張から解放されたせいか、あるいはケルベロスとの戦闘によって疲れていたせいか、剣で断ち切るようにして意識がとぎれた。
「あなたのチカラいただきました。暖炉の火は消しておきますね」
男の声が遠くから聞こえた。
待っていて嬉しくもあったし、もう逃げられないのだと追い詰められた気分にもなった。イティカは特に装飾のほどこされていない純白のナイトウェアを着ていた。下がスカートになっている。ベッドに腰かけてイティカはスカートのスソを持ち上げた。
自分でスカートのスソを持ち上げる。その淫らな行為に、イティカは手と心臓が震えた。
「私の印は。内腿にある。見えるだろうか?」
「ちょっと失礼しますね」
持ち上げられたスカートのなかを、セイが観察するように見つめていた。見られている。意識するとカラダの芯が熱くなる。
「どうだ?」
「ちょっとよく見えません。カンテラか何かありませんか?」
「カンテラなら、暖炉の上だ」
「使わせてもらいますよ」
「カンテラを使うのか?」
「すみません。暗くてよく見えなくて」
「やむをえんか……」
セイは手際よくカンテラに火をともした。残酷にもイティカのスカートの中を照らしてくる。恥辱だった。以前までのイティカなら、相手を蹴り飛ばしていたところだ。だが、自分でも信じられないぐらいにイティカはその恥辱を受け入れていた。
もっと強引にスカートを引っ張り上げて、強引に股を開かせて欲しい。この男に征服されたいとさえ感じていた。
「見えたか?」
「脚を持ち上げてもらえますか?」
「こうか?」
これは逆らってはいけない命令なのだと思い込むことで、イティカの興奮はより増した。脚をM字に開いた。イティカは肋骨の内側で心臓が激しく躍動しているのを感じていた。
「……」
沈黙が痛い。
「雨だ。雨が降っていたから」
と、イティカは弁解した。
それにたいするセイの返答はなかった。
「見えました。それでは重ねさせてもらいますよ」
「うむ」
熱い舌が、イティカの内腿を這った。
「はうっ……!」
声が漏れた。
恥ずかしいことだった。イティカは、下唇を噛みしめて声を押し殺した。
真夏の日差しに当てられたバターのように、騎士の魂が溶かされていくかのようだった。装っていたものが、溶かされていって、女である本性が剥きだされてゆく感覚を受けた。
「重なったか?」
「まだ、もう少し……」
セイの顔が、イティカのスカートの中に潜り込んでくる。内腿には熱い感触を執拗に与えられた。ジッとしていられない。カラダが痙攣してくる。
「は、はやくしてくれ……」
もうこれ以上は、我慢できなかった。腹の底から、マグマが吹き上げて来るかのようだ。もし、そのマグマが吹き上げてきたら、自分はもう二度と騎士としてはやっていけない。そんな気がした。
「重なりました」
イティカはすぐにスカートのスソをおろした。セイも気をつかったのか、カンテラの明かりを消した。
暖炉の炎だけが灯っていた。
体験したことのない緊張から解放されたせいか、あるいはケルベロスとの戦闘によって疲れていたせいか、剣で断ち切るようにして意識がとぎれた。
「あなたのチカラいただきました。暖炉の火は消しておきますね」
男の声が遠くから聞こえた。
コメント
執筆用bot E-021番
鈍感→修正しておきました。ありがとうございます。