《完結》男が絶滅していく世界で、英雄は女の子たちをペロペロする

執筆用bot E-021番 

第18話~キリアⅣ~

 セイとキリアは暗がりに移動した。33人の女たちには、別の出口を探してくるので、待っているように言った。不安そうだったので、すぐに戻ってくると言い残しておいた。



「ホントウに、こんなところでやるのか?」
「オレももっと場所を弁えたいですけど、仕方ありません」



「してやったり――とか思ってるんじゃないだろうな?」
 キリアが睨んでくる。



 暗闇とはいえ、さきほどの落盤で外の明かりがかすかに入り込んでいる。暗闇に慣れた目ではキリアの姿がハッキリと見えた。



 キリアはもともと目つきが鋭い。
 睨むと凄みがあった。



「そんなこと思ってないですよ。こんな状況でしか頼めないのは、申し訳ないと思ってますけど」



「仕方ないか」
 キリアはまずメイド服を脱いだ。次に内側に着ていたチェインメイルを脱いだ。最後に鎧の下に着ていた布の鎧を脱ぎ捨てた。



 そうすると、キリアは下着姿になった。純白のブラとパンツをはいていた。細くしまりきった足がスラリと伸びており、靴は脱がずにいた。ここは外だ。仕方がない。



「すごくキレイですよ」



 雨の臭いがたちこめていたが、キリアが服を脱いだ瞬間から、花の香りが吹きつけてくるかのようだった。



 フォルモルの肉感的なカラダとはまた違う。筋肉質でひきしまっているカラダだった。



「よせ、あんまり見るんじゃない」



 キリアは恥ずかしそうに胸もとを隠した。フォルモルのように大きな乳房ではない。貧しいというわけでもない。ちょうど手のひらにおさまるぐらいの、おわんを伏せたようなおっぱいをしていた。



 まるで死地に赴く騎士のような普段の凛然さはなく、服を脱いでしまうと1人の少女にすぎなかった。



 恥ずかしがって胸を隠すさまなど、いたいけな少女のようだ。



「それで印はどこに?」
 目で探しているのだが、見当たらない。



「後ろだ」
 くるりとキリアは背中を向けた。



 肩甲骨が浮き出ている。白い背中があり、ほんのりと血管が青く透けている。腰がキュッとひきしまり、小ぶりなお尻を白いパンツが隠している。



「見えませんけど」
「……」
 キリアは黙ってパンツをゆっくりとおろした。



 可愛らしい臀丘があらわになる。小さいけれどシッカリと丸みを帯びていた。そのお尻の割れ目がはじまる手前――尾てい骨のあたりに星の模様が入っていた。



「へぇー。こんなところにも印ってできるんですね」



「変なことを言うな。さっさと済ませてくれ」



「わかりました。その――、非常に言いづらいんですが、もう少しお尻を突き出してもらっても良いですか?」



 お尻のお肉が邪魔で、上手く舌を重ねられない。



「そんな破廉恥な……」
「でも、上手くナめれないんで」



 頼むほうも恥ずかしい。



 フォルモルのときに経験した緊張を、ふたたびセイは感じていた。心臓がバクバクと音をたてていた。そしてこの緊張はセイだけではなく、キリアのほうも感じているはずだった。



 いや。
 キリアのほうが圧倒的に緊張しているはずだ。



「あまり見ないでください」
 と、言葉づかいからもたくましさが消えていた。



 キリアはお尻を突き出す一方で、必死に手で割れ目を隠そうとしていた。



「その手も退けてもらっても良いですか?」
「もうこれ以上は、お許しください」



「許すも何も手で隠してたら、ナめれないんで
「ううっ」



 キリアは壁に両手を突き、尻を突き出すカッコウになった。なんて艶めかしく、官能的な媚態だろうか。思わず襲ってしまいそうになる。しかし、これは決してヤらしい行為ではないのだ。



 能力の会得のため、ひいてはこの場から脱するための儀式に過ぎない。



「いきますよ」
「優しく頼みます」
「はい」



 印に舌さきをつけた。



「ひゃうっ」
 と、キリアは悲鳴をあげた。その声はいくえにも反響した。



「静かにしてください。みんなにバレます」
「しかし、思ったよりも刺激が強くて」



「もう一度やりますよ」
 さっさと済ませてしまおうと、舌をベッタリくっつけた。



「……ッ。……ッ」



 どうやらキリアは、声を漏らすまいと下唇を噛みしめているようだった。カラダが小刻みに波打っていた。キリアが堪えていたくれたおかげか、スンナリと印を重ねることができた。



 キリアのカラダがひときわ大きく跳ねた。カサを増し続けている水の中に倒れ込みそうだったので、あわてて支えた。キリアの全身がセイの腕の中にあった。なめらかな肌をしている。



「セイ。貴殿は酷いお人だ」
 そう言うキリアの顔は、酷く赤らんでいた。

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