ISERAS イセラス

三章 0.無限に近くて遠い過去


「俺は誰に謝れば良いんだ?……リンか?ミトラスか?」

「謝りたいことがあるのか?」

「あるに決まってるだろ、リンとまた会えるなら…」

「会えるなら謝らなくとも良いじゃろ…。それに、二人は謝罪なんて求めて無いと思うんじゃがな」

「そうかよ、…というか相変わらず成長しないな、お前」

「発達しないの間違いじゃ!、反論できなかったからって難癖なんくせつける」

「男勝りなところも変わらない…」

「う、うるさいな。ほれ…心拍数が影響するからリラックスしてくれ」

「はいはい」

無限に今へ近くて、無限に遠い過去の話。

一人の子を持ったある父親は、自身の名誉の復旧の為、肉体を賭けた。
ミトラスの従姉妹いとこである、友人の’’女性研究員’’に助力を貰ったことで、その企画は順調に事を運んでいた。

しかし、世界はそれを許さなかった。
誰もが暗示した最悪の事態が巻き起こってしまう。



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