俺の考えはあたらない

大空 ヒロト

海 物 語

しずむ。どうなるんだろうか。おれはこれで死ぬのか?


「…い…お…おい!聞いてんのか!」

「うわぁ!はぁはぁ…」

「お、おい…竜介どうしたんだ?ものすごい汗だぞ、どうしたんだ」

「ん?佐藤君大丈夫?」

「竜介君どうかしたの?」

「えっ?はっ……?なんだこれ。なぁみんな俺はさっきむこうで溺れたよな」

「なにいってるの?竜介君。さっきって私と一緒に練習してたときじゃん。大丈夫?」

「えっ?あ、ああそうだったな。わるいわるい、なんか暑さでへんになってたみたいだ」

「ほんとに大丈夫か?たしかにすげぇ暑さだけどよ」

「ああわるい」

「しかし竜介、この弁当旨いよな」

そこには紅葉と鵜飼がこの日のために作った弁当があった。そのなかから一つ口に放り込む。もぐもぐ

「本当だな、めっちゃ旨い。二人ともありがとうな」

「いいよおれいなんて」

「私も竜介君に食べてもらえるだけでうれしいから」

「そうか、おいしいよ」

「ありがとう」

紅葉の笑顔はやっぱり可愛かった。

「ん?なんか紅葉目が赤くないか?」

「そ、そんなことないよ、きのせいだよ!」

「そうか」

俺たちはその後あっという間に弁当を食べ終えた。

「そろそろ食べ終わったしみんなでまた泳ごう~」

「そうだな、おい竜介もいくぞ」

「あ、ああ」

俺らはまた遊んだ。俺は紅葉にまた教わりながら。そしてあっという間に時間がすぎていく。

「おーいみんなーそろそろ帰るぞー」

「もうそんな時間かぁ」

「そうだね~そろそろでも帰らないと」

「ほら海翔、文句言ってないでかえるぞ」

「へいへい」

こうして俺たちの楽しい海がおわった。しかし変な感じだったな。なんだったんだろうな、あれ。


コメント

  • リンボリー

    前と同じタイトルやん

    1
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