加護とスキルでチートな異世界生活
63 ひらけごま
 
 大声で突っ込むと海底遺跡の大きな扉がゆっくりと開かれる。
 「え、なんで開いて…ってもしかして今のツッコミで開いちゃったのか?」
 開いてしまったのはしょうがないし入ってみるかな。
 
 「海底遺跡の中にはモンスターとかはいないのかな?」
 入ってみるとあまりの静かさにモンスターがいないのでは?と思ってしまう。
 通路自体は一本道なので進んでいく。
 「一応いつもより気配感知の範囲を広げておくか」
 気配感知の範囲を広げると一本道の奥の部屋になにかが居るのがわかる。
 とりあえずその部屋に向かう。もちろん罠やモンスターが感知にかからない可能性もあるので油断しないで進む。
 5分ほど走り続けると部屋の扉がみえてくる。
 息を整えてから扉に手をかける。
 「よし、いくか!」
 扉を押すと開かない。
 「ああ、引くのか」
 またもや扉が開かない。
 「なら引き戸か?」
 やっぱり開かない。
 「よし!壊そう!」
 
 特大煉獄の炎インフェルノ50発!
 「び、びくともしないだと…」
 俺はMPとかには問題がないけど気分的に疲れたのでその場で座り込む。
 「ナビーどうしたらいいかな?」
 『すいません、なんとか調べていますが扉の開け方が全くわかりませんマスター』
 ナビーでもインフェルノでも無理とか有輝さんすごいの作りすぎ。
 とりあえず休憩だな!
 お腹減ってないけど飯だ飯だ!
 女将さんに大量に作ってもらった刺身と煮付けを1人前をペロッと食べる。
 
 「食べた食べた。」
 お腹を叩きながら気配感知でもう一度部屋の中を確認すると特に動いたり敵意があったりはしない。
 とりあえずお茶を自家製湯呑みに入れ飲む。
 「はぁーあ、海底遺跡の入口のように【ひらけごま】で開かないか…な?」
 ゴゴゴゴゴ
 ひらけごまが鍵だったのか?
 大きな音をたてたと思ったら扉が消え中が見える。
 『よくぞ来られました。』
 部屋の中に1人の女性が立っていた。
 
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
1359
-
-
3087
-
-
20
-
-
2813
-
-
32
-
-
337
-
-
58
-
-
125
-
-
440
コメント