黄金(きん)と壮麗の華

リナ

Wonder 現在編-15 文化祭1日目

読んで下さり、ありがとうございます。
それでは本編始まります!


文化祭1日目

今日はいよいよ文化祭1日目だ。

どのクラスも気合いの入った表情で客引きをしていた。

うちのクラスの客引きは私だった。

碧)「2年3組、男女逆転喫茶です。少しでもいいので寄っていって下さい!」


少し時間が経った頃、私がクラスに戻ると喫茶店は大盛況だった。


特に麗花の執事服姿を見たいという女子が集まっていた。


そう、今日は午前中が執事姿、午後がメイド服姿で、明日は午前中がメイド服姿、午後が執事服姿という予定なのだ。


「麗くーん。あのセリフ言ってくれませんか?」

麗花は麗くんと呼ばれていた。

麗花は要望に応えるように口を開いた。

麗花(麗くん)「いかが致しましょう。お嬢様?」

いつもより少し低めな声で麗花はそう言った。

「きゃー///」

女子からは悲鳴が上がった。

碧)「これは、2・3人倒れたんじゃないかな……。」

私もそう思ってしまうほどに麗くん・・・はかっこよかった。




???)「碧達のクラスってここだよな……。」

ふと、知っている声が聞こえた気がした。

碧)「あの声って……。」

私が声の主に確信して声をかけようと思った時、その人達は入ってきた。

碧)「やっぱり、蘇芳達だったんだね…」

蘇芳)「ああ、来たぜ。」

碧)「いらっしゃい。席、案内するね…」

私は蘇芳達を席に案内して、麗花に言いに言った。

碧)「蘇芳達、来たよ!オーダー聞きに行ってあげて。」

麗花)「えっ、私が行くの!?」

麗花は恥ずかしそうだったが、私が念をおすとしぶしぶオーダーを取りに行った。


麗花)「いらっしゃいませ。何になさいますか?」

琥珀)「えっ、麗花!?」

麗花)「う、うん///」

蘇芳)「すげーな……めっちゃ美少年。」

麗花)「えっと、ありがとう///」

麗花)「そういえば、琥珀達は何で今日来たの?」

麗花はたずねた。

琥珀)「ああ。今日の午後は用事があってさ…でも、早く見に行きたかったから。」

麗花)「そういうことなんだ。楽しんでいって!」

蘇芳)「ああ。また明日も来るから。」



蘇芳達が出て行ってからも喫茶は大盛況だった。



私達は幸せな気分と明日への期待で今日を終えた。


読んで下さり、ありがとうございました。
次話もよろしくお願いします!






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