黄金(きん)と壮麗の華

リナ

Wonder 現在編-12 デートなんです!

読んで下さり、ありがとうございます。
それでは本編始まります!


麗花が悩み続けて決めた服装はカジュアル系だった。

理由は動きやすく、可愛さもあるから、だった。

しかし、この服装が琥珀を悩ませていた。

琥珀)[何、あれ?今までも麗花の私服は何回か見たことがあったけどやっぱり可愛いなぁ……。]

琥珀は一人、悶えながら己と闘っていた。

そんなことは知る筈もない麗花は一人、遊園地を満喫していた。


琥珀)「ごめん……お腹すいたよね?何か買ってくるよ。」

麗花)「えっ、うん。ありがとう。」

麗花)[デートってこんなに緊張するものなんだな…]

麗花)[今まで、告白はされたこと何回もあるけどデートはなかったから。]

「ねぇねぇ、お姉さん。一人なの?一緒に遊ぼうよ。」

近寄ってきた男は麗花にそう声をかけた。

典型的なナンパの仕方に麗花は溜め息をつきそうになった。

麗花)[ナンパ…か……とりあえず断らないと。]

麗花)「えっと、ごめんなさい。連れと来ているので…」

「ええ!いいじゃん。遊ぼうよ!」

麗花)[うっ、しつこいな……どうしよう…]


買い物を終えた琥珀は麗花の姿を探した。

琥珀)[あっ、いたっ、ってナンパされてる!?]

琥珀はすぐに麗花の名前を呼んだ。

琥珀)「麗花っ、ごめんっ、遅くなった。」

「チッ、やっぱ彼氏いんのかよ……」

男はそう言い残した後、早々に立ち去って行った。

麗花)「ごめん…なかなか諦めてくれなくて。」

麗花は申し訳なさそうに俯く。

琥珀)「麗花が謝る必要ないよ。ほら、食べよう?」

麗花)「ありがとう///」


この二人の仲むつまじい様子をひっそりと伺っている人影があった。

碧)「やっぱり、あの二人お似合いだなぁ…。」

碧)「あっ、別の場所に移動するのかな……。私も尾行しないと。」

碧)[だって、こんなに面白そうな場面、そうそう見られないもんね…。]

私がそう思いながら麗花達の後に付いていこうとしたその時、

蘇芳)「あれっ、碧。お前、何やってんの?」

碧)「えっ、あっ、私はっ、その…。」

蒼馬)「ああ、そういうことか……」

凜紅)「考えることは一緒だな……。」

碧が突然のことに言葉を失っていると蒼馬と凜紅も声をかけてきた。

碧)「えっ、蒼馬と凜紅も!?」

凜紅)「俺はこいつらが何かやらかさないか心配で。」

蘇芳)「お前も面白そうだから見に来たの?」

碧)「私は、面白s…、じゃなくてちょっと気になって。」

私はとっさにごまかした。

しかし、蘇芳は私をニヤニヤしながら見ている。

他の二人はきょとんとした顔でこちらを見ていた。

蘇芳には聞こえていたみたいだ。

碧)「って、あれっ?麗花達がいなくなってる!」

蘇芳)「まじか…やばい見失った。早く追うぞ。」

私達は焦って辺りを探し回った。


ドンッ


碧)「あっ、すいませんっ!」

前を見ていなかった私は人とぶつかってしまった。

私はとっさに謝った。


私が顔を上げると、、、

碧)「麗花っ!?」 麗花)「碧っ!?」

そう、私がぶつかってしまったのは麗花だった。


碧)[やばい。私が尾行してきたのがバレる!]

碧)[お願いだから、蘇芳達、今出て来ないで…!]

私の最後の願いを裏切るように蘇芳が声をかけた。

蘇芳)「碧~、麗花達、いたか?」

碧)[あぁ、もう終わった……。]

蘇芳)「って、麗花!?琥珀!?」

蘇芳も案の定間抜けな声を上げた。

麗花)「いたか?って、私達を尾行してきたの!?」

麗花が信じられない、と言うように言った。

碧)「えっと、ごめん……気になっちゃって。」

麗花)「……いいよ。許す。」

碧)「えっ、いいの?」

麗花)「うん。でも、これからはやめてね…?」

琥珀がうんうんと言うように頷く。

蘇芳)「ああ。」

驚いた。

麗花は本当に心が広い。

琥珀)「で、お前ら二人だけなの?」

碧)「えっと、それが……。」

私は素直に真実を告げた。

こうして、琥珀と麗花に許してもらった私達は蒼馬と凜紅と合流して、みんなで遊んだ。


私達は少し、反省したのであった。


読んで下さり、ありがとうございました!
次話もよろしくお願いします!












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コメント

  • モフのん

    コメントありがとうございました。
    次話投稿楽しみにしてます!
    お互い頑張りましょう!

    2
  • リナ

    実は、今、この小説の題名を募集しています。
    何かありましたら、どうぞよろしくお願いします!

    0
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