黄金(きん)と壮麗の華

リナ

Wonder 現在編-9 麗花の正体

読んで下さり、ありがとうございます。
それでは本編始まります!


麗花以外)「「「「「麗花!!」」」」」

私達がそう叫ぶと麗花はこっちに振り返った。

麗花)「みんな!?」

麗花)「何でここに……。」

麗花が混乱している中、麗花と話していた男が話しかけてきた。

男)「あなた方は麗花様のお友達ですかぁぁ?」

碧)「えっ、はい。」

男)「なら、あなた方にも特別な力があるということだな。。。」

その言葉を聞いた麗花は焦った様子で叫んだ。

麗花)「止めて!!あの子達には手を出さないで!」

麗花)「あの子達は関係ない!」

男)「悪いですが、そのお願いは聞けません。」

男)「おい、お前ら、あの子供達を捕まえろ。」

男がそう言うと裏路の奥から複数の男が出てきた。


男達は私達に向かって歩き出した。

とっさに後ろへ下がろうとしたがいつの間にか、囲まれていた。


碧)「いやっ、やめて!!」

私はそう叫んだが、一人の男に捕まってしまった。

蘇芳)「碧っ!!」

私はすかさず、男の腕を噛んだ。

男は一瞬ひるみ、私を離した。


碧を捕まえた男)「この、あまぁぁ!!」

男はそう叫ぶと、私に向かって刀を振り下ろした。

碧)「いたっ!!」

蘇芳が男を押さえてくれたおかげで傷は掠り傷で済んだが思っていた以上に痛かった。

私の傷口から血が溢れ出す。


結局、蘇芳達も男達に捕まり、力強く殴られてしまった。

碧)「蘇芳!みんな!!」


麗花)「やめてって言ったのに……!!  私の友達に触らないで!!」

そう言った麗花は泣きながら、最初に話していた男から何かを奪い取った。

麗花は男から奪い取ったネックレスを自分の首にかけた。



麗花)「世界の燭よ。汝の枷を解き放つ。我にその力を与えたまえ。」

麗花はそう言い放つと、男達の方に手をかざした。

そう言った麗花の頭には、ツノが、背には美しい翼が生えていた。




ラミエル)「人間は愚かね………ねぇ、麗花?あの者達はどうしましょうか?」

シキラ)「殺しちゃおうぜ。なぁ、麗花。」

麗花)「いいえ。殺すのはダメよ。でも、そうね………。半殺しにしましょう。」


麗花)「シキラ、少し力を借りるわ。」

麗花(シキラ憑依時))「人間、お前の罪を自覚するんだな……」

麗花(シキラ憑依時))「ま、もうすぐで考えることは出来なくなるかもだけどな……。」

麗花(シキラ憑依時))「全てを切り裂け、ディストラクション•ブレイド」

麗花がそう叫ぶと麗花の前に黒い刃が何本も浮かび上がった。


麗花(シキラ憑依時))「バースト!」

黒い刃は男達の体に深々と突き刺さった。

男達)「うぐっ、うわぁぁぁぁ!」

麗花は叫んでいる男達は軽蔑した目で睨んだ後、私達の方へ歩いてきた。


麗花)「ごめんね…………、みんな。」

麗花)「私のせいで……巻き込んでしまって。」

麗花)「みんな、私の近くに来て?」

誰もが訳の分からない様子で麗花の近くに寄った。


麗花)「ラミエル、力を借りるわ。」

麗花(ラミエル憑依時))「全てを癒やしなさい、ヒーリング•アンジュレイション」

すると、麗花の周りに光が溢れ、私達の傷は跡形もなくなった。


碧)「えっと、麗花、ありがとう。あと、あの…………」

麗花)「分かってるわ。ちゃんと説明する。ちょっと待ってて。」

麗花はそう言って、自分の耳に手を添えた。

麗花)「ハイト、○○通りの裏路に転がってる男達を回収しておいて。」

麗花)「私のスマホを置いておくからGPSで辿って。」

ハイト)「かしこまりました。」


麗花は男達の側にスマホを置くとクルッと私達の方を見て言った。

麗花)「じゃ、みんな、ついてきて。」

そう言った麗花はツノと翼をしまうとてくてくと歩き出した。

私達は混乱しながらも、麗花の後ろについて行った。



読んで下さり、ありがとうございました。
次話もよろしくお願いします!























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