BGW(BioGraphyWorld)
第36章 ログアウト
俺はニマニマしながらチャットログを確認する
<システムログ:ログアウトが開放されました>
ヴァンプとの戦闘の後、インベトリやらチャットやらメールやら、次々開放されてきたゲームシステム
遂に来ましたログアウト!!
「いやぁ・・・長かった・・・」
グレイが言うには、向こうではまだ1年くらいしかたってないらしいが
俺はこちらに来て8年という時間を過ごしている
このままこの世界で生きてくのもありだと思っていたが
やはり故郷というのは恋しい物
俺はワクワクしながらログアウトコマンドを実行する
<大貴族アズのログアウトを確認・・・受理 続いて冒険者アズのログアウトを確認・・・却下>
何やらわけのわからないシステムメッセージが流れだす
なんで2回に分けてログアウトの確認が・・・?
不思議に思いながらも状況に身を任せる
俺の周りから白い光が上空に向けて放出
体が徐々に薄くなる
帰ったら何をしようか、まずカロリーメイトだな
それに欲しかった新作ゲームが大量に出てるだろうし・・・
これからやる事を考えながらウキウキしていると
突如部屋の扉が開け放たれ、二人の学友が入って来る
「おいアズ!今日はオクトリアとの・・・って!?どうしたんだ!?」
慌てて俺に近寄って来るアレンとムートン
「っく!相手が未知の魔法を使う事を想定しておくべきだった!」
「大丈夫!大丈夫だから!?離れて!離れて!」
しかし二人は離れようとしない
何でそんなに必死なの!?
そうこうしているうちに白い光に包まれた俺は完全に世界からログアウトした
-----------------------------------
感覚が戻ってくると同時に、何か柔らかい感触を覚える
頭のヘッドギアを外すと、薄暗い部屋のベッドで寝ている事に気が付く
「どこだここ?」
唯一の光源、パソコンの光だけが眩しく部屋を照らしている、俺は周りを見渡し・・・こちらを見下ろす男の存在に気が付く
「おかえり、大和」
「ただいま、太郎兄」
手を差し伸べてくる太郎兄の手を掴んで立ち上がろうとするが、上手く足に力が入らず太郎兄に支えられる
「まさかログアウトして初めて会うのが太郎兄とはなぁ」
「当然だ、大和が帰ってこれるように準備を進めたのは俺だからな」
太郎兄は俺がしっかり立てるようになったのを確認するとパソコンの画面に向き直る
・・・しかし
「こっちの太郎兄はマトモな一般人だと思ってたよ」
「・・・?ああ、違う世界線の俺は魔法を覚えて厨二病みたいだからな」
あれ?なんで厨二病を発症している馬鹿兄の事を知ってるんだ?
黙って頭の整理をしていると太郎兄が色々察して補足を入れてくれる
「俺はしごく真面目に科学者として研究した結果、別の・・・魔法を覚えた俺がいる世界線とコンタクトしただけだ」
科学の力ってすげー!
「これからの事はおいおい話すとして、それより、その二人はどうする気だ?」
俺は太郎兄が指さす方向を見て目を見開く
「こここここはどこだい!?」
「なんだ!?アズ!!アレンさん!?無事か!?」
俺は慌てふためく二人を見ながら物思いにふける
太郎兄の説明だと、これから俺はVR現実世界を作るレジスタンスの活動に従事する事になる
決して楽な活動じゃあないだろうし、何より絶対厄介事に巻き込まれる
けど・・・
「私の知らない物が沢山!興味深い!」
「なんだこれ!?すげぇ!おいアズ!どうなってんだよこれ!」
見知らぬ物に目を輝かせる二人を見て思う
これからの活動が少し楽しみだ
<システムログ:ログアウトが開放されました>
ヴァンプとの戦闘の後、インベトリやらチャットやらメールやら、次々開放されてきたゲームシステム
遂に来ましたログアウト!!
「いやぁ・・・長かった・・・」
グレイが言うには、向こうではまだ1年くらいしかたってないらしいが
俺はこちらに来て8年という時間を過ごしている
このままこの世界で生きてくのもありだと思っていたが
やはり故郷というのは恋しい物
俺はワクワクしながらログアウトコマンドを実行する
<大貴族アズのログアウトを確認・・・受理 続いて冒険者アズのログアウトを確認・・・却下>
何やらわけのわからないシステムメッセージが流れだす
なんで2回に分けてログアウトの確認が・・・?
不思議に思いながらも状況に身を任せる
俺の周りから白い光が上空に向けて放出
体が徐々に薄くなる
帰ったら何をしようか、まずカロリーメイトだな
それに欲しかった新作ゲームが大量に出てるだろうし・・・
これからやる事を考えながらウキウキしていると
突如部屋の扉が開け放たれ、二人の学友が入って来る
「おいアズ!今日はオクトリアとの・・・って!?どうしたんだ!?」
慌てて俺に近寄って来るアレンとムートン
「っく!相手が未知の魔法を使う事を想定しておくべきだった!」
「大丈夫!大丈夫だから!?離れて!離れて!」
しかし二人は離れようとしない
何でそんなに必死なの!?
そうこうしているうちに白い光に包まれた俺は完全に世界からログアウトした
-----------------------------------
感覚が戻ってくると同時に、何か柔らかい感触を覚える
頭のヘッドギアを外すと、薄暗い部屋のベッドで寝ている事に気が付く
「どこだここ?」
唯一の光源、パソコンの光だけが眩しく部屋を照らしている、俺は周りを見渡し・・・こちらを見下ろす男の存在に気が付く
「おかえり、大和」
「ただいま、太郎兄」
手を差し伸べてくる太郎兄の手を掴んで立ち上がろうとするが、上手く足に力が入らず太郎兄に支えられる
「まさかログアウトして初めて会うのが太郎兄とはなぁ」
「当然だ、大和が帰ってこれるように準備を進めたのは俺だからな」
太郎兄は俺がしっかり立てるようになったのを確認するとパソコンの画面に向き直る
・・・しかし
「こっちの太郎兄はマトモな一般人だと思ってたよ」
「・・・?ああ、違う世界線の俺は魔法を覚えて厨二病みたいだからな」
あれ?なんで厨二病を発症している馬鹿兄の事を知ってるんだ?
黙って頭の整理をしていると太郎兄が色々察して補足を入れてくれる
「俺はしごく真面目に科学者として研究した結果、別の・・・魔法を覚えた俺がいる世界線とコンタクトしただけだ」
科学の力ってすげー!
「これからの事はおいおい話すとして、それより、その二人はどうする気だ?」
俺は太郎兄が指さす方向を見て目を見開く
「こここここはどこだい!?」
「なんだ!?アズ!!アレンさん!?無事か!?」
俺は慌てふためく二人を見ながら物思いにふける
太郎兄の説明だと、これから俺はVR現実世界を作るレジスタンスの活動に従事する事になる
決して楽な活動じゃあないだろうし、何より絶対厄介事に巻き込まれる
けど・・・
「私の知らない物が沢山!興味深い!」
「なんだこれ!?すげぇ!おいアズ!どうなってんだよこれ!」
見知らぬ物に目を輝かせる二人を見て思う
これからの活動が少し楽しみだ
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
32
-
-
34
-
-
29
-
-
4503
-
-
969
-
-
147
-
-
75
-
-
93
-
-
157
コメント
虹ウサギ
絵上手すぎ!!色も綺麗だしすご!